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- 2024/11/16
RYOGA / DIVER-B442
“本当に弾きやすい楽器、最高のライブ・パフォーマンスを発揮できる楽器”をコンセプトに誕生した島村楽器の新たなブランドRYOGA。あくまでプレイヤー目線で根本から設計を見直し開発されたRYOGAの楽器は、シンプルながらオリジナリティの高いデザインも相まって、すでに多くのプレイヤーに受け入れられています。そんなRYOGAからニュー・ラインナップのDIVER-B442がリリースされました。
DIVER-B442の大きな特徴は、新たにデザインされた唯一無比のボディ・シェイプと34インチ・スケールの弦長です。RYOGAの第一弾モデルのSKATER-BASSは、演奏性と取り回しの良さを重視して33インチ・スケールを採用していましたが、第二弾となる本器ではエレクトリック・ベースの中で最も普及している34インチ・スケールに照準を定めて開発されました。ロング・スケールならではのサウンドの迫力とRYOGAがこだわる優れた演奏性や取り回しの良さを両立させるよう、細部にわたるさまざまな工夫が施されSKATER-BASSと比較しても遜色のないプレイアビリティを発揮しています。
まず目を惹くのが、流れるようなボディ・シルエットと、ボディに深くジョイントされたネックですね。ライト・アッシュのボディは杢目がうっすらと透けて見えるパール仕上げのシースルー塗装で、光の加減で色合いも変わりステージ映えしそうです。楽器を手にしてみると、まずとても軽いことに驚きます。長時間のパフォーマンスでも疲労が軽減されるでしょう。ストラップを付けて立って構えてみると、左手を放してもヘッド落ちすることなく、絶妙なボディ形状で体にぴったりとフィットします。
ローズウッドの指板には、最終フレットの21フレットからブリッジ側に緩やかなスロープが設けられており、スラップの演奏面でも寄与します。ネックはハード・メイプルとブビンガによる5ピース構造で高い剛性を確保しており、5つのボルトでガッチリとネックにジョイントされていますね。ネックに対して角度を付けられたヘッドのナット裏には、わずかにボリュート(膨らみ)が設けられており、ネックの強度をさらに高めています。弦は裏通しを選択することもでき、裏通しにする場合はボディ鳴りやサステインを向上すべくボディ裏に埋め込まれた真鍮ブロックに弦を通します。
ピックアップはロックやポップスでも汎用性が高く、オールマイティな音色が期待できるPJスタイルで、RYOGA・オリジナルのRP-4D(フロント)、RJ-4D/b(リア)を搭載しています。コントロールは2ボリューム/1トーンのオーソドックスなパッシブ仕様で、実際に演奏してみると芯のある太い低音とソリッドな抜けの良さが印象的ですが、得られる音色は実に多彩です。PJらしいパワフルな音色はもちろん、コントロールと奏法を駆使すればソリッドでタイトなベース・ラインから太い音色でメロディックなプレイなど、さまざまな音色が楽しめるでしょう。暴れすぎず素直な音色なのでエフェクトの掛かりも申し分ないですね。
プレイヤー目線を謳うだけあって音質にもこだわっていて、内部配線にはクロスワイヤー、ジャックは信頼性の高いスイッチクラフト製、トーン・コントロールには定評のあるオレンジドロップのコンデンサを採用するなど、表からは見えない部分も抜かりがありません。まさに即戦力の楽器として、ライブ・パフォーマンスに限らずレコーディングでも活躍してくれるでしょう。
価格:¥238,000 (税別)