AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
ベース用エフェクター
今回紹介するエフェクト・ボードはSILENT SIRENのベーシスト、あいにゃん。ベースマガジン2018月2月号で特集されたあいにゃんのエフェクト・ボードは、その後のライブ活動を経てブラッシュアップされた模様。それではさっそく「SILENT SIREN 2018 夏のスペシャルワンマンライブ~101編~」で使用されたエフェクト・ボードの中を見ていこう。
写真の上段右より、FMR Audio A.R.C.(コンプレッサー)、ZOOM MS-60B(マルチ・エフェクター)、FREE THE TONE PA-1QB(パラトリック・イコライザー)、PIKE AMPLIFICATION VULCAN XL(プリアンプ)、MXR M80 bass d.i.+(DI/プリアンプ)、VITAL AUDIO VA-08 MK-II(パワー・サプライ)、TECH 21 SansAmp BASS DRIVER DI(DI/プリアンプ)、その左にあるステッカーを貼った筐体は、RUPERT NEVE DESIGNS RNDI(DI)。下段右からFREE THE TONE ARC-3(オーディオ・ルーティング・コントローラー)とZOOM B3(マルチ・エフェクター)、そしてKORG DT-10(チューナー)。B3以外のエフェクターがARC-3に集約され、ARC-3側でオン/オフをコントロール。基本的には歪み系、もしくはプリアンプ中心のシステムで、ARC-3でまとめられた音はフランジャーと歪み系として使用されているB3を通ってD.I.へ送られている。
今回のツアーではMS-60BとPA-1QBが新しく導入された。MS-60BはFUZZの音色で使用。PA-1QBは個々のベースの音量や音色を調節するために使用し、あらかじめ設定されたBANKをMIDIのプログラム・チェンジで切り替えている。
名高いビンテージ機器の名機を思い起こさせるサウンドと高く評価されている同社のコンプレッサーやプリアンプ。A.R.C.は、これらの設計が統括されたギタリスト向けコンプレッサー・ペダルだ。ブースターやダイレクト・ボックスとしても使用可能。宅録からスタジオ、ステージまで幅広く使用できる。
定価:43,500円(税別)
オフィシャルHP:Umbrella Company
定番から飛び道具までバラエティ豊富なエフェクトとアンプ・モデリングを収めたベース用マルチ・エフェクター。52種類のエフェクトと6種類のアンプモデルを搭載し、自由自在のエフェクト・チェインで最大4エフェクトを同時使用可能。また呼び出し順をプログラムできる50種類のパッチ・メモリと30種類のプリセット・パッチも内蔵している。
メーカー希望小売価格:10,000円(税抜)
オフィシャルHP:ズーム
ベース用10バンド・イコライザー。デジタル・イコライザーのように見えるが、音声信号はすべてアナログ回路、パラメーター・コントロール部はデジタル回路で構成されている。これによりアナログ・エフェクターでありながらプリセットやパラメーターをMIDIで制御することが可能。また、イコライザーとしてだけでなく、プリセットごとに音量を管理するプリセット・ボリュームとしても使用できる。
定価:オープン
オフィシャルHP:フリーザトーン
2つのディスクリート・オーバードライブ回路に4バンドEQ、バランスXLRアウトを備えたベース用プリアンプ。2タイプのドライブ・サウンドをCOLORのトグル・スイッチで切り替え可能。4バンドEQによりベースの周波数特性を考慮した詳細な音づくりを可能にし、ステージでの使用も考慮したXLRバランス・アウトも搭載している。
◎関連記事:製品レビュー「Pike Amplification / VULCAN XL & VULCAN」
販売実勢価格:45,000円(税別)
オフィシャルHP:フックアップ
ダイレクト・ボックス、イコライザー、歪み系エフェクターとしての機能を兼ね備えたベーシスト超定番プリアンプ。クリーン/ディストーションのモードを持ち、ディストーションは原音をミックスするBLENDコントロールの装備により自然な歪みが得られる。また、無音時の不快なヒスノイズを遮音するノイズゲートも装備している。
◎関連記事:製品レビュー「MXR / M80 Bass D.I.+」
定価:27,000円(税別)
オフィシャルHP:モリダイラ楽器
エフェクト・ペダル用パワーサプライVA-08をフル・アイソレート仕様に変更し、総電流容量を2000mAにパワーアップさせたリニューアル・モデル。パワーアップに伴い、1つのポートを分岐して使用できる分配用Yケーブルを同梱。高電圧駆動タイプのペダルも余裕をもって使用することができる。アルミの削り出しによるレッドカラーのボディも特徴的だ。
メーカー希望小売価格 13,500円(税別)
オフィシャルHP:フックアップ
あいにゃんが使用しているのは前モデルの特別カラー仕様(販売完了)で、現行品はこちらのVersion 2。3バンドEQ仕様になり、BASS SHIFT(40/80Hz)とMID SHIFT(500/1000Hz)スイッチが追加されたことで多弦ベースにも対応している。これは2015年に日本限定でリリースされたBASS DRIVER DI-LBの仕様が生かされているという。
参考価格帯:29,000円(税別)
オフィシャルHP:オールアクセス
