AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
ASTURIAS / RENAISSANCE C 640mm
アコースティック・ギター・マガジンの看板企画ニューギア ・サウンドチェックが、動画連載『アコギ・ソムリエ有田純弘のニューギア・サウンド・チェック』として登場。 2021年3月号 Vol.87からお届けします。
福岡県久留米市に本拠を置く老舗のフラッグシップ・モデルだが、本器はスケールがやや短めの640mmで、延長指板による20フレットが付いている。スペイン式製法と独自の力木設計を採用。トップは選び抜かれたシダー単板で、その響きを最大限に生かすため、トップのみシェラック仕上げとなっている。
親しみのわく音と弾き心地だと思います。
さすがに丁寧な仕上げで装飾もセンスが良い。
畑違いの僕でも音が出しやすくコントロールしやすい。シダーのカラッとした抜けの良さと柔らかい繊細さがうまく引き出されています。音の分離も素晴らしいですね。アタックがきつくないのは、640mmスケールの効果でしょうか。親しみのわく音と弾き心地だと思います。ネックのグリップは、親指を当てる平らな部分を残しながらも、全体としては丸みがあって弾きやすいです。さすがに丁寧な仕上げで、ロゼッタやパーフリング、ブリッジの装飾もセンスが良いですね。
Vol.87ニューギア ・サウンドチェック掲載の15本の演奏動画はすべてYouTubeで公開中です。
本記事は、リットーミュージック刊『アコースティック・ギター・マガジン 2021年3月号 Vol.87』の記事を抜粋・転載したものです。今号表紙は浦沢直樹&六角精児の特別対談を冠したフォーク特集号。歌本小冊子を付属という特典もあるので、ぜひチェックしてみてください!
価格:¥300,000 (税別)
有田純弘(ありた・よしひろ)
1957年生まれ。84年に渡米し、翌年、U.S.ナショナル・バンジョー・チャンピオンシップにて優勝。一時期はボストンを拠点にジャズ、ブルーグラス、民族音楽などさまざまなジャンルで活躍、さらにはベラ・フレック、デヴィット・グリスマンを始めとした数々のビッグ・ネームと共演を果たした。92年にソロ・アルバム『Whale Dance』(Strictly Country Records:SCR-28)を発表。現在はギター、マンドリン、バンジョーなどあらゆる弦楽器を操るマルチ弦楽器プレイセッションに参加。洗足音楽大学ジャズコース講師を務める傍ら、鬼怒無月や竹中俊二とのトリオ“FRETLAND”などで精力的な活動を展開している。