1983年から1991年にかけて生産された伝説の名機「HM-2 Heavy Metal」。熱狂的なファンからの熱いリクエストに突き動かされ、スペシャル・エディションである “技 WAZA CRAFT” シリーズにてよみがえった。

　「HM-2 Heavy Metal」は、ブリティッシュ・スタック・アンプのサウンドをコンパクト・エフェクターで再現。中音域にフォーカスされたユニークかつアグレッシブなそのサウンドに、スウェーデンのデスメタル・ギタリストが着目し、すべてのノブを最大値にして得られる “チェンソー・トーン” は、やがてスウェディッシュ・デスメタルの中核を担う機材として知られるようになった。また、ディストーション・サウンドで分厚い音の壁を作り上げるシューゲイザー・ギタリストからも高い評価を得ている。

　今回新たに登場した「HM-2W」は、オリジナルを完全再現したアナログ・ディストーション・サウンドに加え、特別なチューニングが施されたカスタム・モードを装備。スタンダード・モードは、オリジナルHM-2のトーンとレスポンスを完全に再現しており、もちろんあの “チェンソー・トーン” も健在だ。そして現代の技術を用いた改良が随所に施されており、グランド・ノイズを低減しつつ最大レベルを3dB拡大。さらにプレミアムなバッファを搭載することで、バイパス時のピュアなギター・サウンドにもこだわり抜いている。

　カスタム・モードでは、スタンダード・モードのキャラクターを維持したまま、より攻撃的なディストーションを実現。ゲイン回路に特別なチューニングを施すことで、さらに強力な歪みを得つつ、音の鋭さやアタックも強調。低音域と中高音域の特性も再調節されており、高い密度と明瞭感を兼ね備えたサウンドに仕上がっている。

　外観にも徹底的にこだわり、象徴的なカラーリングやパネル上のレタリング・サイズと配置もオリジナルを再現。“技 WAZA CRAFT” シリーズならではのモード・スイッチは、トップ・パネルではなく上部に配置し、オリジナル・デザインの魅力を損なうことのないよう工夫されている。

　なお、発売は8月28日（土）を予定。BOSSのクラフトマンシップの結晶と言える “技 WAZA CRAFT”。細部に至るまで洗練された、メイド・イン・ジャパンによる極上のサウンドと卓越した弾き心地をぜひ体感してほしい。