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パソコンで曲作りを始めよう!〜音楽制作ツール購入ガイド【Section 3:マイク&モニター】

マイク&モニター

音楽制作を始めてみたいけど何が必要なのか分からない……。そんなビギナーの方へ向けて、パソコンで曲作りを始めるために役立つ知識とツールを紹介する本特集が『Sound & Recording Magazine for Beginners』です。サンレコ本誌にも登場しているサンレコさんとビギナーちゃんとともに、制作機材について学んでいきましょう! ここセクション3では、音楽制作のうえで高音質録音・再生に欠かせない、マイクとモニター・スピーカー/ヘッドフォンを紹介します。

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Section 3 〜高音質での録音/再生に欠かせないマイク&モニター機器

 パソコンやスマホでの録音や再生もできますが、ワンランク上の音楽を作るためにはマイクとモニター機器は必須です。Section 2のオーディオI/Oと一緒に使うことで、よりクリアな音でレコーディングとモニターができるので、新たな曲のアイディアがひらめくかもしれません!

マイク&モニター機器とは? 教えてサンレコさん!

画像名を記載
ビギナーちゃん

マイクはどんな種類がありますか?

画像名を記載
サンレコさん

よく使われているのは“ダイナミック・マイク”と“コンデンサー・マイク”。ダイナミック・マイクは中域がしっかりとした音質で、大きな音が入ってもひずみにくいから、幅広いソースに使えるわ。コンデンサー・マイクは低域から高域をフラットに収められるのが特徴! 使うときは、収音の要となる“ダイアフラム”というパーツに電圧をかける必要があるの。そのときはオーディオI/Oのファンタム電源(48V)をオンにしましょう。

ビギナーちゃん
ビギナーちゃん

モニター・スピーカーって何ですか?

サンレコさん
サンレコさん

音楽制作に適したモニター・スピーカーは音の色付けが少なく、クリアに再生してくれるの。低域を鳴らすユニットの“ウーファー”と高域用の“ツィーター”の2つを備えた2ウェイ、中域用の“スコーカー”を加えたものは3ウェイと呼ばれるわ。●インチと書かれているのはウーファーの口径(直径)。大きい方が出力レベルも上がるし、細部まで聴きやすくなるけど、その分サイズも大きくなるから設置スペースと相談してね。

ビギナーちゃん
ビギナーちゃん

モニター・ヘッドフォンは普通のヘッドフォンと違うんですか?

サンレコさん
サンレコさん

リスニング用ヘッドフォンは音楽を聴いていて気持ちが良いように、低域を強調するなどのチューニングが施されているわ。普通に音楽を楽しむならリスニング用ヘッドフォンの方が聴きやすいかもしれないけれど、音楽制作では音の細部まで聴きながら音作りをしていく必要があるでしょ? だからモニター・スピーカーと同じく、モニター・ヘッドフォンもフラットな特性を目指して作られているものが多いの。

AUSTRIAN AUDIO | OC818 / OC18

オープン・プライス(市場予想価格/OC818:130,000円前後、OC18:90,000円前後)

マイクの名門AKG出身のメンバーによる
ハンドメイドのコンデンサー・マイク

 マイクの名門AKG出身のメンバーによって2017年に設立されたブランドAUSTRIAN AUDIOによるハンドメイドのコンデンサー・マイクを紹介しよう。
 OC818は、AKG C12に用いられたカプセルを基にデザインされたCKR12デュアル・セラミック・カプセルを搭載するモデル。指向性の切り替えが可能なマルチポーラー・パターンで、2基のダイアフラムとデュアル出力を搭載している。本体には指向性、ハイパス・フィルター、PADの切り替えスイッチを装備。それらをリアルタイムにコントロールできるPolarPilotアプリ(iOS/Android)によって指向性を255段階で調整可能だ。AAX/AU/VSTプラグインPolarDesignerを用いれば、録音後のミックス段階でも指向性コントロールが可能となる。OC18は、シングル・セラミック・カプセルのCKR6を搭載するモデル。カプセルの特性はCKR12と同じだ。指向性は単一指向のみとなっている。
 両モデルとも、3段階のハイパス・フィルター、2段階のPAD、自在可動するサスペンション構造を備えている。両モデルの個体感度差は1dB以内に調整されているため、どの2本を組み合わせてもステレオ・ペアとして利用可能だ。

