1969年にUSA⼯場で、ごくわずかに⽣産され（約300〜600本ほどと推測される）、今やコレクターズアイテムとなっているSWINGERがまさかの復刻を果たした。SWINGERは、当時大量にストックされていた、不人気モデルの不要パーツのリサイクルを目的として生まれたモデルで、別名“アロー”や“ミュージックランダー”と呼ばれる。このたびの復刻にあたり、野村義男の監修協力のもと、本人所有の69年製の実機を分析。先端の尖ったヘッドストックや大きくえぐれたボディ・エンド、個性的なブリッジ、22フレット仕様のショート・スケール（24インチ）などの特徴はそのままに、Made In Japanのラインナップとして、新しい要素が加えられ現代に蘇った。

　「LIMITED SWINGER」は、カラー・バリエーションが3色のみ展開される限定モデル。ラッカー塗装仕様で、オリジナルと同様にシングルコイル・ピックアップを1基のみ搭載する。ボディはバスウッドで、ネックはメイプル、指板はローズウッドで7.25インチのラジアスを採用。ビンテージ・フレットやパーロイド・ドットのポジション・インレイも本器ならではのポイントだ。なお、下の「SWINGER」も同様だが、ヘッドのモデル名のロゴは印字ではなくステッカーとして付属。細かい部分までオリジナルに準拠しているのがおもしろい。

LIMITED SWINGER（Lake Placid Blue）

LIMITED SWINGER（Lake Placid Blue）

LIMITED SWINGER Head Stock（front）

LIMITED SWINGER Head Stock（back）

LIMITED SWINGER（Candy Apple Red）

LIMITED SWINGER（Candy Apple Red）

LIMITED SWINGER（Surf Green）

LIMITED SWINGER（Surf Green）

　「SWINGER」は、より現代的な仕様が盛り込まれたレギュラー・モデル。使用木材はLIMITED SWINGERと同様ながら、指板は9.5インチ・ラジアスとなるうえ、ミディアム・ジャンボ・フレットを採用する。さらに、ピックアップは2基マウントされ、3ポジション・スイッチを搭載。現代的なプレイアビリティを考慮したモデルに仕上がっている。加えて、ボディのグロス・ポリエステル・フィニッシュや、ホワイト・ドットのポジション・インレイなどがLIMITED SWINGERとの相違点。リーズナブルな価格も魅力で、気軽に個性派ギターを手に入れたいプレイヤーにオススメだ。

SWINGER（Burgundy Mist Metallic）

SWINGER（Burgundy Mist Metallic）

SWINGER Head Stock（front）

SWINGER Head Stock（back）

SWINGER（Black）

SWINGER（Black）

SWINGER（Olympic White）

SWINGER（Olympic White）

SWINGER（Dakota Red）

SWINGER（Dakota Red）

SWINGER（Sonic Blue）

SWINGER（Sonic Blue）