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- 2024/11/16
Fender / NAMM show 2018 New Model
今年もNAMMの季節がやってきた! NAMMとは、アメリカのカリフォルニア州アナハイムにあるコンベンションセンター(面積は東京ドーム3個分!)にて開催される、世界最大規模の楽器見本市だ。4日間にわたり開催される同イベントには、世界中から2000社以上もの楽器ブランドが集まり、各々渾身の新製品を発表。そのため、その年にリリースされる音楽関連機器のトレンドを捉えるためには必須のイベントと言えるだろう。しかもNAMMの会場では、連日ゲスト・アーティストによるイベント、ライブなどを行なっていたり、とにかく機材好き〜音楽好きは絶対に注目すべきイベントなのだ。しかしながら、基本的に一般入場は不可で、楽器ディーラーやアーティスト、プレス関係者しか参加できない。今回は、そんな“音楽機材の祭典”とも言えるNAMMの基礎知識を、昨年NAMM 2017のFenderブースの様子とともにお届けしていこう。
各ブランドには個別のスペースが与えられているが、その装飾デザインなどで自らの個性を発揮しているブランドも多い。昨年のFenderは当時発表したAmerican Professionalシリーズと、Paramountシリーズをモチーフに大型のオブジェを設置。それぞれ白と杢調色を使い、効果的に各モデルにまつわる単語をちりばめて、実にセンスフルなブースを作り上げた。また、ブース内には大型モニターを背後にしたステージを組み、ライブも楽しめる設備にする一方、衝立を設けた小部屋=簡易的な試奏ブースをこしらえ、さまざまな来場者に向けアピールしていた。
そして、やはりNAMMの目玉は数多くの新製品だ。そのどれもが各ブランドが1年を費やして開発・制作したもので、楽器類はもちろんアクセサリーや小物など、ひとつ足りとも見逃すことができない! 昨年もどのブランドからも多くの注目製品が発表されたが、Fenderは“American Standard”の後継シリーズとなる“American Professional”をリリース。ストラトキャスター、テレキャスター、ジャガー、ジャズマスター、ジャズ・ベース、プレシジョン・ベースが披露され、世界中で大きな話題を巻き起こした。さらに、マスタービルダーによるワンオフ・モデルやカスタム・モデル、エキゾティック・ウッドを使用した“Exotic Wood Collection”、オール・マホガニーのアコースティック・ギター“Paramount”、新型のアコースティック・アンプ“ACOUSTIC”シリーズなどを発表。隅から隅まで注意深く見ることで初めて、2018年に発売される機材の動向を知ることができるのだ。
なんと今年は、バークリー音楽大学にて教鞭をとりながら、世界中で活躍している日本人ギタリスト=トモ藤田が、Fender&デジマート・マガジンとタッグを組んでNAMMを案内してくれることとなった。本記事の締めくくりとして、彼からの熱いメッセージをお届けしよう。
初めまして、ボストンのギタリスト、トモ藤田です。NAMM showは、ボク自身、毎年楽しみにしている楽器フェアです。各ブースでアーテイストによるデモ演奏もたくさんあり、プロ・ギタリストもブースを歩いて回ります。なので、誰と出会えるのか? そこでいきなりのジャムもあるので、どこで何が起きるのか? 想像を絶するゾクゾク感もあります。Fenderのboothで、ボクもいろいろなギタリストとジャムる予定です。
また、ショー(展示会)は6時に終わりますが、NAMMはまだ終わらないです。夜は毎晩近くのホテルやライブハウスで、すごいメンツのライブやジャムやパーティもあります。ライブのレポートもお楽しみに。プロ・ミュージシャンにとっても、ホントに楽しい大きな楽器のお祭りです。
今回は、Fender & Digimartさんからのお誘いをいただき大変光栄です。実際に行かないと経験できないNAMMの楽しさを皆さんにご紹介しますのでお楽しみに!
トモ藤田
ともふじた●世界で活躍する日本人ギタリスト、ギター・インストラクター。米バークリー音楽大学ギター科助教授。バークリーでの授業は、毎年受講希望者が殺到し、オープン数時間で満員になるほどの人気ぶりである。教え子には、世界的ミュージシャンであるJonh Mayer、Eric Krasno(Soulive)など多数。日本人向けに個人レッスン・通信レッスン、そして世界中の生徒に向けたSkypeレッスンも行なっており、そのGrooveにこだわる独自のレッスンは、世界中から高い評価を受けている。そしてその経験から生み出された『演奏能力開発エクササイズ』『耳と感性でギターが弾ける本』『生きたグルーヴでギターが弾ける本』などの教則商品は、総発行部数15万5千部を超える大ロングセラー商品となっている。ブルースをルーツとしたグルーブ溢れる即興演奏を得意とし、各地でライブを行なうなど、プレイヤーとしても世界で活躍中。FacebookやTwitter、YouTubeなどでも積極的に情報を発信中。
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