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- 2024/11/16
Fender/American Original Jazzmaster & Jaguar
NAMM Show 2018にて発表されたアメリカン・オリジナル・シリーズ。ここでは、アメリカン・オリジナルのジャズマスターとジャガーに焦点を当て、これまでと同様にプロダクト・スペシャリストのスティーヴ・ペッパー氏に、それらモデルのポイントを聞いた。
──60年代のジャズマスター/ジャガーのネック・シェイプはいくつか選択肢がありましたが、その中でどうして60年代中期のCシェイプを採用したのでしょうか? また、それに伴ってどんなサウンドやプレイアビリティが期待できますか?
フェンダーの歴史を通して、無数の種類のネック・シェイプが製造されてきました。フェンダーの幅広い顧客層の好みを分析すると、64/65年製のストラト・ファンが多いことがわかります。これらのストラトのネック・シェイプも、60年代中期のCシェイプと言えます。ちょうどいい厚みと、エッジの丸みが人気なのです。大事なのは、長年にわたり愛用され続ける楽器を作ることなのだと私は考えています。
──昨年発表したAmerican Professional Jazzmasterは、コントロール類を極力シンプルにして、プレイアビリティが非常に上がりました。その一方で、American Original Jazzmasterは、そのあたりはオリジナルのままに継承しています。以前のような仕様に戻した意図はなぜですか?
苦手意識を持たれやすいジャズマスターのコントロール類ですが、真のビンテージ愛好家の多くは、実はこのコントロール類を使いこなし、積極的にサウンドメイキングに生かしています。ぜひひとりでも多くのプレイヤーに、このコントロール類を使っていただき、楽器としてのポテンシャルの高さを楽しんでもらいたいと思います。