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- 2024/11/16
BOSS / BD-2
プロ・ギタリストが愛用するBOSSコンパクト・エフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第11回目はDrop'sのボーカル&ギター、中野ミホ。
これは、私が高校生の時にマネージャーをしてくれていた方から“中野が音楽をやっている間はずっと使ってていいから!”と言っていただき、半永久的にお借りしているものなんですよ(笑)。使い方としては、同じく高校生の時に雑誌でチバユウスケ(The Birthday)さんが“BD-2をずっと踏みっぱなしにしている”っていう情報を見て“これだ!”と思って、私もライブではほとんど踏みっぱなしにしています。BD-2のサウンドは、どんな曲でも気持ち良く馴染んでくれる感じがするので好きですね。
メインのギターはグレッチのテネシアン(62年製)、アンプはフェンダーのHot Rod Deluxe Ⅲをクリーンにして使っているんですけど、私の機材との相性が良い気がします。というのも、テネシアンってすごく中域が出るギターなんですよ。なのでアンプ側のミドルは下げて、トレブルとベースを同じくらい出しているんですけど、BD-2はアンプで作った音をそのまま増幅してくれているような感じがするんですよね。柔らかさの中にもジャリッとした部分があって、カッコ良い音がします。
それとギタリストの荒谷(朋美)がメイン・ギターをレス・ポール・カスタムからSTタイプに変えてからは、バンド・サウンドの幅が広くなったんですよ。なので、私もそれに合わせて以前よりも歪みを落として丸い音にしています。激しい曲の時はストロークに力を入れて歪ませるイメージで弾いていますね。で、そういう時にもBD-2は簡単に欲しい音にアクセスできるので便利ですし、ギタリストがふたりいるバンドではバランスも取りやすいと思うので特にオススメです。あとは色が良いですよね! BOSSのエフェクターはかわいいものが多いので、そこもポイントです。
本記事は、6月15日(月)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2020年7月号』にも掲載されます。表紙巻頭特集は「完全保存版:ニッポンの偉大なギター名盤100」。総勢555名のギタリストにアンケートを募り、“偉大な”日本のギター名盤を100枚選出した企画! ぜひチェックしてみてください!
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中野ミホ(Drop's)
なかの・みほ/北海道出身のロック・バンド、Drop'sのボーカル&ギター。最新作は結成10周年の2019年にリリースした『Tiny Ground』。