製品情報・問合せ:www.mi7.co.jp

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ROSWELL PRO AUDIO | Mini K47

オープン・プライス(市場予想価格/45,000円前後)

こだわりのパーツと回路から成る
コンパクトなコンデンサー・マイク

 DIYのマイク・キット・パーツ製造会社を運営するなど、マイク界でその名を知られているマット・マクグリン氏が興したブランドROSWELL PRO AUDIO。その豊富な知識をもって開発されたのが、コンデンサー・マイクMini K47だ。
 34mmシングル・バック・プレート仕様のカプセルを採用し、優れたバランスによって耳障りな高周波数成分を抑え,ボーカルをレコーディングする際の歯擦音やリップ・ノイズを低減。エレキ・ギターやアコースティック・ギターのレコーディングでは重量感あふれるサウンドが得られる。美しいミッド・レンジとニュートラルなディテールの表現力、不必要に誇張されない高域も特徴だ。使用しているコンデンサーはハイ・グレードなポリスチレン製。信号の通るメイン・サーキットにはドイツから輸入したポリプロピレン・フィルム・コンデンサーを採用。これにより自然でクリーンなサウンドを実現している。マイク本体のセルフ・ノイズとひずみが低いことも特徴の1つと言えるだろう。自社で位相やノイズ、周波数特性、感度のチェックが行われ、ショック・マウントとフライト・ケースを付属して出荷される。開封してすぐにハイ・パフォーマンスで使用できるだろう。

製品情報・問合せ:www.otaritec.co.jp

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SE ELECTRONICS | V7 / V7 Chrome / V7X / V3

V7:13,800円、V7 Chrome:13,500円、V7 X:13,800円、V3:10,000円

過酷なツアーにも耐えるタフな作りが特徴の
ダイナミック・マイク・シリーズ

 SE ELECTRONICSが数多くのエンジニアやバンドと協力して得られた知識をベースに生み出したダイナミック・マイク、Vシリーズを紹介しよう。
 中核となるV7は、ボーカル用に設計された1本だ。指向性はスーパー・カーディオイドで、周囲の楽器の音を排除し、声をとらえることに集中。また、内蔵のショック・マウントは機械的な振動からカプセルを切り離し、ハンドリング・ノイズを低く抑えることに成功している。ボディはすべて金属製で、シャーシに採用されている亜鉛合金は、何年にもわたるステージ上での酷使にも耐えられるよう設計されている。スティール・メッシュ・グリルはへこみや錆に強く、信頼性が高い。金メッキされたXLR端子部もロスなく信号を伝えてくれる。また、グリル周りのエッジに面取りが施されているのも、ステージ上でフロアやギター・アンプの上に置いたときに転がりにくいという細やかな配慮だ。
 バリエーションとして、華やかな印象を与えるクロム・メッキ・バージョンのV7 Chrome、楽器の収録用にカプセルを調整しバランスの取れた高域と共振を抑えた低域が特徴のV7 Xを用意。さらに、カーディオイド型の指向性を持つV3もラインナップしている。

製品情報・問合せ:www.hookup.co.jp

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SE ELECTRONICS | SE2200 / SE2300 / X1S / X1A

SE2200:33,000円、SE2300:43,000円、X1S:23,000円、X1A:14,800円

個性豊かなバリエーションがそろう
コンデンサー・マイク・シリーズ

 SE ELECTRONICSのコンデンサー・マイクを代表するモデルSE2200は、ハンド・メイドの1インチ・カプセルを搭載したカーディオイド型。優れた音響特性を実現するために2つの金蒸着ダイアフラムが用いられている。-10dBと-20dBの切り替えが可能なPADスイッチにより、広いダイナミック・レンジのソースにも対応可能。80Hzと160Hzから選択可能なローカット・フィルターは、低域のランブルや不要な足元からのノイズなどを軽減し、過剰な近接効果を平衡させることに役立つ。トランスはカスタム設計で、しっかりとシールドされた金属製のハウジングによってノイズを気にすることなく扱える。ショック・マウントとポップ・シールドが付属するのもうれしいところだ。指向性が、無指向性/カーディオイド/フィギュア8と切り替えられるマルチパターン・バーションSE2300も用意されており、幅広い用途に対応する。
 X1シリーズはホーム・スタジオでの使用に適したラインナップ。カスタムの1インチ・カプセルやメタル・シャーシ、切り替え可能なPADとフィルターなどを備えたX1S、エントリー・モデルとしてベーシックな性能を持つ、ビギナーに適したX1Aがラインナップされている。

