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- 2024/11/16
BOSS/DD-3T、DD-8
BOSSが誇るコンパクト・サイズのデジタル・ディレイ・シリーズに、世界中のギタリストたちに愛されるデジタル・ディレイの名機「DD-3」のアップデート・バージョン「DD-3T」と、新たなモデル「DD-8」が仲間入りした。
「DD-3T」は、1986年のリリース以来、30年以上にもわたり根強い人気を誇る「DD-3」のアップデート・モデル。その象徴的なディレイ・サウンドやビギナーでも気軽に扱える直感的な操作性はそのままに、より機能が強化された。1つ目の変更点はタップ・テンポ機能の追加。本体のスイッチ(2秒間踏み続けるとONに)または外部フットスイッチを使用してディレイのテンポ設定が可能となった。さらにディレイ・タイムの基準となる音符の長さは、4分音符、付点8分音符、2拍3連符の3種類から選択して設定することができる。次の変更点は、ダイレクト・アウト端子のアウトプット端子側への移動(DD-3はインプット側に配置)。ペダル・ボードを組む際などの、柔軟かつ効率的なレイアウトに貢献してくれる。ケーブルをダイレクト・アウト端子に差し込むと、アウトプットからはエフェクト音のみが出力され、エフェクト音とダイレクト音の信号を異なるアンプに出力して、広がりと奥行きのあるサウンドを実現できる。さらに、DD-3では“HOLD”と表記されていたホールド・モードは、昨今のルーパーとしての使用法を反映して、“SHORT LOOP”へと名称が変更された。シンプルな機能と高音質、そして使い勝手を求めるプレイヤーには、これ以上ない選択肢と言えるだろう。市場想定価格は16,000円(税別)。
一方で、2008年の発表以来シリーズを牽引してきた「DD-7」に代わる最新モデルが「DD-8」だ。先代機も、当時としては相当の多機能を詰め込んだモデルではあったが、本機の進化ぶりもすさまじい。まず大きなポイントは、モードの種類が増加した点。STANDARDやANALOG、TAPE ECHOはもちろんのこと、REVERSE、SHIMMER、MODULATION、WARP、LOOP、そして本機のために新開発されたディレイ音にリバーブを加える+REVERB、マイルドなサウンドのWARM、そしてグリッチ効果を生み出すGLTが加わり、全部で11種類のモードを搭載。音色の詳細は以下のとおりだ。
■ANALOG:クラシックな、BBDを使用したディレイ・サウンドを再現
■STANDARD:クリアなデジタル・ディレイ
■TAPE:ビンテージのテープ・エコーがベースのサウンド
■WARM:マイルドで温かみのあるデジタル・ディレイ
■REVERSE:逆再生されたディレイ・サウンド
■+RV:リバーブが付加されたデジタル・ディレイ
■SHIMMER:ピッチ・シフトされた音を付加したディレイ・サウンド
■MOD:ゆらぎのあるデジタル・ディレイ
■WARP:幻想的なアンビエント・サウンド
■GLT:新開発の機関銃のようなディレイ・サウンド
■LOOP:最大40秒の録音/オーバーダブが可能なルーパー(ステレオ時は最大20秒)
DD-8本体のペダル・スイッチだけでもタップ・テンポ、WARPやGLTといったモードのディレイ・サウンドのコントロールが可能なうえ、外部フットスイッチ(最大で2つまで接続可)を繋げばタップ・テンポ、ルーパーの制御、トリッキーなTWIST効果の付加も可能。さらに、エクスプレッション・ペダルを繋げばE.LEVEL、FEEDBACK、TIMEを連続的にコントロールすることもできる。入出力の柔軟性も高く、完全ステレオ対応(モノラル、ステレオ、ダイレクト/エフェクト音、エフェクト音のみなど接続方法により変化)に加え、3つのステレオ・アウトプット・モード(完全独立ステレオ/パンニング/ワイド・ステレオ)を装備。左右にディレイ音が飛び交うパンニングや、残響音に空間的な広がりを持たせたワイド・ステレオを活用することで、独創的な残響空間を構築することができるだろう。加えて、本体上部にあるキャリーオーバー・スイッチを使えば、エフェクトをOFFした際にディレイ音を残すか残さないかを切り替えられるのも嬉しいポイントだ。以上のように、お馴染みの小さな筐体には圧倒的な機能と音色群が詰め込まれており、驚異的と言うほかないディレイ・ペダルに仕上がっている。必ずプレイヤーの表現を力強く支えてくれるはずだ。市場想定価格は17,500円(税別)。
価格:オープン
価格:オープン