FENDERからコンパクト・ペダル・シリーズが登場！
その本格的なサウンドの実力をFENDER PEDAL SPOT設置店舗でいち早くチェック！
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ブランドの強い意気込みが感じられる
6機種の定番エフェクター

　フェンダーが本格的にペダル・エフェクター市場に参入したことは、Fender NAMM Show 2018 Reportでも伝えられたとおりだが、実はフェンダーは1960年代からアンプ・ヘッド・スタイルのリバーブ・ユニットをプロデュースしたり、ワウやフェイザー、アッパー・オクターブ・ファズなどもランナップしていたこともあり、ビンテージ機材愛好家にもファンが多い。また、1970年初頭にはFENDER SUPER SHOWMANというファズ&トレモロ&リバーブをひとつにしたマルチ・エフェクター的なユニットも販売していたことを考えれば、フェンダーによる「エフェクター」というジャンルへの参入は驚くことではないだろう。しかしながら、このようにデザイン&サウンドともオリジナリティを発揮しながら同時多機種展開することは新しい試みだと言える。

　日本市場ではフェンダーと言えばギターやアンプのメーカーとイメージする方がほとんどだろうが、本国アメリカでは総合楽器ブランドとしての認知も高く、2018年のNAMM SHOWにて発表されたエフェクター・ラインナップからは、「これからペダル・エフェクターにも力を入れていくぞ」というフェンダー・ブランドの意気込みを強く感じる。

　独自設計の回路を採用した歪み系、空間系などの定番6機種のエフェクター（LEVEL SET BUFFER、THE BENDS COMPRESSOR、MARINE LAYER REVERB、SANTA ANA OVERDRIVE、PUGILIST DISTORTION、MIRROR IMAGE DELAY）の中から、今回はPUGILIST DISTORTION、そしてMARINE LAYER REVERBの2機種をピックアップしてご紹介しよう。

Fender / LEVEL SET BUFFER

Fender / THE BENDS COMPRESSOR

Fender / SANTA ANA OVERDRIVE

Fender / MIRROR IMAGE DELAY

多彩なサウンドとコントロールが魅力のドライブ・ペダル
PUGILIST DISTORTION

　PUGILIST DISTORTIONは、ディストーションというよりは、オーバードライブがさらに深く歪んだ印象のドライブ・ペダル。内部には2系統の歪みセクションがあり、それぞれに独立したトーン・コントロールを持っている。昨今定着してきた「ふたつのペダルを同時に使用することで新しい音色を作り出す方法」が1台で完結できるデザインだ。

Fender / PUGILIST DISTORTION

　シリーズ／パラレル・スイッチを切り替えることでドライブ具合に変化を加え、使用するアンプや楽器にとらわれない柔軟な音作りが可能。直列モードでは深い歪み、並列モードではニュアンスを生かした歪みサウンドが作り出せる。また、並列モードでは各セクションの割合をミックスすることもでき、より自由度の高いサウンドメイクも可能だ。クリーン・ブーストからベース用のドライブまで、多彩なサウンドをこの1台で作り出せるだろう。

トーンとゲインは異なる2系統のセクションを搭載。ブレンド・スイッチでそれぞれの割合をミックスすることができる。ほかにもベース・ブースト・スイッチも搭載しており、いざという時にスイッチひとつで低音を補ってくれる

筐体上部にはLEDsというスイッチが搭載されており、こちらをオンにするとツマミが光り、暗いステージでもセッティングがひと目でわかるようになる

伝統的なリバーブ・サウンドをもとに多彩なサウンドメイクが可能！
MARINE LAYER REVERB

　MARINE LAYER REVERBは、伝統的なフェンダー・リバーブ・サウンドをもとに製作された上質なリバーブ・ペダル。モードはROOM、HALL、SPECIAL（シマー効果）の3種類。PRE DELAY（リバーブ効果が始まるまでの時間）、REVERB TIME（継続時間）、DAMPING（効果の微調整）、LEVEL（音量）というシンプルなコントロールで、簡単に「使える」サウンドを作り出せる。

Fender / MARINE LAYER REVERB

　VARIATIONスイッチは、各モードの中から、さらにふたつのプリセットが選択可能で、例えばHALLモードなら「スモール〜ミディアム・サイズ」、もしくは「ミディアム〜ラージ・サイズ」のリバーブを選択できる。3つのモードの中に2種類ずつプリセットを収めているので、計6種類の中から好みのリバーブを選んで使用できる。

　FILTERスイッチは、デジタル・リバーブならではのフラットなサウンド（オフ時）から、中域をメインにしたフェンダーらしい「ギター・ライクなリバーブ」（オン時）を切り替えることができる。VARIATIONスイッチと組み合わせることで多彩なサウンドメイクが可能だ。さらに筐体上部にはDRY KILLスイッチを装備しており、このスイッチをオンにすればノン・エフェクト音（つまり原音）は一切出力されなくなる。ミキサーや外部ループへパラレル接続する際に使い勝手が良い仕様になっているのだ（DRY KILLをオンにするとエフェクト・バイパス時は無音状態になる）。

筐体上部に搭載されたDRY KILLのオン／オフ・スイッチ

どこかで見覚えのあるLED……そう、実はフェンダー・アンプでお馴染みのジュエル・タイプが採用されているのだ

特許出願中（2018年3月20日現在）のバッテリー・ホルダー。ベルクロ・テープでペダルをボードに固定したままでも電池交換が行なえる優れたデザイン

　全6機種、いずれのモデルもヘアライン処理を施したアルミ・ケースに収められた高級感のある仕上がりで、手にした感触からも上質な雰囲気が感じられる。LEDランプ・カバーにはフェンダー・アンプでお馴染みのジュエル・タイプを採用しているところもファンにはたまらないポイントだろう。また、バッテリー・ボックスは特許出願中のマグネット式9V電池ホルダーを採用。非常に使い勝手が良く、ペダル・ボードにマウントしても電池交換がスムーズに行なえる優れたデザインだ。このようなファンクションはもちろんだが、フェンダーが持つアーティストとのリレーションシップから生まれた「本当に使える音」、「今欲しい機能」、「スタンダードになり得る効果」に注目してもらいたい製品。これからのフェンダー・エフェクターの動向から、ますます目が離せない。

FENDERからコンパクト・ペダル・シリーズが登場！
その本格的なサウンドの実力をFENDER PEDAL SPOT設置店舗でいち早くチェック！

　今回リリースされた全6機種のFender Effects Pedalsが試奏できるFender Pedal Spot設置店はこちら！　近くの店舗で実際に試してみよう。

・イケベ楽器店／ロックハウスイケベ池袋、リボレ秋葉原、アンプステーション、プレミアムギターズ
・クロサワ楽器／G-CLUB SHIBUYA、おちゃのみず楽器
・ギタープラネット／エレキ本館
・イシバシ楽器／御茶ノ水本店、渋谷店、新宿店、名古屋栄店、梅田店、福岡パルコ店
・山野楽器／ロックイン新宿、GUITAR SPOT、サウンドクルー海老名
・Sonix
・島村楽器／札幌パルコ店