製品情報・問合せ:www.hookup.co.jp

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SHURE | PGA58 / SM57 / SM58 / SM7B

オープン・プライス(市場予想価格/PGA58:7,100円前後、SM57:11,800円前後、SM58:12,800円前後、SM7B:53,300円前後)

多様な用途やシーンに対応する
SHUREのマイクロフォン・シリーズ

 PGA58は、リード・ボーカルやコーラスのパフォーマンスに最適なプロ品質のダイナミック・マイクだ。独自のカートリッジ・デザインで、ボーカル・パフォーマンスの周波数帯域におけるナチュラルでクリアなサウンドを収音。カーディオイド指向特性で音声をクリアにとらえ、不要なノイズを遮断するのが特徴だ。SM57は、楽器とボーカル両方の収音において卓越した性能を発揮するダイナミック・マイク。効果的なカーディオイド・ピックアップ・パターンは主音源を分離し、周囲の不要な雑音を最小限にカットする。SM58は、ライブやレコーディングでのボーカル収音のために生まれた、プロ仕様の単一指向性ダイナミック・マイク。際立つ中域、低域のロールオフにより、ボーカル用に最適化された周波数特性が特徴だ。また、SM58ユーザーにぜひ試していただきたいのはSM7B。パソコン画面やスタジオ機器から生じるハム・ノイズをシャットアウトし必要な音だけを収音。さらに低域のロールオフと中域の強調はスイッチで切り替え可能。マイケル・ジャクソンが『スリラー』で使用したとされるこのマイクは、ボーカル以外にも、配信や実況、ビート・ボックスなどでも使用されており、均一に広がる周波数特性が雰囲気ある声の印象を演出する。

製品情報・問合せ:www.shure.com/ja-JP

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TELEFUNKEN | M80

オープン・プライス(市場予想価格/24,500円前後〜)

コンデンサー・マイクに匹敵するサウンドを備えた
TELEFUNKENを代表するダイナミック・マイク

 M80は、ワイドなダイナミック・レンジと周波数特性を備えた単一指向性のダイナミック・マイク。コンデンサー・マイクに匹敵するような周波数レスポンスと優れた透明性を備えた、TELEFUNKENを代表するモデルの1つだ。特徴は、新設計のローマス・ボイス・コイルと超薄型のマイラー・ダイアフラム。これらによって、重たいボイス・コイルとダイアフラムでは失われがちだったサウンドを、変化させることなく高効率で電気信号に変換することが可能となった。またT80 TELEFUNKEN製カスタム・ワウンド・トランスが、アナログ・オーディオ特有の温かみと存在感のあるサウンドに一役買っている。さらに、低域の近接効果もほどよくコントロールされているため、ボーカルはもちろん、ドラムやベースの録音にも適している。
 ワイアレス・マイク用のヘッドが別売されているほか、ボディとグリルの色を自由に選択してオリジナルのM80が作れたり、楽器のレコーディング時に取り回し良く使えるショート・サイズのM80-SHが用意されていたりと、バリエーションも豊富。ダイナミック・マイクのシリーズとして、超単一指向性のM81や、バス・ドラムの録音に適したM82も用意されている。

製品情報・問合せ:https://miyaji.co.jp/TELEFUNKEN/

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GENELEC | 8010A

オープン・プライス(市場予想価格/ダーク・グレー:39,000円前後<1本>、ホワイト:41,000円前後<1本>)

 8010Aは、非常にコンパクトなボディで持ち運びにも便利な2ウェイ・パワード・モニター。世界中の放送局やレコーディング・スタジオ、ポストプロダクション・スタジオで使用されているほか、ホテルの客室、中継車、小規模スタジオなどでも快適に使用できる。3インチ・ウーファーと3/4インチ・ツィーターのコンビネーションに、バランスXLR入力端子、クラスDパワー・アンプを2基搭載。またGenelec ISS(Intelligent Signal Sensing)回路も内蔵されており、システムの停止を自動検出し、省電力スタンバイ・モードに切り替えることが可能となっている。

製品情報・問合せ:www.genelec.jp

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IK MULTIMEDIA | iLoud Micro Monitor