ルパート・ニーヴ氏によるカスタム設計のトランスとクラスAディスクリートFETアンプによって構成されたDIボックス。2MΩ仕様のディスクリートFET入力と余裕のあるヘッドルームによって、ベース、ギター、アコースティック楽器やキーボードといったさまざまソースに対応できる。
実勢価格:31,000円(税別)
オフィシャルHP:フックアップ
同社のフラグシップ・プログラマブル・スイッチャー。ギターやベース、エフェクターやアンプが持つ個性を最大限に生かせるように内部電圧+/-15Vdcで動作するHTS(Holistic Tonal Solution)サーキットを内蔵。さらにMIDI機器の制御など多機能さと高音質、高耐久性を兼ね備えている。こちらはすでに生産終了しているが、現在は基本性能はそのままのスペックで小型化されたARC-53Mが発売されている。
価格:85,000円(税別)
オフィシャルHP:フリーザトーン
99種類のベース・エフェクトと12種類のベース・アンプ/キャビネット・モデルを搭載したベース専用マルチエフェクター。コンパクト・エフェクターが3つ並んだようなユーザー・インターフェースで、わかりやすく直感的にエフェクト操作が可能だ。現在は操作性と音質の両面をさらにブラッシュアップしたモデルのB3nが発売されている。
メーカー希望小売価格:22,000円(税抜)
オフィシャルHP:ズーム
10年以上に渡ってロング・セラーとなった定番チューナー。暗いステージ上でも高い視認性を誇る抜群の16セグメント・ノート表示と、重厚感のあるタフなボディ。そして素早い反応と正確な動作が定番機種となった要因だろう。音下げから最大7半音下げまでの測定が可能なフラット・チューニング・モードや、さまざまなピッチに対応するキャリブレーション機能も搭載している。生産完了となった現在でも中古市場で人気が高い。
価格:オープン
オフィシャルHP:コルグ
柔軟性と取り回しのしやすさを追求したパッチケーブル。直径5.0mmとスリム化したことで音質を落とさぬようにケーブル内部構造を見直しがはかられ、信号の流れの安定化を実現。外皮には新素材の難燃PEを採用し、ケーブルを柔らかく軽量化。しかも音質の低下を防ぐだけでなく、よりパワフルで引き締まったサウンドを生み出すという。
プラグ部分は、新らたに開発した「SP-45A」 ニッケル・プラグを採用。キャップ部は軽量なアルミ素材を採用し、同社の従来のプラグよりも最大40%の軽量化を実現している。赤色のキャップ部によりエフェクト・ボードを鮮やかに演出する。プラグ・タイプはS字/L字、長さの組み合わせにより20種類をラインナップする。
メーカー希望小売価格:2,600円〜3,500円(税別)
オフィシャルHP:フックアップ
2017年暮れから半年間にわたり、カメラマン魚住誠一氏が、普段は見られない4人のメンバーそれぞれの多彩な表情をとらえた写真集がついに発売!
大晦日のカウントダウンライブ、年明けの渋谷での恒例ワンマン、全国32公演・過去最多本数のライブハウスを駆け巡った"Girls will be Bears"TOURのライブカットや貴重な楽屋風景。さらにそれら多忙を極めるスケジュールの合間をぬって行われた初夏のメンバーごとのオフショット撮影。
撮影した数万点の中から厳選されたカットの数々で構成された「SILENT SIREN」として初の公式写真集です。
※表紙はAmazon限定カバー版(写真右)と通常盤がございます。
TBS系全国28局ネットにて放送中のTVアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』(毎週土曜朝7時から放送)のエンディング主題歌として起用されているSILENT SIRENの16thシングル。
[収録曲]
1. Go Way!
2. クリームソーダ
3. Melty
4. Go Way!(カラオケ・バージョン)※通常盤のみ収録
サイサイ史上最多公演の全国ライブツアー「天下一品presents SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 〜”Girls will be Bears”TOUR〜」最終日の豊洲PIT公演の模様を収録。
本記事はリットーミュージック刊『ベース・マガジン 2018年2月号』の記事を転載(一部改訂)したものです。表紙・巻頭を飾るあいにゃん特集では、もはやガールズ・バンドという範疇を超えて人気を得ているSILENT SIRENの5thアルバム『GIRLS POWER』の制作背景をフィーチャー。また、THE BASS INSTRUMENTSでは35周年を迎えるワーウィックを大特集。本国ドイツで行なわれた35周年記念パーティのレポートから現地の工場レポート、同ブランドの歴史や希少木材の紹介、さらにディーラー・オーダー・モデルの試奏特集など完全版な仕上がりです。そちらも併せてご覧ください!
あいにゃん(山内あいな)
ガールズバンドSILENT SIREN(通称サイサイ)のベーシスト。スラップ奏法が代名詞になるほど超絶技巧な演奏に定評がある。また、バンドのメイン・アイコン「サイサイくん」や「バンド最新ロゴ」、オフィシャル・グッズやキービジュアルなど、イラストレーターとしての才能も発揮している。SILENT SIRENは今年、デビュー6年目を迎え、バンド史上最多公演の全国ライブツアー「天下一品presents SILENT SIREN LIVE TOUR 2018 〜”Girls will be Bears”TOUR〜」を成功させた。