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- 2024/11/16
STEINBERG / UR816C
優れたコスト・パフォーマンスとサウンド・クオリティで、ビギナーからプロフェッショナルにいたるまで幅広い層に支持され続けているオーディオI/O、STEINBERG URシリーズがさらに進化を遂げ、『UR-Cシリーズ』として登場。音質、機能、価格と、ユーザーから求められるポイントをしっかりと押さえた“次世代のスタンダード”を目指した本シリーズを、さまざまなフィールドで活躍するアーティスト3組に試してもらった。今回は、アナログ8イン/8アウト仕様のUR816Cを使い、エンジニア呉 碩根(オー・ソックン)氏と、ロック・バンドみるきーうぇいに協力いただき、バンドのライブ動画配信や一発録りレコーディングを想定したサウンド・メイキングを実践してもらった。
アナログ8イン/8アウトのオーディオ・インターフェース「UR816C」は、最大32ビット/192kHz対応のAD/DAコンバーターを搭載し、USB 3.0(タイプC)接続による高速データ転送を実現。本体にはカスタム・メイドのDSPチップ“SSP3”を搭載しており、付属のソフトウェア・ミキサー「dspMixFX UR-C」上で、アンプ・シミュレーターやチャンネル・ストリップ、リバーブといったエフェクトをレイテンシー・フリーで使用することが可能だ。さらに、Cubaseの基本機能を搭載したスペシャル・バージョンの「Cubase AI」と、iOS/iPadOS版のマルチタッチDAW「Cubasis LE」が付属し、購入してすぐに音楽制作が始められる。
ドラムのマルチ・マイク録音も可能な8基の“D-PRE”マイク・プリアンプ、ギターやベースをダイレクトに挿せるHi-Z入力、8チャンネルのライン出力と豊富な入出力を装備し、さらにはADAT光入出力端子やワードクロック端子も備えたUR816Cは、ホーム・スタジオだけでなく、プロのレコーディング現場でも中心となるオーディオI/Oと言えるだろう。
UR816C Specifications:
■入出力:マイク/ライン・イン(コンボ)×8(インプット1、2はHi-Z対応)、メイン・アウト(L/Rフォーン)、ライン・アウト×8(1L/1R〜4L/4Rフォーン)、ヘッドフォン・アウト×2(ステレオ・フォーン)、オプティカル・イン/アウト、ワードクロック・イン/アウト、MIDIイン/アウト ■ビット&レート:最大32ビット/192kHz ■ループ・バック機能:あり ■接続:USB 3.0 ■電源:16V ACアダプター ■外形寸法:446.3(W)×45.6(H)×225.8(D)mm ■重量:2.7kg
呉 碩根 今回はみるきーうぇいに協力いただき、スリー・ピース・バンドの一発録りを行ってみました。ギター・アンプ前、ドラムのキックとスネア、オーバーヘッドにマイクを1本ずつセッティング。そこにボーカル・マイクとコーラス・マイク×2本、ベースのDIアウトを加えた計8chをUR816Cへ入力しました。音作りにはUR816CのDSPエフェクトを使用。レイテンシー無く演奏者にモニターしてもらうことができました。エフェクトはレパートリーに富んだプリセットが多数用意されていますので、初心者の方も扱いやすいでしょう。
UR816Cは操作が非常にシンプルになっており、バンド・メンバー自身で演奏をレコーディングして、YouTubeなどで配信したいというシチュエーションにも最適なオーディオI/Oです。また、DAWソフトのCubase AIとCubasis LEが付属されているのもポイント。UR816Cを手に入れることでバンド・レコーディングが誰でも簡単に始められます。
伊集院香織(みるきーうぇい) 演奏している自分が出しているサウンドと、モニターで聴いている音の遅延が少なくて、とても好印象でした。ストレス無く演奏ができましたね。録音したサウンドを聴いてみるととてもクリアで、歌詞も聴きとりやすいです。今までは演奏動画をスマホで撮ったりしていましたが、UR816Cで演奏を収録して、後から動画と合わせるということも簡単にできそうですし、SNSやYouTubeなどで演奏動画をアップしたりするのも良さそうですね。
価格:オープン
呉 碩根(オー・ソックン)
LSDエンジニアリングに所属。スタジオ・レコーディングだけでなく、商業施設のインストア・イベントからアリーナ・クラスのPAやライブ・レコーディングまで幅広く活動する。
みるきーうぇい
伊集院香織(vo&g)を中心とし、サポート・メンバーを迎えて活動しているアーティスト。今回の録音では山崎英明(b)、濱野喬亮(ds)に協力いただいた。