オープン・プライス(市場予想価格/37,000円前後<ペア>)

 iLoud Micro Monitorは、限られたスペースでスタジオ・クオリティのモニタリングを実現してくれる世界最小クラスのパワード・モニター。カスタム・メイドの複合素材によるしっかりとした材質の3インチ・ウーファー、3/4インチのシルク・ドーム・ツイーターを備えている。DSPを内蔵しており、3つのEQスイッチで音質を調整可能。90(W)×180(H)×135(D)mmという小さい筐体ながら明りょうなサウンドを提供する。入力はRCAピンとステレオ・ミニ。Bluetooth接続も可能なため、スマホやタブレットで気軽に音楽を楽しむのにも適している。

製品情報・問合せ:www.ikmultimedia.com

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IK MULTIMEDIA | iLoud MTMC

オープン・プライス(市場予想価格/43,000円前後<1本>)

自動音場補正システムに対応した
上下左右対称構造の2ウェイ・パワード・モニター

 iLoud MTMは、デスクトップでの使用に適した小型パワード・モニターだ。同社のARC System機能が内蔵されており、同梱する測定マイクを使った自動音場補正が可能。DSP技術によりスピーカーの動作をコントロールすることで、40Hz~24kHzまでフラットな周波数特性を実現し、正確で色付けのないサウンドを提供する。また、独自の物理反響線形化技術により、エンクロージャーのデザインや構造、素材選定から、実機の電気機械測定、システム性能のリアルタイム修正までが可能に。その結果、より大型のスピーカーに匹敵する深みとバランスを備えた低域再生能力を持つに至った。さらに、優れた位相特性も本機の特徴。DSPデザインに基づき設計されたクロスオーバー、ウーファー/ツイーター間のタイム・アライメントにより、ミックス判断に必要な全帯域にわたってひずみのない、リニアな位相特性を実現している。
 本機の名称MTMは“Mid Woofer - Tweeter - Mid Woofer”の略。その名の通り、2基の3.5インチ・ウーファーで1インチのバック・チャンバー搭載ツイーターを挟み込んだ上下左右対称のデザインが、2ウェイ・システムでは得られない高精細で焦点の合った音像を届けてくれる。

製品情報・問合せ:www.ikmultimedia.com

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KEF | LSX

LSX:オープン・プライス(市場予想価格/130,000円前後<グロスホワイト、ペア>、150,000円前後<そのほかのカラー、ペア>)、LSX Soundwave by Terence Conran:150,000円<ペア>

点音源再生で原音に忠実なサウンドを実現
ハイレゾにも対応したワイアレス・スピーカー

 LSXはBluetoothやWi-Fiで接続可能、ハイレゾにも対応したワイアレス・スピーカー。原音に忠実なサウンドを指向し、50年以上にわたるKEFの音響技術が投入されている。中心となる技術はUni-Qドライバー。ツィーターをウーファーと同じ音響軸に配置することで、部屋のどこにいても良好なステレオ・イメージングが得られる。点音源再生とも呼ばれるこの方式が、精細な音像の実現に大きな役割を果たす。また、位相ひずみを補正するMusic Integrity Engineにより、部屋の特性を音響的に最適化することが可能となった。ほかにも、スピーカー周辺のバッフル形状の最適化、DSP技術による最適な音像定位の実現などが図られ、Apple AirPlay 2、Spotify Connectにも対応している。専用アプリKEF Controlで音楽を再生することも可能だ。細部までこだわり抜いたデザインはスタイリッシュで、デンマークのファブリック・ブランドKVADRATのテキスタイルを用いたモデルも用意。5色のカラー・バリエーションがそろっている。さらに、LSX Soundwave by Terence Conranも登場。KEF Music Galleryおよびザ・コンランショップで限定販売される。LSX用のアクセサリー(デスクトップ・スタンド、フロア・スタンドなど)も発売中だ。

製品情報・問合せ:https://jp.kef.com/

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KRK | RP5G4 / RP7G4 / RP8G4 / RP103G4

