ヘッドウェイ・ミュージック・オーディオのアコースティック楽器用ポータブル・プリアンプ「EDB-2」「EDM-1」が “H.Eバージョン” にリニューアルされた。

　ヘッドウェイ・ミュージック・オーディオ社は、英国No.1を誇るアコースティック楽器用ピックアップ・システムのブランド。「EDB-2」および「EDM-1」は、日本国内では2015年に販売が開始され、多くのユーザーを獲得。2019年に生産完了となり、後継モデルが待たれていた。今回新たに登場した2機種は、改良されたクラスAアンプ回路により、超ロー・ノイズと大幅なゲイン・アップを実現。さらに、新機能“H.E.A.T（＝Harmonic Enhanced Analog Technology）”を搭載することで、ユーザーそれぞれが好む自然な倍音成分を付加することが可能となっている。

　デュアル・チャンネル仕様で詳細な音作りが可能な「EDB-2 H.E」は、新機能H.E.A.Tを搭載。1kHz以上の帯域に作用するハーモニック・エンハンサーで、きらびやかなサウンドを連続可変により得ることが可能。チャンネル1または2、あるいは両チャンネルともに使用可能で、楽器の特性に合わせて使用できる。また、エレキ・ベースとアップライト・ベース、スティール弦ギターとナイロン弦ギターなど、2つの異なるアコースティック楽器を接続し、使用しないほうをミュートするなどステージ上でも便利。また、一つの楽器の場合でも、エレアコでピックアップとマイクの組み合わせ、あるいはウッド・ベースでピエゾ・ピックアップとトランスデューサーの組み合わせなど、2系統をブレンドした音作りが楽しめる。さらに、業務機器レベルのクラスA回路によるプリアンプと音楽的な5バンドEQで綿密な音作りができ、各チャンネル独立して機能するハイパス・フィルターのRangeスイッチも搭載。そしてチャンネル1には、外部エフェクトを接続できるセンド／リターン端子を装備している。加えて、ノッチ・フィルターやフェイズ・スイッチ、グランド・リフト・スイッチの装備により、フィードバックやノイズ対策も完璧だ。その他、PAにダイレクトで出力できるXLRアウトプットやモニターに便利なフォーン・ジャックによるアウトプット、バッキング用音源を接続するなどステージや練習にも役立つAUXインプット（ミニ・ジャック）も装備している。

　モノ・チャンネル仕様でコンパクトな「EDM-1 H.E」は、EDB-2 H.Eの高音質・高性能を踏襲。パッシブからアクティブまで、幅広いピックアップに対応する。新機能H.E.A.Tはもちろん、シンプルながら効果の高い3バンドEQやハイパス・フィルターのRangeコントロールを搭載。さらに、外部エフェクトをY字ケーブルで接続できるインサート端子やフェイズ・スイッチ、グランド・リフト・スイッチも装備している。

　2機種とも、筐体には堅牢なアルミ・シャーシを採用。マイク・スタンドに取り付けるためのホール（5/8インチ）を備え、付属のベルト・クリップを使って身につけることも可能となっている。駆動は、9V乾電池（付属）またはセンター・マイナスの18V ACアダプター（EDM-2 H.Eは付属、EDM-1 H.Eは別売）にて。EDM-1 H.Eは、ミキサーからの48Vファンタム・パワーによる電源供給も可能（付属のTRS-XLRアダプターを使用）。

EDB-2 H.E

EDB-2 H.E

EDB-2 H.E

EDM-1 H.E

EDM-1 H.E

EDM-1 H.E