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- 2024/11/16
BOSS / OC-3
プロ・ギタリストが愛用するBOSSコンパクト・エフェクターの魅力をアツく語ってもらう連載。第3回目はBRADIOの大山聡一。
これを手に入れたのは5年ほど前。よくライブの曲間にセッションをやるんですが、ベースとオクターブのユニゾンなどで使いたいと思ったのがきっかけでしたね。
僕はシングルコイルでレスポンスの速いギターが好きなので、このOC-3も反応が速くて相性がいいんです。原音もエフェクト音もキレイに出るし、特にクリーンにかけると気持ち良い音がしますよ。ローが暴れすぎないのでライブでも使いやすいと思います。
それと、ライブで重要なのが構造的に踏みやすいっていうことで。例えば「O・TE・A・GE・DA!」では2番のディミニッシュのフレーズでかけたりと部分的に使うことが多いんですが、瞬間的に“欲しい”と思ったときに操作性が高いのはいいですよね。でも、「真っ赤なカーチェイス」のソロでは踏みっぱなしにしてます(笑)。それと「Back To The Funk」はライブだとベースとのかけ合いがあるんですが、そこでもかけていますね。オンにするだけで存在感が出るので、主張したい時に使い勝手がいいんです。
DIRECT LEVELツマミは少しだけ音量が上がるくらいにして、OCT1 LEVELは原音とオクターブ下が半々で聴こえる設定にしています。モードはOCT2ですが、2オクターブ下は出しません。レコーディングやスタジオでは2オクターブ下やDRIVEモードのファジーな歪みも使いましたね。あとはPOLYモードもおもしろくて、低音弦だけにオクターブをかけて“ひとりベース・ギター”みたいな感じで弾いたりしてます(笑)。シンプルだけど楽しいエフェクターですね。
本記事は、10月12日(土)に発売されるリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2019年11月号』にも掲載されます。本号の表紙巻頭は、J-POP黄金伝説〜歌姫編〜1995-2001! 宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、Every Little Thingなどなど、平成の歌姫とギターの関係を特集。ぜひチェックしてみてください!
価格:オープン
大山聡一(BRADIO)
おおやま・そういち/新潟県出身。ファンキーなサウンドの3人組バンド、BRADIOでギターを担当。猫好き。最新作は『O・TE・A・GE・DA!』。