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- 2024/11/16
Fender Custom Shop / JIMMY PAGE MIRRORED TELECASTER
今年はレッド・ツェッペリンのデビュー・アルバム発売から50周年。昨年11月の製品ニュースでお伝えしたジミー・ペイジのシグネチャー・モデルが、アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイムにて開催のWINTER NAMM 2019にて正式に発表された。ジミー・ペイジが直接関わり、監修したシグネチャー・モデルが4機種で、前述のアルバム『LED ZEPPELIN I』のレコーディングでジミー・ペイジが使用していた、ミラー付きテレキャスターとドラゴン・ペイント入りテレキャスターのリイシューが、このプロジェクトの中核をなしている。
フェンダーカスタムショップから発売されるのは、「JIMMY PAGE MIRRORED TELECASTER」と「JIMMY PAGE DRAGON TELECASTER」がセットになった「LIMITED EDITION JIMMY PAGE TELECASTER SET」で、いずれもマスタービルダーのポール・ウォーラーが手掛けている。ジミー・ペイジがレッド・ツェッペリンを始動した当時、ザ・ヤードバーズ在籍時に前任ギタリストのジェフ・ベックから譲り受けたテレキャスターを使用していたというのは、よく知られるところ。彼は1967年2月に、おそらくシド・バレット(ピンク・フロイド)の影響でボディに8つの丸い鏡を加えた。これを再現したのが「JIMMY PAGE MIRRORED TELECASTER」だ。ヘッドストックには手書きのサインが入れられ、ビンテージ・ツイード・ハードシェル・ケースや黒のカール・コード、エースのステンドグラス・ストラップ、ヘルコのピック、直筆サイン入りの証明書などが付属する。
そしてジミー・ペイジは、1967年半ばまでに塗装を剥ぎ取り、美術学校でのトレーニングを受けながら、象徴的なドラゴン・デザインの元となった絵柄をペイントすることを決意。緑や橙、黄、青、赤といった色彩の曲線に渦巻き、サイケデリックな模様が組み合わさった、抽象的な日本風のドラゴン模様を描いた。これを再現したモデルが「JIMMY PAGE DRAGON TELECASTER」となっている。ドラゴンのアートワークにはジミー自身も描き入れを行なっているとのことだ。こちらには、カスタム・ハードシェル・フライト・ケース、赤のカール・コード、スーパー・ロング・ホワイト・レザー・ストラップ、バイオリンの弓とロジン、ヘルコのピック、直筆サイン入りの証明書が付属する。
なお、今回のシグネチャー・モデルについて、彼は以下のように語っている。
「このギターが辿ってきた旅そのものが、このギターの価値を物語っています。ジェフ(・ベック)が気前よく私に譲ってくれたその愛に溢れるジェスチャーから始まり、ザ・ヤードバーズ、そしてレッド・ツェッペリンのファースト・アルバムでの活躍を経て、今日に至るまでの紆余曲折の中に、このギターの真の美しさが潜んでいるのです。今まさに、その美しさが甦り、その美しさを含めて、完全再現できたのではないかと感じています」
また、フェンダーからは通常ラインによるモデルも発売。ジミー・ペイジ本人の直筆サインやペイント入りではないが、いずれもジミー自身が開発に携わり、スペックの最終チェック、ペイントの監修を行なっている。「JIMMY PAGE MIRROR TELECASTER」には、ビンテージ・ツイード・ケースと8枚のミラー(ジミーがギターに施したカスタマイズへのオマージュ)、そして黒のカール・コードが付属。「JIMMY PAGE TELECASTER」には、デラックス・ブラック・ケースと赤のカール・コードが付属。こちらの2機種は夏頃の発売を予定している。
価格:¥330,000 (税別)