aDrums、aFrameなど、クオリティの高い電子楽器を発表してきたATVが、練習に特化した新しいエレクトロニック・ドラム、EXSシリーズをリリースした。

ATV EXS-5

　1月に開催されたNAMM Showでも話題を集めたEXSシリーズは、リーズナブルな価格帯でありながら、マルチ・センサーを搭載したパッド、非接触式のハイハット・センサー、360度センシング可能なシンバルなど、世界中で高い評価を受けた “aDrums”で培った技術を集結。

　新開発のキック・パッドは独特な緩衝構造により、ソリッドなフィーリングと共に高速な発音を実現したそうで、ツイン・ペダルにも対応。高い静音性を誇りながらも、幅広いダイナミクス表現と、アコースティック・ドラムに近いタッチを両立し、自宅で本格的な練習が可能という。

スネア、タムのパッドには3点マルチ・センサーを採用。ゴースト・ノートから強烈なアクセント・ショットまでを表現する。打面は2プライ仕様のメッシュ・ヘッドを装備

リアルなサイズ感が印象的なシンバル・パッド。360度演奏可能なセンサーが搭載され、音楽的な演奏が可能。aDrums同様、全方位に自然に揺れるピボット（ホール部分）が採用されている

　核となる音源モジュールには、ドラムらしい音を徹底追及した"aD5"の高品質サウンドを踏襲したxD3-SV。さまざまなジャンルに対応可能な、厳選した5種類のドラム・キット・サウンドが内蔵されており、専用サイト“ATV SOUND STORE”に登録すれば、無償で追加のキットをダウンロードすることができる！　

　練習に特化したシリーズということで、メトロノーム機能や強弱やタイミングを可視化するトレーニングビューワー、楽曲と一緒に演奏できるソング機能など、トレーニング・メニューも充実。もちろんレコーディング機能も搭載されている。

核となるxD3モジュール。ドラムらしい音にこだわってサンプリングされた5種類のドラム・キット・サウンドが内蔵。多彩な練習機能も搭載されている

モジュールのリア・パネル。2系統のアウト・プットの他、AUDIO INやMIDI OUT、USBなどが搭載。シンバルを1枚追加することも可能だ

　モデルはスネア、キック、フロア・タムに13”メッシュ・パッドを採用し、14”ハイハット、14”クラッシュ、16”ライドを配した本格仕様のEXS-5と、10”メッシュ・パッドを軸に3枚のシンバルを配置したコンパクトなEXS-3の2種類。リアルなサイズ設定で練習できるのもうれしいポイントで、シンバル・パッドは厚みや全体のたわみにもこだわったという。

13"メッシュ・パッドをスネア、タムに採用した本格仕様のATV EXS-5

10"メッシュ・パッドを軸に構成されたコンパクトなATV EXS-3