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- 2024/11/16
BOSS / CS-3
プロ・ギタリストが愛用するBOSSエフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第17回目は、THE NOVEMBERSのギタリスト、ケンゴマツモト。
以前はCS-2を使っていたのですが、 TONEのツマミが付いていて、より音が追い込めるCS-3に替えました。あとはウィルコのネルス・クラインが使っているのも手に入れた理由として大きいですね。
僕はCS-3を少し特殊な方法で2台使いしていて、ギター・シンセ的なサウンドが出せるマルチ・ぺダルの前後に1台ずつかませているんです。なんでかと言うと、そのマルチがピッキングのニュアンスに対して敏感に反応するので、右手の加減で音の広がり方がかなり変わってしまうんですよ。だから、前段のCS-3はインプットの信号を均一にするためにATTACKをほぼゼロにしています。後段のCS-3はTONEとATTACKをほぼゼロにすることで、ギター・シンセっぽく広がった音をまとめる役割ですね。この組み合わせのサウンドは近年のTHE NOVEMBERSの曲でもよく使っていて、最新作『At The Beginning』ではほとんどの曲に入っていますよ。
ほかのペダルのシマー・リバーブとかとCS-3を組み合わせてみると、全然ギターっぽくないアプローチができるので、すごくオススメです。
コンプってクセの強いものが多いですが、CS-3はクセが少ないのが良いんですよね。あと、ミッドあたりの効きが良いので、ギターの帯域に合うように作られたものだと感じます。音量をかなり上げた時でもノイズが少ないから、オールマイティに使えるペダルという印象ですね。手の出しやすい価格帯なので、ギタリストは1台持っていたほうが良いと思いますよ。
本記事は、2月13日(土)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2021年3月号』にも掲載されます。巻頭表紙特集は「ギター・ヒーローが愛したアコースティックの世界。」。カート・コバーン、ピート・タウンゼント、ジョン・メイヤー、J・マスキスなど、11人のギタリストのアコースティック・サイドに迫ります。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
ケンゴマツモト
けんご・まつもと/1983年生まれ。THE NOVEMBERSのギタリス ト。SAD ORCHESTRA名義でソロ活動も行なう。最新作は『At The Beginning』。