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- 2024/11/16
Live Keyboard
ライブや制作スタイルが多様化した現在、キーボード/シンセサイザーのラインナップは幅広くなってきています。ここでは、ライブで即戦力となるオススメのキーボードを森山公稀(odol)、カメダタク(オワリカラ)、野村太一(Yellow Studs)の3名によるレビューとともに紹介します。
フラッグシップ・シンセサイザーMONTAGEのテクノロジーを継承し、PCM音源の“AWM2”と新開発のFM音源“FM-X”のハイブリッドで強力なサウンド・エンジンを搭載。音色を多次元的に連続変化させられるMotion Control機能により、2,000種類以上のプリセット音色を自在に操ることができる。76鍵(MODX7)と88鍵(MODX8)もラインナップ。
価格:117,000円
問)ヤマハお客様コミュニケーションセンター
シンセサイザー・デジタル楽器ご相談窓口 0570-015-808(つながらない場合は053-460-1666)
MONTAGEとほぼ同じ音源が搭載されているということで、音がとてもいいですね。ですが、値段はお手ごろですし、MONTAGEよりボタンなどが減って難しさが軽減されているので、ライブに導入しやすいのではないでしょうか。コンパクトな筐体からものすごくリッチな音が鳴って、見た目は偉そうじゃないというギャップがたまりません(笑)。また、この1台だけで1つ1つの音色を徹底的に作り込めます。本当に細かいところまでいじれるのは、個人的にグッと来ましたね。音のクオリティが高いので、レコーディングでもそのまま使えると思います。やりたいことがすぐに形にできるので、何がしたいか見えた段階でこのMODXが側にあるとベストですね。
同社のショルダー型シンセサイザー“キーター”の最新機種。定番音色に加え、ソロ・プレイに適した“EDGE LEAD”音色を内蔵。49鍵のフルサイズ鍵盤を搭載するほか、演奏の幅を広げるさまざまなコントローラーや音色切り替え時に音切れがしないトーン・リメイン機能なども装備する。ホワイトとブラックの2種類のカラーを用意。
価格:オープン・プライス(市場予想価格:100,000円)
問)ローランドお客様相談センター 050-3101-2555
僕は以前、ローランドのショルダー型MIDIコントローラーAX-1を使っていたことがあるんです。あの機種は音源が内蔵されていませんでしたが、AX-Edgeには定番の音色からソロ向けの存在感あるものまでたくさんプリセットが入っているのが良いですね。鍵盤のレスポンスもすごく気持ちがいいです。新しく搭載されたリード音色は左手のコントローラーと合わせて使うとかなり遊べるので、印象的なソロが弾けると思います。また、ボコーダーも付いているので、面白いパフォーマンスができそうです。見た目も斬新で、これを持っているだけでライブの演出になりますよね。電池駆動もできるので自由自在に動けますし、ぜひ大きな音で鳴らしてステージで目立ってほしいです。
高音質、軽量、簡単操作で、ファースト・シンセとして選ばれることも多いJUNOシリーズ最新の76鍵モデル。 1,200種類以上という膨大な音色を内蔵するほか、オーディオ・サンプルの再生が可能なフレーズ・パッド、 最大100個の音色をワンタッチで呼び出せるフェイバリット機能など、ライブ・パフォーマンスに使える機能が満載。
価格:オープン・プライス(市場予想価格:95,000円)
問)ローランドお客様相談センター 050-3101-2555
高校生のころに周りのみんなが持っていたので馴染みがあります。当時よりデザインがスタイリッシュになって音色も機能もさらに良くなりましたね。まさにファースト・シンセ!という感じで、改めて触ってみてこれさえ持っていれば間違いないなと思いました。特に自分のスタイルが定まっていない人にはオススメ。シンセ系はもちろん、オーケストラ系、ワールド系などのサウンドも充実しているので、これで音そのものを知ることができます。エフェクトは充実しているし、パネル上のノブでカットオフなどをいじれるのもいいですね。フレーズ・パッドにSE音をアサインして飛び道具的に使うのもいい。DAWとの連携もしっかりしているし、使いこなしがいがある機材です。
音色に定評あるNord Electroシリーズ最新モデルは、オルガン、ピアノ、サンプル・シンセが3つの独立したセクションとなり操作性が向上。Electro 6D 73(73鍵セミウェイテッド・ウォーターフォール鍵盤)とElectro 6 HP(73鍵ウェイテッド・ハンマー・アクション・ポータブル鍵盤)もラインナップする。
価格:オープン・プライス(市場予想価格:225,000円/Electro 6D 61)
問)ヤマハお客様コミュニケーションセンター
シンセサイザー・デジタル楽器ご相談窓口 0570-015-808(つながらない場合は053-460-1666)
