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- 2024/11/16
BOSS / RV-500
プロ・ギタリストが愛用するBOSSコンパクト・エフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第12回目は、カネコアヤノバンドのギタリストとして活動する林宏敏。
多機能でメモリー保存もできるリバーブを探していて、2年前に買いました。僕はディレイで広がりを出すのがあまり好きではないんですよ。なのでライブではもう1台リバーブを用意していて、そっちは薄いスプリング・リバーブをかけっぱなし。で、RV-500はグワッといきたい時に踏みます。リバーブの2個がけですね。なので、キレイな音が出ることが条件だったんですけど、RV-500の出音はバッチリです。
“あっさりしてるけどちゃんと効いている”音が好きで、SPRINGモードを一番使っています。「花ひらくまで」(カネコアヤノ『燦々』収録)の1音目はSPRINGをかけていて、さらにTAP/CTLスイッチを踏んでHOLDで音を伸ばしているんですよ。リバーブではなかなかHOLD機能が付いているものがないので、そこも惹かれたポイントですね。あとは「明け方」(『燦々』収録)ではSHIMMERモードを使いましたし、壮大なオルガンっぽい音が作れるSFXモードは宅録で活躍しています。
僕はふたつのパッチを同時に使用できるA/B SIMULという設定にして、スイッチAにSPRINGモードを、スイッチBにSPACE ECHOモードでディレイをセットしています。ライブでは両方同時にオンすることもありますね。ツマミをいじれば直感的に操作ができるだけでなく、もっと深く音作りをしたい時には液晶画面に表示されるパラメーターで確認しながら追い込めるので、いろんな人にオススメできます。
RV-500は音も良いし、ライブでもレコーディングでも使いやすいので、カネコアヤノバンドの現場では、ないと困るエフェクターのひとつになっていますね。
本記事は、7月13日(月)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2020年8月号』にも掲載されます。表紙巻頭特集は「エピフォン・カジノ」。さらに“P-90ピックアップ”特集、“箱モノとロック”特集”も。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
林宏敏
はやし・ひろとし/1986年生まれ。2009年に踊ってばかりの国のギタリストとしてデビュー。2016年11月に同バンドを脱退し、現在はカネコアヤノ(バンドセット)のギタリストとしての活動を中心に、幅広く活動中。