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- 2024/11/16
MORRIS / Hand Made Premium SE-103
アコースティック・ギター・マガジンの看板企画ニューギア ・サウンドチェックが、動画で楽しめる“アコギ・ソムリエ有田純弘のニューギア ・チェック”。 2021年3月号 Vol.87からMORRIS / Hand Made Premium SE-103を紹介します。
フィンガースタイルに向けられたモーリスのSシリーズを進化させた、SEシリーズのスプルース&ローズウッドのモデル。トップとバックのブレイシングをそれぞれフォワード・シフテッドとラダーに、バックの形状もフラットに変更することで、低音の鳴りと倍音のコントロール性能を向上させている。
ボディは抱えやすいけれど、
鳴りの点ではサイズによる妥協が感じられない。
低音がよく出て、爪で弾いた時の倍音成分のきらびやかな感じも良い。ブレイシングを変更した効果でしょうか、音の膨らみ方が気持ち良いです。6弦がきちんと“ベース音”らしい鳴り方で、高音弦はメロディが映える音がします。ハイポジションの音の伸びも良いですね。ボディは平均的日本人にドンピシャのサイズで抱えやすいけれど、鳴りの点ではサイズによる妥協が感じられない。ネックも握りやすく、いろいろな奏法に対応できると思います。
アコースティック・ギター・マガジンVol.87ニューギア ・サウンドチェックに掲載の15本の演奏動画はすべてYouTubeで公開中です。
本記事は、リットーミュージック刊『アコースティック・ギター・マガジン 2021年3月号 Vol.87』の記事を抜粋・転載したものです。今号表紙は浦沢直樹&六角精児の特別対談を冠したフォーク特集号。歌本小冊子を付属という特典もあるので、ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
有田純弘(ありた・よしひろ)
1957年生まれ。84年に渡米し、翌年、U.S.ナショナル・バンジョー・チャンピオンシップにて優勝。一時期はボストンを拠点にジャズ、ブルーグラス、民族音楽などさまざまなジャンルで活躍、さらにはベラ・フレック、デヴィット・グリスマンを始めとした数々のビッグ・ネームと共演を果たした。92年にソロ・アルバム『Whale Dance』(Strictly Country Records:SCR-28)を発表。現在はギター、マンドリン、バンジョーなどあらゆる弦楽器を操るマルチ弦楽器プレイセッションに参加。洗足音楽大学ジャズコース講師を務める傍ら、鬼怒無月や竹中俊二とのトリオ“FRETLAND”などで精力的な活動を展開している。