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- 2024/11/16
Sony Engineering / Jam Studio
今回はSony Engineeringの音楽アプリ「Jam Studio」を使って、録音やミキシング、セッションなどを楽しんでいきたいと思います。このアプリはiPhone/iPadで録音したフレーズや楽曲などをインターネット上に投稿し、さまざまなユーザーと交流ができる「音楽コミュニケーション・アプリ」となっています。操作方法の解説を始め、さまざまな録音ツールを試し、どんな音で録れるのか、どうやったら良い音で録音ができるのか、なども試していきます。
※今回のレビューは有料登録(スタンダードメンバー/月額580円)で行ないました。
【App Storeからアプリをダウンロード】
画面中央下の「レコーディング・ボタン」を押すとマイク画面が登場します。まずは声や使用楽器に合わせてインプット・ゲインを調整し、適切な音量で録れるように設定してから録音を開始します。気に入った演奏が録れるまで何度でもやり直しができるので、自信作ができるまで何度もチャレンジしてみてください。録り終えたらエフェクターでサウンドを調整して、そのままアップロード。このように、非常に簡単な流れで録音からアップロードまでができます。
録音したサウンドにはエフェクターが使えます(一部有料)。コンプレッサー、イコライザー、リバーブを選択し、納得がいくサウンドに仕上げることが可能です。エフェクターは細かい設定は一切なく、お好みの設定を選ぶだけなので、機材の知識がゼロでも十分使えます。このあたりは録音が初めてという方でも使えるので、うれしい仕様だと思います。さらにボリューム調整やパンをコントロールできるので、宅録に慣れている方にもオススメです。
Jam Studio内には、例えば「ボーカリスト・コミュニティ」、「ギタリスト・コミュニティ」、「ベーシスト・コミュニティ」など数多くのコミュニティがあり、録音した楽曲をどこにアップするのかの選択ができます。自分の趣味や好みにあったコミュニティに楽曲を投稿して、多くのユーザー同士で交流ができます。ほかのユーザーがアップロードしている楽曲に自分でさらに録音を重ねて、交流を深めてみるのもおもしろそうです。
今回の録音方法は以下の3種類で行ないました。
・iPhoneのマイクでアコギを録音
・iPhoneに直接接続できるステレオ・マイク(ZOOM/iQ7)でアコギを録音
・オーディオ・インターフェース(Line 6/Sonic Port VX)とアンプ・シミュレーター(BOSS/GT-1)を使ってエレキを録音
iPhoneの内蔵マイクは性能が良いので十分に良い音で録ることができましたが、気をつけるポイントは入力レベルです。小さすぎたり、大きすぎて歪んでしまうことがないように、インプット・ゲインの設定はしっかりとしたほうが良いでしょう(※マイクを使って音を取り入れる場合には、
※オーディオ・インターフェースにiRigを使用する場合は、iRigのファームウェアを最新のバージョンにアップデートしてから使用してください。
手軽に録音〜アップロードができ、サウンドも高クオリティなものが録れてしまうJam Studio。単に録音するだけでなく、SNSのようにさまざまなユーザーとセッションができてしまうのも魅力的でした。ほかにも、バンド・メンバーの募集ページや、限定的なメンバーだけでやり取りができるグループ機能(有料)もあり、使い方はどんどん広がっていきそうです。Jam Studio内で人気が出て、そこからプロ・デビューなんてこともひょっとしたら将来あるのではないでしょうか。広がりが未知数なアプリなだけに楽しく遊べそうです。みなさんもぜひ触ってみてください。
2018年4月30日までにスタンダード会員に登録いただくと、
今回の動画内で録音した楽曲をJam Studioで公開中です! ユーザー名を検索して、ぜひコラボしてみてください。また、野村大輔氏も個人アカウントを作成し、オリジナルの楽曲をアップ中ですので、こちらも要チェック!
◎デジマート・アカウント
ユーザー名:Digimart
ID:w5e9g0
◎野村大輔氏アカウント
ユーザー名:野村 大輔
ID:mvefgi
野村大輔(のむら・だいすけ)
1975年、東京都出身。エレキ・ギター、アコースティック・ギターのどちらも得意とし、歌の良さを引き出し曲に溶け込むようなギターアレンジを得意としている。また、幅広いジャンルをカバーしつつもブルースをベースにしたプレイ・スタイルを持ち味としたギタリスト。15歳からビートルズに憧れアコースティック・ギターを弾き始め、その後ジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトンなどに影響を受けエレキ・ギターを弾くようになる。様々なバンド活動をしながら10代でギター講師の仕事を開始し、現在ではレコーディング・サポート、ライブ・サポート、作曲、編曲、プロダクト・スペシャリスト、ギター講師、執筆活動など幅広く活動を続けている。