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- 2024/11/16
BOSS / DD-8
プロ・ギタリストが愛用するBOSSコンパクト・エフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第9回目は、OKAMOTO'Sのギタリスト、オカモトコウキ。
デビューしてから7〜8年くらい、ディレイはずっとDD-6を愛用していたんですよ。DD-6でもいろんなことができていたんですけど、DD-8が発売されて“これも間違いないだろうな”と思って新たに導入しました。
ライブではGLTモードのみで使っています。例えば「FOOL」(『BOY』収録)という曲では“ババババッ”とノイズ的な感じで入れる場面もありますね。それと、DD-8はペダルを踏んでグリッチの音を出し続けている間も原音が鳴らせるようになっているんですよ。だからGLTモードを簡易的なルーパーとして使って、その上にリフを重ねて弾いてもカッコ良いんじゃないかなと思っています。
もちろんGLT以外のモードも良いですよ! 新曲のレコーディングではANALOGモードに設定して普通のディレイとしても使いました。アナログ・ディレイやテープ・エコーの再現性も高いですね。僕は本物のテープ・エコーを持っているのでオリジナルの質感もわかっているんですけど、DD-8はそこまで大げさに劣化させないところがちょうど良いかなと。少し丸みを帯びたサウンドだけど、バンドの中で使っても抜けてくるんです。そういうところも考えて作られていて、BOSSのディレイって本当にすごいなと思いますね。
ほかにもSHIMモードにして曲と曲の間に“ファ〜”と音を鳴らすだけでも画になりますし、DD-8は何でもできます。これはディレイの完成形ですね。本当は2台ボードに入れて、1台を普通のディレイとして、もう1台をGLTモード専用として使いたいなぁ(笑)。
本記事は、4月13日(月)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2020年5月号』にも掲載されます。表紙巻頭特集は「ファンキー・ブルース」。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
オカモトコウキ(OKAMOTO'S)
おかもと・こうき/ロック・バンド、OKAMOTO'S のギタリスト。4月にはデビュー10周年記念となる初のベスト盤『10'S BEST』をリリース。