RP5G4:18,000円<1本>、RP7G4:24,000円<1本>、RP8G4:30,000円<1本>、RP103G4:54,000円<1本>

上位モデルを思わせるルックスとサウンド
ケブラー製ドライバー搭載のパワード・モニター

 KRKのスタンダード・モデル、Rokitシリーズの第4世代。モデル名に“G4”が加えられたこれらは、2016年にリリースされた上位モデル、Vシリーズ4をほうふつさせるルックスとサウンドを目標にして開発された。その方針に沿ってRokitシリーズで初めてウーファー、ツイーターともにケブラー製ドライバーを搭載。その剛性の高さで高品質のオーディオ再生を実現している。リミッター内蔵のクラスDパワー・アンプは、低い動作温度でスピーカーを均等かつ効率的に駆動させ、オーディオの整合性向上に一役買っている。エンクロージャーは、新たに設計されたフロント・ファイアリング・ポートにより、ローエンドの精度、明りょうさ、拡張性、パンチ、柔軟な配置を実現した。また、Vシリーズ4同様にサウンドスケープとイコライザー・コントロールのためのDSPを装備。イコライザーは液晶ディスプレイに表示されるため視認性に優れ、25通りの設定が、ルーム・アコースティック調整を助けてくれる。
 ラインナップは4種類。5インチ・ウーファー搭載のRP5G4、7インチ・ウーファー搭載のRP7G4、8インチ・ウーファー搭載のRP8G4、10インチ・ウーファー搭載のRP10G4が用意されている。

製品情報・問合せ:www.electori.co.jp

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PRESONUS | Eris E5 XT / Eris E8 XT

オープン・プライス(市場予想価格/Eris E5 XT:13,500円前後<1本>、Eris E8 XT: 28,000円前後<1本>)

低価格ながら本格的なサウンドを備えた
2ウェイ・パワード・モニター・シリーズ

 Eris Eシリーズは、低価格ながら本格的なサウンドを備えた2ウェイ・パワード・モニター。ウーファーにはケブラー繊維を用いたカスタム低周波ドライバーを採用し、堅牢性に優れ、全帯域で均一な分散パターンが得られるため、ロスが少なくクリーンなサウンドを実現している。ツィーターはワイドな分散パターンでサウンドを放射するようにデザイン。より大きなスイート・スポットを生成し、トランジェントと高域を正確に再現する。
 ここで紹介するXTモデルはバイアンプ仕様。Eris E5 XTはウーファーが5.25インチ、ツィーターが1インチ。Eris E8 XTはウーファーが8インチ、ツィーターが1.25インチとなっている。新設計のウェーブ・ガイドによって、より優れた高域特性、水平指向角100°にもおよぶ超ワイドなスイート・スポットを実現し、チームでの制作に理想的な環境を提供しながら、垂直方向の指向角は狭いため、制作デスクやコンソールからの反射の影響は受けにくいというメリットも兼ね備えている。エンクロージャーの大型化による低域の拡張も特筆すべき点だ。アコースティック・スペース・コントロールによって室内音響や設置場所による影響を軽減できるのもうれしい。入力端子はXLR、フォーン、RCAピンを搭載。

製品情報・問合せ:www.mi7.co.jp

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REPRODUCER AUDIO | Epic 5

オープン・プライス(市場予想価格/150,000円前後<ペア>)

2015年設立のスピーカー・ブランドにより
スタジオのスタンダードを目指して作られたモニター

 ドイツやスイスで20年以上、コンサート・ホールのサウンド・システムや音響デザインを手がけてきたUNITED MINORITIESのCEO、アティラ・サージェック氏によって2015年に設立されたスピーカー・ブランドREPRODUCER AUDIO。同ブランド初となる製品Epic 5は、スタジオのスタンダードになることを目指し、3年をかけて開発されたパワード・モニターである。
 追求したのは“正確なサウンド”。そのため、ドライバーやパワー・アンプ、ハウジング、底面に設けられたパッシブ・ラジエーターにいたるまで自社で開発。それにより、フラットな周波数特性、全周波数帯域における速いトランジェント・レスポンス、広大で自然なダイナミック・レンジ、低ノイズと低ひずみが実現されている。
 そのこだわりは、例えばツィーター・ドーム、ウーファー、パッシブ・ラジエーター・コーンまで同じアルミニウム素材で製作し、すべてのドライバーで同様の速いトランジェント・レスポンスが得られることからも分かる。筐体の特徴的な傾斜は、ドライバー間の精密な時間差調整のためのデザイン。これによってより正しいサウンドをモニターできるようになっているという。

