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- 2024/11/16
BOSS / RC-10R
2001年以来、多くのパフォーマーを魅了してきたBOSSのルーパー/サンプリング・マシン「Loop Station」に、新たなモデル「Rhythm Loop Station RC-10R」が仲間入りした。本機は、本格的なリズムマシンを内蔵したルーパー・ペダルで、リズムを連動させたループ・サウンドを簡単に構築できる次世代ツールだ。ツイン・ペダル仕様となっており、片方でルーパー、もう片方でリズムを制御。それぞれに、「RC-1」でも採用された象徴的なサークル・インジケーターとレベル・コントロールが割り当てられており、シンプルな操作感を実現している。
リズムはイントロ、パターン1、パターン2、エンディングの4つのディビジョンで構成されており、イントロからエンディングまで楽曲の展開が可能。さらに、2種類のループ・トラックはリズムのパターン1、2に連動しており、それぞれのリズム・パターンに別々のバッキングをループさせて(リズムの展開と連動させて)録音/再生ができる。しかも、リズムのディビジョン間はフィルを挟んでスムーズに繋がるため、自然に楽曲を展開させつつ、完結したパフォーマンスを実現させてくれる。フレーズ・メモリーは最大99保存可能。音色バリエーションも豊富で、BOSS/Rolandの音色ライブラリーをルーツとした、高品位な16種類のドラム・キットを内蔵。リズム・パターンは、ロック、ポップ、フォークからラテン、ジャズ、エレクトロニカなど、あらゆる音楽ジャンルをカバーしている。さらに、BOSS TONE CENTRALから追加でリズム・パターンとループ素材をダウンロード可能なうえ、オリジナルのリズム・パターンを使用したい場合は、SMFのリズム・データを専用ソフトウェア(Mac/Windows対応)経由で、最大50種類まで本体に保存することができる。
もちろんルーパーの性能も抜かりなく、最大6時間録音可能なうえ、音質面でもスタジオ・レコーディング機器に匹敵するAD/DA変換 32bit、内部演算 32bit float(浮動小数点)処理の高いオーディオ・クオリティを実現している。加えて、2アウト仕様なのでルーパーのサウンドとリズムを別々で出力できるうえ、アンプが1台しか使えない場合でも、内蔵するアウトプット・フィルターにより再生システムに応じて出力するサウンドを最適化することが可能。また、フットスイッチやエクスプレッション・ペダルを増設してアンドゥ/リドゥやループ・トラックの音量などをコントロールしたり、MIDI接続(RC-10R側はステレオ・ミニ端子)によって他のMIDI機器からRC-10Rを制御したり、クロックをシンクさせたりすることもできる。
ソロ・パフォーマーはもちろんのこと、あらゆるプレイヤーのそばに寄り添う、心強い味方となり得るペダルだ。なお、発売日は今秋を、市場想定価格は30,000円(税別)前後を予定している。
価格:オープン