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- 2024/11/16
Free The Tone / SL-4、SL-5
2012年にフリーザトーンより発売された、画期的な超小型ソルダーレス・プラグ「SL-8」シリーズ。ハンダを使わず簡単にケーブルが製作できるため、現在では一般的に使用される製品となっている。発売から約7年、フリーザトーンが蓄積した多くのノウハウを生かし、ラインナップを一新した。
今回のおもな変更点を挙げていこう。まず、よりストレートに信号を伝達できるよう“プラグのチップ”と“芯線用接続ピン”が一体型となった。次に、ゴールドメッキ・タイプはニッケルメッキ・タイプと同じ構造に変更し、より簡単に作成できるようになっている。そして、直径4mm の「CU-416」ケーブルに対応する「SL-4」、直径5mmの「CU-5050」ケーブルに対応する「SL-5」をラインナップ。さらに、S(ストレート)プラグを、L(Lアングル)プラグと同じキャップ取り付けタイプに変更することでキャップの付け替えを可能にし、キャップのカラー・バリエーションを全6色用意。入力側と出力側でプラグ・キャップの色を変えたり、ループごとに色を変えるなど、用途や好みに応じたカスタマイズの幅も広げられる。
「SL-4」はリングおよびロゴ・マークが白、「SL-5」はリングおよびロゴ・マークが黒となっており、いずれもニッケルとゴールド、それぞれにSプラグとLプラグがラインナップされている。あらゆる組み合わせの2個セット販売が基本で、プラグ10個と「CU-416」ケーブル(3m)のセットも用意(価格はオフィシャルサイトを参照)。「SLC-4A」はロゴ・マークが白、「SLC-5A」はロゴ・マークが黒となっており、各色4個入りで販売。いずれもS用が1,280円(税別)、L用が1,320円(税別)。
ギター/ベース・シールド・ケーブル用ソルダーレス・プラグ「SL-F」は、芯線⽤の接点とシールド⽤の接点を個別に持つ構造のアイディアから、多くの試作を経て完成(特許出願済み)。芯線が複数構成で直径5〜7mm(推奨ケーブル「CU(I)-6550」「CU-5050」)の1芯シールド・ケーブルであれば、ハンダ不要で簡単に作成可能となっている。別売のケーブル「CUI-6550」「CU-5050」で作成することはもちろん、プラグの根元で断線してしまったケーブルやハンダ付けが取れてしまったケーブルなども、簡単に復活させることができる。ラインナップは以下の通り。
「SL-F-SHRT」はキャップの⻑さが24mmで、パッチ・ケーブルにおすすめ。「SL-FS-SHT」は定価1,300円(税別)、「SL-FL-SHT」は定価1,400円(税別)。「SL-F-STD」はキャップの⻑さが33mmで、ギター/ベース⽤シールド・ケーブルにおすすめ。「SL-FS-STD」は定価1,300円(税別)、「SL-FL-STD」は定価1,400円(税別)。
また、フリーザトーンが電線メーカーと共同開発したエレキ・ギター/アコースティック・ギター/ベースなどの弦楽器に特化したオリジナルの別売ケーブル「CUI-6550」は、定価900円/m(税別)。異素材のインシュレーターを2重構造にし、ナチュラルなサウンドで、かつバンド・アンサンブルの中で埋もれにくいパンチのある太い⾳を実現している。そして、エフェクター同⼠を接続するケーブルの理想を製品化した別売ケーブル「CU-5050」(For SL-5)は、定価760円/m(税別)。0.08mmの無酸素銅(OFC)を50本撚り合わせることにより⾳質、柔軟性、耐久性を実現。さらに⾼密度編組シールドにより、ノイズに強いケーブルとなっている。「CU-416」に⽐べ太いサウンドが特徴で、ベーシストや多弦ギター、ダウン・チューニングを使⽤するギタリスト、ファズやオーバードライブなどを活用するプレイヤーにお薦めだ。
ギター/ベース用のケーブルを自作したり、パッチ・ケーブルを自作してペダル・ボードをすっきりと仕上げるのは、実に楽しい作業。もちろんサウンドの向上にも直結する。ぜひ、この素晴らしさを体験してほしい。