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俺のボス Vol.12 / 林宏敏

BOSS / RV-500

プロ・ギタリストが愛用するBOSSコンパクト・エフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第12回目は、カネコアヤノバンドのギタリストとして活動する林宏敏。

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RV-500
ないと困るエフェクターのひとつ。

【セッティング解説】ふたつのパッチを同時に使用できるA/B SIMULに設定し、基本的にスイッチAにリバーブを、スイッチBにテープ・エコーを設定している。ディレイ・サウンドも創出できるRV-500の特長を生かしたセッティングだ

 多機能でメモリー保存もできるリバーブを探していて、2年前に買いました。僕はディレイで広がりを出すのがあまり好きではないんですよ。なのでライブではもう1台リバーブを用意していて、そっちは薄いスプリング・リバーブをかけっぱなし。で、RV-500はグワッといきたい時に踏みます。リバーブの2個がけですね。なので、キレイな音が出ることが条件だったんですけど、RV-500の出音はバッチリです。

 “あっさりしてるけどちゃんと効いている”音が好きで、SPRINGモードを一番使っています。「花ひらくまで」(カネコアヤノ『燦々』収録)の1音目はSPRINGをかけていて、さらにTAP/CTLスイッチを踏んでHOLDで音を伸ばしているんですよ。リバーブではなかなかHOLD機能が付いているものがないので、そこも惹かれたポイントですね。あとは「明け方」(『燦々』収録)ではSHIMMERモードを使いましたし、壮大なオルガンっぽい音が作れるSFXモードは宅録で活躍しています。

 僕はふたつのパッチを同時に使用できるA/B SIMULという設定にして、スイッチAにSPRINGモードを、スイッチBにSPACE ECHOモードでディレイをセットしています。ライブでは両方同時にオンすることもありますね。ツマミをいじれば直感的に操作ができるだけでなく、もっと深く音作りをしたい時には液晶画面に表示されるパラメーターで確認しながら追い込めるので、いろんな人にオススメできます。

 RV-500は音も良いし、ライブでもレコーディングでも使いやすいので、カネコアヤノバンドの現場では、ないと困るエフェクターのひとつになっていますね。

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ギター・マガジン 2020年8月号 7月13日発売!

GM2020_08_cover.jpg 本記事は、7月13日(月)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2020年8月号』にも掲載されます。表紙巻頭特集は「エピフォン・カジノ」。さらに“P-90ピックアップ”特集、“箱モノとロック”特集”も。ぜひチェックしてみてください!

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製品情報

BOSS / RV-500

価格:オープン

【スペック】
●コントロール:TAP/CTLスイッチ、▼ボタン、▲ボタン、EXITボタン、EDITボタン、MODEツマミ、TIME/VALUEツマミ、PRE-DELAYツマミ、E.LEVELツマミ、LOWツマミ、HIGHツマミ ●モード:ROOM、HALL、PLATE、SPRING、SHIMMER、FAST DECAY、EARLY REFLECTION、NON-LINEAR、SFX、DUAL、SRV、SPACE ECHO ●メモリー:198(99バンク×2[A][B])、297(99バンク×3[A][B][C]) ●入出力端子:INPUT(A/MONO、B)、OUTPUT(A/MONO、B)、CTL 1,2/EXP、USB COMPUTER、MIDI(IN、OUT) ●電源:9Vアダプター、アルカリ電池(単3形)×4 ●外形寸法:170(W) × 138(D) × 62(H)mm ●重量:1.0kg
【問い合わせ】
ローランドお客様相談センター TEL:050-3101-2555 https://www.boss.info/jp/
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プロフィール

林宏敏
はやし・ひろとし/1986年生まれ。2009年に踊ってばかりの国のギタリストとしてデビュー。2016年11月に同バンドを脱退し、現在はカネコアヤノ(バンドセット)のギタリストとしての活動を中心に、幅広く活動中。

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