フェンダーカスタムショップにおいて、マスタービルト・モデルの搭載ピックアップを手掛けるピックアップ・マスター、ホセフィーナ・カンポス。昨年、彼女が製作した「Josefina Hand Wound Fat '50s Stratocaster Pickup Set」が世界限定300個で発売され、もちろんすでに完売となっている。今回新たに登場したのは、彼女が手掛けた最新のストラトキャスター用ピックアップだ。

　ホセフィーナは、フェンダーの歴史の中でも伝説的と評されるピックアップ職人、アビゲイル・イバラに長年師事。彼女の“手巻き術”を唯一引き継いだピックアップ・マスターであり、彼女のピックアップは数々のアーティスト・モデルをはじめ、すべてのマスタービルト・モデルに搭載されている。「JOSEFINA HANDWOUND TOMATILLO STRATOCASTER PICKUPS」は、現存する1950年代のストラトキャスターのトーンを再現するというコンセプトで製作。当時のストラトキャスター同様、コイル線にフォルムバール・ワイヤーを採用したハンドワウンド・ピックアップだ。ポールピースには、当時使われていたアルニコ5よりも磁力の弱いアルニコ2を使用しつつ、同じ形状に面取り。経年変化による枯れた独特のサウンドを再現している。その他、シェラック溶剤によるポッティング処理や、ハーフ・トーン時にハム・キャンセル仕様となる逆巻き／逆磁極（RWRP）のミドル・ピックアップ、厚手のクロス素材で覆われたリード線の採用など、細部にまでこだわりが詰まっている。お手持ちのストラトキャスターに載せ替えれば、ビンテージさながらの音色が楽しめることだろう。国内30個の限定販売で、フェンダーカスタムショップ認定証が付属。これは迷っている場合ではない！

ホセフィーナ・カンポス