Fender Made in Japan Hybrid Ⅱ Series × Suspended 4th

Fender Made in Japan Hybrid II Telecaster

Fender Made in Japan Hybrid II Telecaster（Forest Blue）

　本器は、Made in Japanの高い品質とビンテージ風なルックスはそのままに、モダンなスペックを盛り込んだ、まさに“ハイブリッド”な新シリーズのテレキャスター。定評あるアルダー・ボディに新設計のHybrid II Custom Voiced Single Coilピックアップを装備し、ビンテージ・スタイルのスランテッド・ブラス・サドル仕様のブリッジを搭載している。Modern “C”シェイプのネック・グリップ、9.5インチ・ラジアスの指板と22本のナロー・トール・フレット、ボディ裏に設けられたコンターなどが快適な演奏性を約束。シリーズ配線を含む4ポジションのピックアップ・セレクターも特徴だ。

Fender Made in Japan Hybrid II Stratocaster

Fender Made in Japan Hybrid II Stratocaster（Modena Red）

　アルダー・ボディに新設計のHybrid II Custom Voiced Single Coilピックアップを搭載したストラトキャスター。スムーズなアーミングを楽しめる2点支持のトレモロ・ユニットを搭載しつつ、サドルはビンテージ・スタイルという点。さらにビンテージ・ロッキング・チューナーを装備、9.5インチ・ラジアスの指板とナロー・トール・フレットを採用している点が、“ハイブリッド”だ。カラー・バリエーションは、新色のモデナ・レッド（写真）、フォレスト・ブルーを含む7種と豊富で、指板はメイプル／ローズウッドが選べる（アークティック・ホワイトはメイプル指板、ブラックはローズウッド指板のみ）。

Fender Made in Japan Hybrid II Jazz Bass

Fender Made in Japan Hybrid II Jazz Bass（Black）

　アルダー・ボディを採用し、オーセンティックなビンテージ感溢れるルックスでありながら、70年代以降のモデルに見られるメイプル指板も選べる（フィニッシュによる）ジャズ・ベース。ビンテージ・スタイルのブリッジの下にはサステイン・ブロックを搭載し、美しい外観と現代的な音楽でも使えるロング・サステインを両立している点や、ナロー・トールのフレット数が21まである点も“ハイブリッド”の名にふさわしい。サテン・フィニッシュのネック、Modern “C”シェイプのネック・グリップ、9.5インチ・ラジアスの指板など、弾きやすさに関わる部分はモダンな志向で設計されていて、ジャンルを問わずオールマイティに使える1本だ。

Suspended 4th's Impression

左から、福田裕務（b）、鷲山和希（vo,g）、澤田誠也（g）

良いところが全部入っている。

──Made in Japan Hybrid Ⅱシリーズを使ってセッションをした印象はいかがでしたか？
鷲山　僕たちは普段ビンテージのギターやベースを使っているんです。今回は事前に手の届きやすい価格帯のモデルの試奏だと聞いていたので、正直チープな感じがしたら困るなと思っていたんですけど、もう手にした感じ、それはまったくなかったですね。むしろネックのフィニッシュやフレットの処理が良くて、このあたりの……。

澤田 　ネック・ジョイントね。このあたりの処理がキレイで。

鷲山　そうそう。なんなら僕の65年製のストラトよりも良い（笑）。

──サウンドについてはいかがですか？
澤田　僕は普段、P-90搭載のギターを使うことが多いんですけど、テレキャスターは大好きで。……こうして弾くと、やっぱり良いですね！　今日はほとんどブリッジ・ピックアップで弾いたんですが、カッティングのジャキジャキ感が気持ち良かったです。

鷲山　けっこう普段やらない感じが出てたよね！？

澤田　そうそう。ちょっとワイルドなプレイが自然に出てきた。

福田 　2人のギターの音はいつもと全然違和感がなかったというか、しっかりこちらにも聴こえてきていました。いつもはもっとオラオラしてるんですが（笑）、今日はまとまりが良くて、優秀な感じがしましたね。僕が弾いたベースは、ビンテージ風のルックスなのに21フレットまであるのが良くて、ちょっと欲しくなりました。

鷲山　いや〜、どれも本当に優秀。いわゆるハイエンド・ギターのような高価なものではないにしても、まったく遜色ない日本製の安心感や優秀さがある。これを使い続けていくっていうのも良いよね？

澤田　日本製がビンテージ化していくのは胸アツ！

──鷲山さんが弾いたストラトはピッチが良かったですよね。
鷲山　アーミングしても狂わないですからね。実は演奏の中で、アーム・ダウンしたあとにアップして“戻す”ことをしているんですが、それをするにしてもナットの精度が高くないとダメなんです。でも、これはバッチリですね。本当に即戦力になるギターだと思います。

──最後に、改めてMade in Japan Hybrid Ⅱシリーズを弾いてみて、いかがでしたか？
澤田　実は、まず最初に色が良いなと思ったんですよ。古い車みたいな良い色なんだよね。

鷲山　でも、ストラトのブリッジが2点だったり、随所にモダンな仕様が盛り込まれていて。テレキャスのピックアップ・セレクターとか普通じゃないもんね？

澤田　4ウェイ仕様で、直列のハムバッカー的な音も出せるんだよね。

福田　このベースはメイプル指板とブラック・カラーで70年代っぽい見た目なんだけど、ヘッドとネックが薄くて60年代っぽくて。だから60年代と70年代、それと現在のモデルが、それこそハイブリッドしている感じがする。

鷲山　良いところが全部入っているみたいな。見た目はビンテージだけど、モダンな部分も採用しているという、すごく良いシリーズだと思います。

鷲山和希、澤田誠也、福田裕務による
Made in Japan Hybrid Ⅱシリーズの試奏動画は近日公開予定！！