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- 2024/11/16
BOSS / GT-1000
プロ・ギタリストが愛用するBOSSエフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第14回目は、ソウル系のセッション・ワークやアーティスト・サポートでも活動する有賀 教平。
GT-1000を導入したのは1年ほど前ですね。よほどの現場でない限りは、写真のBANK 03のみを使います。1〜5番の各スイッチには歪みの強弱でプリセットを分けていて、1番はフェンダー系のクリーン。2番はクランチ。3番がマイケル・ランドゥっぽい歪み。4番がハイゲインのディストーション。5番が3番の歪みを落としたサウンドですね。どのプリセットにも常時リバーブがかかっています。
それと僕は本体でBANKのアップ/ダウンができないように設定していて、BANK▲スイッチを押すとディレイがかかるようになっているんです。BANK▼スイッチは、踏むとディレイのタップ・テンポになりますね。CTL3にもディレイを入れていて、そっちはBANK▲のディレイよりもウェット音が大きい設定にしています。CTL1とCTL2は、フィルター系やオクターバーなど、現場によってその都度アサインするエフェクトを入れ替えていますね。
あとはカレント・ナンバーも使用していて。1〜5番の選択中のスイッチをもう一度踏むと、マスター・ボリュームが少し上がり、歪みの前段にブーストが、そしてBANK▲のディレイが同時にオンになるんですよ。この便利な機能はギター・ソロの時には欠かせないですね。
GT-1000の一番気に入っている機能は、2種類のアンプ・サウンドをミックスできるところ。それぞれのアンプ・タイプの足りないところを補えるんですよ。僕はVOX系とフェンダー系のアンプを混ぜていて、3番と5番のプリセットで使っています。実際にアンプを2台用意するのは大変ですから、こういう機能はありがたいですよね。
本記事は、9月12日(土)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2020年10月号』にも掲載されます。表紙巻頭特集は「70s BLUE NOTE」。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
有賀 教平
ありが・きょうへい/ソウル・セッションやサポートなどを中心に活躍するギタリスト。最新参加作は、フィロソフィーのダンス「なんで?」(『ドント・ストップ・ザ・ダンス』収録)。