AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
Fender Custom Shop
SUMMER NAMM 2019にてフェンダーカスタムショップの新作が発表された。その内容は、アーティスト・シグネチャーが2モデルと、MID-YEAR COLLECTIONの4モデルだ。
「STEVIE RAY VAUGHAN SIGNATURE STRATOCASTER RELIC」は、すでにアーティスト・シグネチャー・シリーズにラインナップされている「Stevie Ray Vaughan Stratocaster New Old Stock」にエイジド加工が施された、言わずと知れたスティーヴィー・レイ・ヴォーンのシグネチャー・モデル。彼の愛器である「No.1」のレプリカではなく、生前にカスタムショップで共同設計していたものをベースに、このたびフェンダーカスタムショップによってFADED 3-COLOR SUNBURSTのレリック・ラッカー・フィニッシュとCLOSET CLASSICハードウェアが採用されたモデルとしてリリースされる。高出力なCUSTOM SHOP HAND-WOUND TEXAS SPECIALピックアップ、肘でトレモロ・アームを操作するためのレフトハンド用シンクロナイズド・トレモロ・ブリッジ、高音弦側をやや薄くした“OVAL C”プロファイルのティンテッド加工が施された柾目メイプル・ネックなどを採用し、レイ・ヴォーンの嗜好を落とし込んだ仕様がポイントだ。デラックス・ハード・シェル・ケース、ストラップ、認定証が付属する。
「PHIL LYNOTT PRECISION BASS」は、THIN LIZZY結成50周年とフィル・ライノットの70回目の誕生日(2019年8月20日)を記念して制作されたモデル。プレイアビリティを最優先にしつつも、ミラー・ピックガードやブリッジなど、フィルが施した些細な改造も忠実に再現している。カスタムメイドのレザー・ストラップ、カスタム・レザーのリストバンド、フィルのトレードマークでコンサート中にもよく使用していた飛行士用ミラーサングラスなどに加えて、グッズすべてを収納する特製アンビルケースも付属している。
「2019 LIMITED EDITION ROASTED POBLANO STRAT RELIC」は、JOSEFINA CAMPOSの手による3基のANCHO POBLANOシングルコイルSTRATピックアップ、厚みのある“ʼ59 C”シェイプのネック・プロファイルとロースト加工の柾目メイプル・ネック、そして1960年代風にロースト加工されたアルダー・ボディを採用したモデル。ビンテージ風のルックスながら、太いネックによるファットなトーンとローストされたボディによる爽快なレゾナンスを実現している。付属品は、デラックス・ハード・シェル・ケース、ストラップ、認定証。
「2019 LIMITED ʻ55 DUAL-MAG STRAT JOURNEYMAN RELIC」は、高音域を抑制するALNICO Ⅱマグネットとピアノのように迫力のある低音が持ち味のALNICO Ⅴの組み合わせによる、ハンドワウンドの CUSTOM SHOP DUAL-MAGシングルコイルSTRATピックアップを搭載。銅製テープに包まれ、EMI(電磁妨害)による干渉を抑制するためにアース処理されている。さらに注目は、「American Performer」シリーズにも実装された、トーン・コントロールを絞った時にもゲインを維持するGREASEBUCKETトーン・サーキットを搭載。JOURNEYMAN RELICフィニッシュによる雰囲気たっぷりのルックスながら、現代的なプレイアビリティも両立したモデルだ。こちらもデラックス・ハード・シェル・ケース、ストラップ、認定証が付属
「2019 LIMITED EDITION ʻ50S VIBRA TELE HEAVY RELIC」は、1950年代初頭の初期テレキャスターをベースにしたモデルで、BIGSBYトレモロを始め、ʼ50/ʼ51 BLACKGUARDシングルコイル・ピックアップ、SEYMOUR DUNCAN SETH LOVERハムバッカーなどの特徴を再現。DUAL STACK HS TELEワイヤリングは、250Kと500Kのポテンショメータをデュアル・スタックさせることで、各ピックアップが最適な抵抗値で機能するように設計されている。1ピースの柾目メイプル・ネックのプロファイルは“ʼ57 SOFT V”で、高さのある#6105ミディアム・ジャンボ・フレットと9.5インチ・ラジアスの指板による演奏性も抜群。こちらもデラックス・ハード・シェル・ケース、ストラップ、認定証が付属される。
「2019 LIMITED EDITION PAISLEY JAZZMASTER JOURNEYMAN RELIC」は、1968年にリリースされた“Telecaster Paisley Red”からインスパイアされた、ピンクとブラックのペイズリー柄が印象的なジャズマスター。JOURNEYMAN RELICが施されており、あたかもビンテージの雰囲気を醸し出している。ネックは“ʼ62 JAZZMASTER C”シェイプのプロファイルを採用し、リッチで枯れたサウンドを奏でるハンドワウンドJAZZMASTERピックアップを、ビンテージ・スタイルのワイヤリングでマウント。もちろんプリセット・スイッチは搭載しているが、ブリッジはRSD JAZZMASTERブリッジを採用している。こちらもデラックス・ハード・シェル・ケース、ストラップ、認定証が付属される。
なお、MID-YEAR COLLECTIONの4モデルはすべて、SUMMER NAMM 2020までの受注生産の限定モデルとなる。