製品情報・問合せ:www.hookup.co.jp

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TASCAM | VL-S3 / VL-S3BT

VL-S3:8,800円、VL-S3BT:10,800円

 VL-S3は、3インチ・ウーファー/0.5インチ・ツィーター搭載のパワード・モニター。横幅110mm、高さ170mmというデスクトップに適したコンパクト・サイズでありながら、2ウェイ構成とバスレフ・ポートによって80Hz~22kHzというワイドな周波数特性を実現。14W+14Wのパワー・アンプは、小音量再生時におけるバランスの良さも併せ持つ。入力はRCAとステレオ・ミニ・ジャックを装備している。さらに、Bluetoothによるワイアレス再生に対応したVL-S3BTもラインナップ。コーデックはaptXとAACに対応している。

製品情報・問合せ:https://tascam.jp/jp/

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KALI AUDIO | LP-6

オープン・プライス(市場予想価格/20,500円前後<1本>)

 LP-6は、低ノイズの工夫が施されたポート・チューブを持つパワード・モニター。6.5インチのウーファーと1インチのソフト・ドーム・ツィーターで構成され、音場の広さや高さに優れた3Dイメージング・ウェーブ・ガイド、サウンドを明りょうでひずみのない状態に保つデュアル・レイヤーと大口径のボイス・コイル、十分なヘッドルームを有する余裕ある出力、正確なローエンド・モニタリングを実現するパワフルな低音などを特徴としている。スタンドにセットしたりデスクに置いたりといった設置環境の違いに対応する補正EQ機能も便利だ。

製品情報・問合せ:https://kcmusic.jp/kaliaudio/

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YAMAHA | HS8(W) / HS7(W) / HS5(W) / HS8S

オープン・プライス(市場予想価格/HS8(W):36,000円前後<1本>、HS7(W):24,000円前後<1本>、HS5(W):15,000円前後<1本>、HS8S:46,000円前後)

プロの現場でリファレンスとして愛される
YAMAHAスタジオ・モニターの伝統を継承

 プロの現場で愛用されるYAMAHAのニア・フィールド・モニター。その歴史はNS-10MシリーズからMSPシリーズへと受け継がれ、このHSシリーズに結実している。HSシリーズでは、磁力線のフローを制御/均一化する磁気回路設計を施した新開発のトランスデューサーを採用し、また音響部品の再選定/最適化を併せて行うことで再生能力の向上が図られている。パワー・アンプ部には、高域と低域のそれぞれの帯域を専用パワー・アンプで増幅するバイ・アンプ方式を採用しており、各モデルに最適化されたアンプ・ユニットは常に高品位で音質変化の少ない均一なサウンドを提供する。
 各モデルとも1インチ・ドーム・ツィーターを採用、ウーファーのサイズによって3つのタイプから選べ、8インチ・ウーファーを搭載したHS8、6.5インチ・ウーファーを搭載したHS7、5インチ・ウーファーを搭載したHS5がラインナップ。HS8W(白)のみ受注生産となるが、いずれのモデルも黒と白のカラー・バリエーションが用意されている。また、型番に“I”の付いた吊設置対応モデルもラインナップ。超低域を22Hzに拡張し正確に再現する8インチ・サブウーファーHS8Sとの組み合わせもお勧めだ。

製品情報・問合せ:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/

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YAMAHA | HPH-MT8 / HPH-MT7(W) / HPH-MT5(W)

オープン・プライス(市場予想価格/HPH-MT8:25,000円前後、HPH-MT7(W):20,000円前後、HPH-MT5(W):15,000円前後)

“原音忠実”というYAMAHAモニターの設計理論を
ヘッドフォンに凝縮したシリーズ

 “原音に忠実であること”“音色や音像定位の微細な変化を正確に再現できること”。プロの現場で愛されるYAMAHAモニター・スピーカーが掲げる設計理論。NS-10MシリーズからMSPシリーズ、HSシリーズに至るまで一貫して持ち続けている哲学と言ってもよいその考え方をヘッドフォンに凝縮したのがMTシリーズだ。高品位で確かなモニタリングを可能とする再生能力、長時間の作業でも疲労の少ない装着感と作業に集中できる遮音性、そして過酷な現場にも耐え得る高い耐久性を実現している。
 45mmカスタム・ドライバーとアルミ・ダイキャスト・アームを搭載したHPH-MT8はシリーズ最上位モデル。全帯域で高い分解能を備えレコーディングやミキシングの現場に最適。40mmカスタム・ドライバーとアルミ・ダイキャスト・アームを搭載したHPH-MT7は、レコーディングやミキシング以外にも、高い音圧レベルと耐久性を確保しているためライブ時のモニタリングにも適する。上位モデルのコンセプトを踏襲した40mmカスタム・ドライバー搭載のHPH-MT5は、バランスのとれたサウンドとシリーズ最軽量設計が特徴だ。HPH-MT7とHPH-MT5はホワイト・モデルも用意されている。

