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- 2024/11/16
Roland / V-Drums Acoustic Design
世界中で“STAY HOME”が呼びかけられたことによって、自宅でドラムを楽しむスタイルがこれまで以上に注目を集めている。そこで大きな役割を果たすのがエレクトロニック・ドラム(電子ドラム)。リズム&ドラム・マガジン2020年7月号では、ローランドV-Drumsにスポットを当て、そのさまざまな使用例を紹介しているが、ここでは7月23日に発売されるV-Drums Acoustic Designの最高峰=VAD506と、その心臓部である音源モジュールTD-27にフォーカスする!
自宅ではパッドを使った基礎トレーニング、というドラマーも多いと思うが、エレクトロニック・ドラムを使えばフル・セットでの本格的な練習が可能。V-Drumsは上位モデルになるほどアコースティック・ドラムと同じ感覚/奏法で叩けるため、高い練習効果が期待できる。叩く強弱や位置の変化、連打時の粒の揃い方、ハイハットの開閉具合いなど、ドラムの演奏表現を左右する数多くの要素がきめ細かくサウンドに反映される他、エレクトロニック・ドラムでしばしば問題になる発音の遅れが高いレベルで解消され、充実した自宅練習の強い味方となる。
V-Drums Acoustic Designシリーズの最高峰VAD506は、タムやシンバルの揺れから全体の見た目までアコースティック・ドラムとほぼ同じ。新開発のPureAcousticAmbienceテクノロジーでリアルに再現された音場感も、練習中の気分を盛り上げてくれるだろう。その自然な叩き心地とサウンドについては、同シリーズを使ったデモ演奏を繰り広げてくれた、そうる透、松浦千昇のコメントをドラマガWebの特集サイト(https://drumsmagazine.jp/special/roland-v-drums-acoustic-design/)で、映像と共に参照してほしい。
さらにV-Drumsは多くのモデルでコーチ・モードと呼ばれる練習サポート機能を搭載。自分の演奏とクリックのズレをディスプレイと点数で示してくれる“タイム・チェック”、設定した小節でクリックが無音になってリズム感を鍛えられる“クワイエット・カウント”、3ステップのメニューが用意された“ウォーム・アップ”を通して、1人でも効率良く練習できる。退屈になりがちな基礎トレーニングを、ゲーム感覚で楽しく行えるこの機能はぜひ活用したい。内蔵曲に合わせて演奏したり、Bluetooth経由でスマホに入れた曲を聴きながら叩ける機種も多い。自宅で練習できるだけでなく、その多彩さという点でアコースティック・ドラム以上と言えるのがV-Drumsなのだ。
V-Drumsのクオリティを支える高品位なサウンドは、さまざまなドラムをスタジオに持ち込んでレコーディングしたサンプルを解析し、どう叩いたときに音がどう変化するかを20年以上に渡って研究してきた結果生まれたもの。その最先端にあるのが、フラッグシップ音源TD-50に採用されたモデリング技術“Prismatic Sound Modeling”である。
V-Drums Acoustic DesignのVAD506、503に搭載されたTD-27は、同じ技術から作られた700を超えるサウンドと、その組み合わせによる65のドラム・キットを搭載。これらの音色はドラマーの演奏に合わせてあたかもアコースティック・ドラムのように反応し、変化することによって、演奏者と聴き手の両方に“リアルなドラムらしさ”を感じさせる。
【TD-27徹底検証】
それぞれのサウンドもアコースティック・ドラムのように調整することができ、チューニングやミュートはもちろんのこと、スネアのスナッピー・テンションや、バス・ドラムのスネアへの共鳴まで広範囲なエディットを行える。さらに、新開発のPureAcousticAmbienceテクノロジーによって、演奏者のポジションにおけるアンビエンス(残響)をコントロール。これまで以上に自然な響きのドラム・サウンドを実現している。
その他、オーディオ・ファイルの取り込みや、コーチ・モード、スマートフォンに入れた曲をBluetooth接続で再生するなど、挙げきれないほどの機能を備えたTD-27。V-Drumsの新たな方向を示したAcoustic Design シリーズと共に、多くのドラマーがその実力を生かした演奏を聴かせてくれるのを楽しみに待ちたい。
【Roland V-Drumsが具現化する理想の自宅ドラム環境】
本記事は、6月17日発売のリットーミュージック刊『リズム&ドラム・マガジン 2020年7月号』の転載記事になります。誌面ではRoland V-Drumsの自宅活用術について、練習、レコーディング、動画の投稿/配信、オンライン・レッスンなど、さまざまな場面での使用例をプロ・ドラマーのコメントも交えて紹介しています。表紙特集では100人のプロ・ドラマーが今、最もライヴを見たい日本のドラマー/演奏力の高い日本のバンドを選ぶ大アンケート実施。恒例の誌上ドラム・コンテストやロジャー・テイラーの特集など、盛りだくさんの内容となっております。
価格:オープン
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