フェンダーより、グラミー賞受賞シンガーソングライターH.E.R.のソウルフルなサウンドとスタイリングを体現したシグネチャー・ストラトキャスターが登場した。

　H.E.R.（Having Everything Revealedの略で “隠しごとはしない” という意味）は、その商業的な大成功とは裏腹に、表舞台には滅多に出てこない謎に包まれたシンガーソングライター。2017年に発表されたデビュー・アルバム『H.E.R.』は第61回グラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞を受賞し、さらに収録曲「ベスト・パート feat. ダニエル・シーザー」が最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞。全世界で75億を超えるオーディオ・ストリーム再生回数を記録するなど、現在の音楽シーンを代表するアーティストとしての地位を確立している。

　今回発表された「H.E.R. Signature Stratocaster」は、長年フェンダー・ギターを愛用してきた彼女特有のシグネチャー・サウンドを表現。制作に1年以上もの歳月をかけ、独特のルックスと卓越したトーンを実現している。最大の特徴はカラーリングで、彼女お気に入りのマニキュア・カラーにインスパイアされた、まばゆいクローム・グローを採用。ボディ材はアルダーで、60年代中期のCシェイプを採用したメイプル・ネック、ビンテージ・ノイズレス・ピックアップ、アルマイト処理が施された1プライのアルミ製ピックガードも特徴的と言えるだろう。快適な演奏性と伝統的なストラトキャスターの音色、そして美しいルックスが魅力の1本だ。なお、日本での発売は11月を予定。

H.E.R.コメント
　私がギターを始めたきっかけはフェンダーでした。私が初めてブルースのスケールを父に教えてもらった時に使っていたのが、フェンダーの白と黒のミニ・ストラトキャスターだったのです。今回フェンダーから自分のシグネイチャーモデルが発表できたことには運命的なものを感じています。私は自分のもっとも個人的な考えを自分の楽曲に投影しています。このシグネチャー・モデルのカラー、シェイプ、そしてサウンドは、私のアイデンティティを100％反映していて、まさに私の分身とも言える作品です。このギターが、他の若い女性やさまざまなバックグラウンドを持つプレイヤーにとって、自分の考えを音楽という形で表現するためのインスピレーションになることを願っています。