Fender American Ultra Strarocaster HSS × ichika

　American Ultra StratocasterのHSSモデル。「ウルトラ・ノイズレス・ホット・ストラト・シングルコイル・ピックアップ」2基に加え、ブリッジ・ポジションには新開発の「ウルトラ・ダブル・タップ・ハムバッカー」を搭載している。ボリューム・ノブに搭載されたS-1スイッチを押すことでブリッジ・ピックアップのハムバッカーがコイル・タップされるため、幅広いジャンルに対応が可能だ。また、ボディ・コンターが変更され体へのフィット感を向上しているほか、ネック・ジョイント1弦側の角を落しており、ハイ・ポジションでの演奏も楽に行なえるなど、各所にアップデートが施されている。

　そんなAmerican Ultra Stratocaster HSSを使った本イベント。スタート前から大勢のichikaファンが詰めかけるなど、かなりの注目を集めていた。ichikaはAmerican Ultra Stratocaster HSSを直接Mustang GTX 50に接続し、薄くリバーブをかけたクリーン・トーンで流暢なタッピングや、キレのあるカッティングを披露。クリーンでこのような演奏を行なう場合、音がもたついたり、うまく発音できなかったりするギターも多いが、さすがはAmerican Ultraシリーズ。両手の速いパッセージにも軽々対応し、しっかり弾き手のニュアンスを再現できていたのが印象的だった。もちろんアンプを歪ませ、ブリッジ・ピックアップのハムバッカーでザクザク刻んでも良し。決して大味にならない図太いドライブ・サウンドがichikaの表現力豊かなプレイと合致し、彼の持つ世界観をより広げているようにも感じた。

　弾き手の創造力を刺激してくれるAmerican Ultraシリーズ、ぜひお近くの楽器店でお試しいただきたい。