製品情報・問合せ:https://jp.yamaha.com/products/proaudio/

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ULTRASONE | Pro480I / Pro580I / Pro780I / Pro900I

オープン・プライス(市場予想価格/Pro480I:10,910円前後、Pro580I:14,546円前後、Pro780I:18,189円前後、Pro900I:36,364円前後)

スピーカーで聴いているような自然な響きと定位感
S-Logic Plus技術を備えたヘッドフォン

 ULTRASONEの特許技術S-Logic。発音源であるドライバーを鼓膜の軸上から意図的にオフセットした位置に組み込むことで、ドライバーから発せられた音がそのまま内耳の中に投入されず、外耳に反射し脳に到達する。つまり、自然な聴き方で音が届けられることにより、脳は本来のイメージ通りに音を受け取れるため負担が軽減され、自然な音像の構築、聴き取りやすさの実現にもつながるというものだ。さらに、各モデルの形状などに合わせて最適化が図られた発展技術S-
Logic Plusも登場してきた。その搭載モデルを紹介しよう。
 Pro480Iは、S-Logic Plus搭載モデルの中でエントリー・クラスと位置付けられる製品だ。40mmマイラー・ドライバー採用で、全帯域にわたってバランスの良いサウンドを実現している。Pro580Iは、S-Logic Plusに加え電磁波低減技術のULEも採用。50mmマイラー・ドライバーにより、スピード感と分離性能に優れたピラミッド・バランスを実現している。2.5mにおよぶ直出しストレート・ケーブルも特徴だ。ともにプロテイン・レザーのイア・パッドにより長時間でも快適に使える。さらに上位機種としてPro780I、Pro900Iも用意している。

製品情報・問合せ:http://ultrasone.jp

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SHURE | SRH840 / SRH440

オープン・プライス(市場予想価格/SRH840:19,800円前後、SRH440:9,980円前後)

 SRH840は、プロのエンジニアやミュージシャン用にデザインされたリファレンス・スタジオ・ヘッドフォン。正確に調整された周波数特性により、豊かな低域、クリアな中域、幅のある高域を再現。また、人間工学的なフィット感をもたらすパッド付きのワイドなヘッド・バンドにより、快適性を長期間保持する。さらに、密閉型サーカム・オーラル・デザインにより優れた装着感が得られるほか、バックグラウンド・ノイズを低減する。SRH840の性能を引き継ぎながら、優れたコスト・パフォーマンスを実現したSRH440も用意されている。

製品情報・問合せ:www.shure.com/ja-JP

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PRIMACOUSTIC | London Room Kit

29,500円〜

 London Room Kitは、ホーム・シアターやプライベート・スタジオ向けにデザインされた吸音パネル・セット。部屋のサイズに適したキットが用意されており、必要なパネルおよび取付金具のパッケージを選択可能だ。化学的な樹脂加工により結合された高密度グラス・ウールのパネルは、100Hzまでの低域を吸収する。また、狭い空間で起こりやすいフラッター・エコーや音の反響も吸収可能だ。吸収力に優れるため、少ないパネル数でも確実に吸音する。パネルが耳の高さにくるように取り付けると、より効果的だ。ブラック、グレー、ベージュの3色展開。

製品情報・問合せ:www.electori.co.jp

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音楽制作ツール購入ガイド・目次

 ├ 音楽制作の中心的存在=DAW
 ├ オーディオI/Oは音が行き交うターミナル
 ├ 高音質での録音/再生に欠かせないマイク&モニター機器
 ├ 制作により深みを加えるMIDIコントローラー&シンセ&プラグイン
 ├ モビリティに長けたタブレット&スマホ・ツール

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マイク

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モニター・スピーカー

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ヘッドフォン

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