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- 2024/11/16
横山健(Hi-STANDARD)氏と生形真一(Nothing's Carved in Stone/ELLEGARDEN)氏が、表紙を飾るギター・マガジン2018年8月号。両氏の特別対談において、お互いの愛用機材をそれぞれシャッフルした状態でどのようなサウンドを奏でるかを検証した。アンプ直で質実剛健なスタイルでギターをかき鳴らす横山氏に対し、巨大なエフェクト・ボードにセットされたさまざまなペダルを駆使して音楽に多彩さを加えていく生形氏。両者のプレイ・スタイルが浮き彫りになる大変興味深い企画であった。ここではその対談の中から生形真一氏のペダル・ボードを紹介する。
まずは日本を代表するロック・ギタリストたちのスペシャル対談の模様を動画でご覧いただこう。
巨大なペダル・ボードの中には、27個ものペダル類がセットされている。さっそく様子をチェックしてみよう。
①ハンドメイド・マグネティック(ピエゾPU切り替えスイッチ)/②FREE THE TONE(カスタム・ジャンクション・ボックス)③FREE THE TONE ARC-3(プログラマブル・スイッチャー)/④BOSS FV-500H(ボリューム・ペダル)/⑤Area51 Vintage Italian Wah(ワウ)/⑥Decibel Eleven Split Personality Amp Switcher(アンプ・セレクター)/⑦HUMAN GEAR VIVACE(オーバードライブ)/⑧ FREE THE TONE RED JASPER(オーバードライブ)/⑨BearFoot FX Pale Green Compressor(コンプレッサー)/⑩DigiTech Whammy 5(ピッチ・シフター)/⑪FREE THE TONE AMBI SPACE DIGITAL REVERB(リバーブ)/⑫BOSS DD-500(マルチ・ディレイ)/⑬Mad Professor Dual Blue Delay(デジタル・ディレイ)/⑭Wren and Cuff Your Face ‘60s Hot Germanium Fuzz(ファズ)/⑮Z.Vex Fuzz Factory(ファズ)/⑯KLON KTR(オーバードライブ)/⑰HUMAN GEAR ANIMATO FORTE(ファズ)/⑱BOSS OC-3(オクターバー)/⑲BOSS DM-2W(アナログ・ディレイ)/⑳Subdecay Quasar Quantum Phase Machine(フェイザー)/㉑ Diaz Pedals Texas Tremodillo(トレモロ)/㉒One Control Distro -Tiny Power Distributor-(パワーサプライ)/㉓Providence PAE-101P POWER STABILIZER(パワーサプライ)/㉔FREE THE TONE PT-1D(パワーサプライ)/㉕ KORG DT-10(チューナー)/㉖㉗BOSS DB-12(メトロノーム)
生形氏のエフェクター・ボードは常にアップデートされており、今回は新たに“マグネティック/ピエゾPU(プリアンプ入り)切り替えスイッチ①、⑥Decibel Eleven Split Personality Amp Switcher(アンプ・セレクタ)、⑦HUMAN GEAR VIVACE(オーバードライブ)”の3つが設置された小型ボードが左側に追加された。ギターからの信号は、まず左側に置かれた①に入り、ピエゾPU用とマグネティックPU用と分けてアウトプットされる。そのあと②FREE THE TONEジャンクション・ボックスのインを通って③FREE THE TONE ARC-3(スイッチャー)へ。③のアウトから④BOSS FV-500H(ボリューム・ペダル)と⑤Area51 Vintage Italian Wah(ワウ)を通過し、②のアウトへ流れ、マーシャルとVOXを切り替える⑥アンプ・セレクターへ。マーシャル側のみ⑦オーバードライブがつながれており、“ボードの最終段に置くとコードの分離が良くなるから常にオンにしている”とのこと。
⑧FREE THE TONE RED JASPER(オーバードライブ)は、おもにリフを弾く際にオンにする。“アンプのキャラクターを変えずに音量を上げるようなセッティング”で、ドライブはほぼゼロ。⑨BearFoot FX Pale Green Compressor(コンプレッサー)は、アルペジオを弾く際にオン。⑩DigiTech Whammy 5(ピッチ・シフター)はCHORUSスイッチに設定し、HAERMONYの1オクターブ上で使用。『Mirror Ocean』用に導入した⑪FREE THE TONE AMBI SPACE DIGITAL REVERB(リバーブ)は、1にはスプリング、2にはプレート、3にはホール、4にはセレネがプリセットされていた。⑫BOSS DD-500(ディレイ)は「Out of Control」や「Spirit Inspiration」など曲ごとにプリセットが組まれており、“どのプリセットもデジタル・ディレイのモードにしていて、弱めにかけている”とのこと。逆に⑬Mad Professor Dual Blue Delay(ディレイ)には強めのエフェクトがセットされており、生形は2台のディレイを“気分で使い分ける”そうだ。
ループ5には⑭Wren and Cuff Your Face ‘60s Hot Germanium Fuzz(ファズフェイス系)が接続されており、“単音リフなどで音のキャラを強くしたい時に使う”とのこと。その隣のループ6には生形のフェイバリットである⑮Z.Vex Fuzz Factory(ファズ)がセット。おもにギター・ソロ用で、オンにすると発振する過激なセッティングになっている。ループ7につながれた⑯KLON KTR(オーバードライブ)と⑰HUMAN GEAR ANIMATO FORTE(ファズ)に関して、“⑯はキレイ音でなソロを弾く用、⑰はブチブチ言わせたい用”と、その時々で踏み換えているそうだ。そして最後にMODのループ8だが、⑱BOSS OC-3(オクターバー)、⑲BOSS DM-2W(アナログ・ディレイ)、⑳Subdecay Quasar Quantum Phase Machine(フェイザー)、㉑Diaz Pedals Texas Tremodillo(トレモロ)が番号順に接続されている。曲中でモジュレーションの音色が必要な時に、その時々に合わせてループされているペダルを個別にオン/オフしているそうだ。
本記事は、リットーミュージック刊『ギター・マガジン 2018年8月号』の特集記事を転載したものです。横山健一 × 生形真一スペシャル・トーク・セッションのほか、特集・日本の爆音40年史「極東パンク・ロック狂奏録。」 など、日本のパンク・ロックを総力特集! ぜひ手にとってチェックしてください!
生形真一(Nothing's Carved in Stone / ELLEGARDEN)
独自の演奏スタイル、緻密なサウンド・メイキング、高度なアレンジ・スキルで、音楽業界内からも高く評価され、近年はトップ・アーティストのサポートまで活動の幅を広げているギタリスト。結成。2008年にELLEGARDEN活動休止し、Nothing's Carved In Stoneを結成したが、2018年にELLEGARDENの再結成の発表で大きな話題となった。