弾き心地は最高です。速弾きしても1つの1つの音が前に出てくるし、強く弾くいた時のはじけるような音がいいですね。オルガンに力を入れたモデルなのでグリスもしやすいです。鍵盤はこのセミウェイテッド・ウォーターフォール鍵盤以外に、ピアノやエレピ向きのハンマー・アクション・ポータブル鍵盤のモデルもあるようですね。オルガンは、ジミー・スミスを彷彿させるような往年のサウンドが入っていて、タイムスリップしたかのような感覚に陥りました。ピアノは全体的に温かく生っぽい音という印象。サンプル・シンセは飛び道具的にも使えます。そして何より見た目がカッコいいですよね。このルックスに憧れて手に入れる人が多いのも頷けます。
電池駆動にも対応するわずか3.8kgの軽量ボディに、1,000以上のプリセット音色や134種のエフェクトを内蔵。 ステップ・シーケンサー、16トラックMIDIシーケンサー、パッド・サンプラー、オーディオ・レコーダーなど、 音楽制作にも役立つツールを多数搭載する。ピアノ・タッチの88鍵モデルも用意されている。
価格:オープン・プライス(市場予想価格:74,000円)
問)コルグお客様相談窓口 0570-666-569
軽いシンセなので、音はどうなのかな?と最初は思っていましたが、弾いてみてそのクオリティの高さに驚かされました。内蔵の音色をひととおり試しましたが、オルガンの音は秀逸。ピアノは明るくはっきりしていて中音域がふくよかな印象です。そのほかエレピ、ストリングスといったバンドで使える音色に加え、EDMやエレクトロニカを意識したシンセ音色も搭載されているのであらゆるジャンルに対応できますね。ボコーダーという飛び道具もありますし、いろいろな機能を駆使すれば、これ1台で面白いパフォーマンスができそうです。電池駆動でどこでも気軽に持ち運べるので、家で仕込んでそのままライブ会場へ行けるというのは魅力的ですね。
ハイグレード・キーボード・シリーズの新モデル。新開発のAiX音源を搭載し、アコースティックからシンセ・サウンドまで高品位な音色を800種類内蔵。また、15W+15Wの大出力アンプを搭載しており、迫力あるサウンドで演奏が楽しめる。MIDIレコーダーや自動伴奏機能といった楽曲制作に活用できる機能も充実しながら、7kgという軽量ボディを実現。
価格:オープン・プライス(市場予想価格:55,000円前後)
問)カシオ計算機 お客様相談室03-5334-4909
音色が本当にたくさん入っているし、また音がすごくいいです。アコースティック系もシンセ系も充実しているので、1台あったら便利ですね。いろんな音色を使うキーボーディストが、デジタル・ピアノと2段でセットして、バンドで使うのもありですね。エフェクトは100種類もあって、さらに自分好みの音に作り込むこともできます。また伴奏パターンを作成できて、レコーダーも付いているので作曲にも使えます。マイク端子が付いているので、ボーカリストが弾き語りするのもいいですね。自動伴奏機能を使ってもいいですし、オーディオ・データを入れたUSBを接続して、それに合わせて演奏してもいい。アイディア次第で、いろいろなパフォーマンスができそうです。
本記事は、リットーミュージック刊『キーボード・マガジン 2019年 WINTER』の記事を転載したものです。誌面では森山公稀、カメダタク、野村太一へのインタビュー記事も掲載、各人のキーボード選びのポイントも紹介しています。
また本号では、YMO結成40周年記念企画 Vol.2「楽器で巡るYMOサウンド」と題して、YMOのアルバムで使用された楽器・機材を徹底検証。関係者の証言とともに当時の制作現場の様子に迫り、そのサウンドの裏側を掘り下げます。ぜひ手に取ってチェックしてください!
価格:オープン
価格:オープン
価格:オープン
価格:オープン
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森山公稀(odol)
中学校の同級生だったミゾベリョウ(vo、g)らと2014年にodolを結成。翌年1stアルバム『odol』をリリース。キーボードと全楽曲の作曲を担当し、舞台や映像作品の劇伴、他アーティストへの楽曲提供も行なっている。東京藝術大学を今春卒業予定。2018年10月に3rdアルバム『往来するもの』を発表。
カメダタク(オワリカラ)
4人組ロック・バンド、オワリカラでキーボードを担当。2018年12月、結成10周年記念となるベスト・アルバム『OWARIKARA BEST OF CULT 2010-2018 〜オワリカラの世界〜』をリリース。また、オワリカラとして参加した大槻ケンヂのソロ・アルバム『アウトサイダー・アート』も同日発売された。
野村太一(Yellow Studs)
2003年に結成した5人組ロック・バンドYellow Studsのボーカル&キーボード。バンドの全楽曲の作詞作曲を手掛けるほか、CMへの楽曲提供も行う。無所属のインディーズ・バンドでありながらこれまでに9枚のアルバムを発表2018年11月に新曲2曲を含む2枚組ベスト『Yellow Studs THE BEST』を発売。