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- 2024/11/16
コンプレッサー/リミッター/EQ(プラグイン)
サウンド&レコーディング・マガジン2018年12月号の特集「ドロップ選手権!!!」に合わせた読者参加企画「ドロップ・コンテスト」が開催されています! 応募作品はサンレコのSoundCloudアカウントに公開されるほか、優秀者には豪華賞品が贈られます。 締め切りは2019年1月7日(月)。ぜひこの年末年始に取り組んでみてくださいね! ここではコンテストのルールを改めて紹介するとともに、制作におけるポイントについて考察してみます。ぜひ参考にしてみてください!
“ドロップ”とは簡単に言うと“EDMから生まれた音サビ”のことです。ただし、ボーカル中心で盛り上がる一般的なサビと異なり、ドロップはビートやシンセサイザーのリフなどでクライマックスを演出します。
こちらの曲では1:05と2:22あたりから、盛り上がりが作られているのがわかりますか? つまりこの部分がドロップ(=音サビ)ということになります。
イントロからバースまでの平歌部分は、一般的なポップスと共通していますが、後にビルドアップと呼ばれるセクションが設けられ、ドロップに向かって徐々にテンションを上げていくのがEDMの典型的な展開です。ビルドアップではキックがミュートされて上昇感のある効果音や、スネアのロールで高揚感を演出する場合が多いです。
こちらがドロップ・コンテストの課題曲です。これは、ルルルルズの「スカイライン」をbanvoxがリミックスしたもの。バンド・スタイルでアコースティックなオリジナルをガラッと変えてフロア向けのダンス・トラックに仕上げたbanvoxさん、さすがです!
聴いていただくと分かる通り、1:03あたりからドロップが含まれていますので、ここをあなたが作ったドロップに差し替えてください!
サウンド&レコーディング・マガジンWeb特設ページからダウンロードしてください(※パスワードはサンレコ2018年12月号、2019年2月号に掲載されています)。
※このほかにサンレコ2018年12月号の特集「ドロップ選手権!!!」に登場した4人のトラックメイカーによる作品も含まれています。
ご自身のSoundCloudアカウントに作品を“Public”で投稿の上、応募フォームから必要事項を記入し送信してください。
最優秀賞:AMPHION One 12+Amp 100 / banvox賞:IMAGE-LINE Harmor / Masayoshi Iimori賞:ROLI Lightpad Block / MONJOE賞:STEINBERG UR-RT2 / 浅倉大介賞:ELGATO Stream Deck / Nor賞:U-HE Hive
サンレコ2019年2月号「ドロップ選手権!!!番外編」に併せて、トラック・メイカーMKによる新たなドロップが公開されました。さっそく聴いてみましょう!
素晴らしいですね〜! テンポが遅めの4つ打ちは単調になりがちですが、ゴージャスなコードリフや個性的な音色が要所に散りばめられていてグルービィに仕上がってます。MK自身による製作時のポイントがサンレコ2019年2月号に掲載されていますのでぜひチェックを!
今回のコンテストは、制作するのはサビの部分だけ(16小節程度)なので、年末から取り掛かれば締め切りの1月7日までにはまだ間に合います! オリジナリティあふれる斬新なドロップを作り上げてください!
banvoxのバトンをスムーズに受け取って自身のドロップにつなげる点も意識したいところです。そして、“ビルドアップからの高揚感→ドロップで最高潮! ”という流れを耳に残りように作ることが最も重要です。そのためには最終段階で音圧に仕上げることが必須でしょう。
banvoxのセクションと作ったドロップとの音量のバランスを整えるために、まずはドロップで使用したトラックだけバスにまとめてプラグインで調整しましょう。その後、さらにマスター全体にプラグインをかけて仕上げれば完成です! デジマガのコラム「2ミックスを仕上げる」も参考にしてみてください。
↓ 私もこんな具合にドロップ作ってみました〜(^^)
ボーカル・ステムは積極的に使うべきだと思います。最近のほとんどのDAW(CubaseやFL Studio、Studio One 4、Bitwig Stuido 2、Live、Reason、Ability Proなど)にはサンプラーが搭載されていますし、Pro Toolsにおいても2018年12月からソフト・サンプラーUVI Facon(AAX版のみ)が付属されるようになりました。これらがあれば簡単カットアップが作れますのでぜひ試してください。
こちらの動画をご覧いただければ一目瞭然ですが、スライダーを上げるだけで音圧を稼ぐことができるマスター・バス専用マキシマイザーです。お値段も手頃なので持っていて損はないでしょう!
EDMプロデューサーのデイヴ・オーデがセレクトしたWAVESツール・ボックス。L3 Multimaximizer、C6 Multiband Compressor、音の立ち上がりを調整できるタンジェント・シェイパーTrans-Xなど、ダンス・ミュージックには欠かせない定番プラグインのほかに、MV2(コンプ)、H-Delay(ディレイ)、Elements 2.0(ソフトシンセ)まで収録。ドロップ制作の強い味方になるでしょう!
もう一度繰り返しますが……
ドロップ・コンテストの締め切りは
2019年1月7日(月)です!
みなさんからたくさんのご応募をおまちしてます!
ドロップ・コンテストに関わる資料は、『サウンド&レコーディング・マガジン 2018年12月号』の特集「ドロップ選手権!!!」に詳しく掲載しています。音楽プロデューサーbanvoxが手掛けた楽曲を元に、Masayoshi Iimori、MONJOE(yahyel/DATS)、Nor、浅倉大介が競作した楽曲について掘り下げています。素材をダウンロードするためのパスワードはこちらから入手してください。
『サウンド&レコーディング・マガジン 2019年9月号』には今回紹介したMKの新たなドロップ制作のポイントについて、MK自身に解説していただいています。コンテストを生き残るためのヒントがここに。ぜひ参考にしてください。
いっちー
元楽器販売店。楽天市場内の店長Blogを毎日10年以上更新し、2008年ブログ・オブ・ザ・イヤーを受賞。学生のころから作曲やDJ活動、バンド活動などの経験を積む。得意ジャンルはクラブ・ミュージック