フェンダーより、新たなデジタル・アンプが登場した。今回発表されたのは3モデルで、チューブ・アンプのサウンドをデジタル・プロセッシングで忠実に再現した「Tone Master」シリーズ2機種と、多彩なアンプ・モデリングとエフェクトを内蔵した「Champion 100XL」。

　「Tone Master Deluxe Reverb」は、22W出力のオリジナル「Deluxe Reverb」のチューブ・サウンドをデジタル・プロセッシングで忠実に再現。豊かなレゾナンスを提供するパイン材のキャビネットに、ハイ・パフォーマンス100Wデジタル・パワーアンプとジェンセンのN-12Kネオジム・ドライバーを1基搭載し、ビンテージのDeluxe Reverbと同等のトーンを奏でる。しかもデジタル基盤のため、重量はオール・チューブのDeluxe Reverbに比べ約半分という驚異的な軽量化に成功。一方で、フロント・パネル構成はオリジナルのチューブ・モデルと同様のデザインを採用しているため、シンプル操作による直感的なサウンドメイクが可能となっている。そしてもちろん、フェンダー伝統のリバーブ＆トレモロ・エフェクトも搭載。さらにリア・パネルには、5段階のパワー・セレクター、IR（インパルス・レスポンス）キャビネット・シミュレーション付きのバランスXLRライン出力、サイレント・レコーディング時に役立つミュート・スイッチ、ファームウェア・アップデート用USBポートなど、現代的なニーズにも幅広く応える充実のスペックを装備している。なお、付属の2ボタン・フットスイッチにより、足元でのチャンネル切り替えやエフェクトのオン／オフも可能だ。

Tone Master Deluxe Reverb

Tone Master Deluxe Reverb

Tone Master Deluxe Reverb

　「Tone Master Twin Reverb」は、85W出力のオリジナル「Twin Reverb」のチューブ・サウンドを再現したデジタル・アンプ。「Tone Master Deluxe Reverb」と同様、パイン材のキャビネットにジェンセンのN-12Kネオジム・ドライバーを1基搭載、パワーアンプは200W。そして、やはり重量はオール・チューブのTwin Reverbの約半分。シンプル操作が魅力のフロント・パネルに、伝統のリバーブ＆トレモロも搭載している。リア・パネルに装備された充実のスペックも同様だ。2ボタン・フットスイッチも付属。

Tone Master Twin Reverb

Tone Master Twin Reverb

　「Champion 100XL」は、多彩なアンプ・モデリングとエフェクトを内蔵した、シンプル操作で幅広いサウンドメイクが可能なギター・アンプ。ブラック・パネルにブラック・グリル・クロスという引き締まったルックス、そして充実のエフェクト類によって生み出されるサウンドが、従来の「Champion」シリーズのラインナップとは一線を画している。エフェクトは、リバーブ／ディレイ／ビブラートといった伝統的なものに加え、コンプレッサー／オーバードライブ／ディストーション／オクターバーなど12種類を内蔵。アンプ・トーンはクリーンからハイ・ゲインなメタル・サウンドまで16種類を網羅している。ドライバー・ユニットは、セレッションの12インチ・ミッドナイト60スピーカーを2基搭載。ハイパワーで表情豊かなサウンドが楽しめる。足元でのチャンネル切り替えやエフェクトのオン／オフが可能な2ボタン・フットスイッチも付属。

　3機種それぞれが持つポテンシャルとコストパフォーマンスの高さをぜひ実感してほしい。

Champion 100XL

Champion 100XL

Champion 100XL