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- 2024/11/16
波形編集ソフトウェア/DAW/シーケンスソフト
2017年も残りわずかとなりました! 皆さんにとってどんな1年でしたでしょうか?(^_^) 今回はデジマートで売れたデジタル楽器、音響機材を中心に1年を振り返ってみたいと思います!
野太く豊かなサウンドで多くのキーボーディストやクリエイターを魅了し続けている伝説のモノフォニックのアナログ・シンセサイザーMoog MiniMoog Model Dが復刻して話題となりました! 米国のMoog工場で1台ずつハンドメイドで丁寧に作られており、オリジナルのサウンド・エンジン、オーディオ・シグナル・パスを踏襲しながら、独立したLFO、CV端子、MIDI機能、ベロシティとアフター・タッチ対応のFatar製の鍵盤などの新機能も搭載され、現代版MiniMoog Model Dとしてふさわしい仕様になっています。期間限定商品であったのか、残念ながらすでに生産が完了しており新品在庫が手に入るのも残りわずかとなっています。
デジマート・マガジンにおいてユニコーンのABEDON氏による新旧のminiMOOG聴き比べ動画も話題になりました!
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→ ABEDON(ユニコーン)が新旧Minimoog Model Dを弾き比べ!
4ポリフォニック・アナログ・シンセサイザーKORG minilogueをベースに再設計。単なるモノフォニック版にはとどまらない過激なサウンドが特長です。特にLFOのかかり方がすごい! しかも開発にはあのテクノ・アーティストAphex Twinも携わっており、プリセット・サウンドやマイクロ・チューニング機能なども手掛けているようです。5種類のカラー・バリエーションもインパクトを与えました。リーズナブルな価格帯も魅力です。
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→ 個性が光るスモール・シンセサイザー特集 feat. ヨコタ シンノスケ / 成田ハネダ / Kan Sano
→ サンレコ製品レビュー:ベースやリードの太さにこだわった25鍵アナログ・モノシンセ
一昨年のJP-08、JU-06、JX-03、昨年のTB-03、TR-09、VP-03に続き、今年もRoland Boutiqueシリーズはすごかった! TR-08、D-05、そしてStudio Electronicsとのコラボによるアナログ・シンセSE-02も話題題になりましたが、デジマートでの1番の売れ筋はRoland SH-01Aでした! モノフォニック・シンセサイザーSH-101のサウンドが見事に再現されているだけでなく、4ポリフォニックを実現。さらにカラー・バリエーションの赤モデルと青モデルもBoutiqueサイズで再現されています。
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→ サンレコ製品レビュー:SH-101を再現&拡張したBoutiqueシリーズのシンセ・モジュール
ちなみにBoutiqueシリーズは数量限定商品です。在庫が無くなる前に購入しましょう!
デジマートでは中古品も販売していますが、その中で80年代を代表するFMシンセYAMAHA DX7は今年急激に売上げが伸びました。2000年に入ってからのアナログ・シンセ・ブームはすっかり定着しましたが、ここ最近になって1980〜90年代をほうふつとさせるレトロなデジタル・サウンドが新たに注目されています。サウンド&レコーディング・マガジン2018年1月号のプライベート・スタジオ特集では、何と24組のアーティストのうち3名のスタジオにYAMAHA DX7シリーズ姿を発見できました。やはり、FMシンセブーム来てますよ! YAMAHA reface DXやKORG volca FM、そしてデジタル・シンセD-50を復刻させたRoland D-05などは、レトロ・デジタル・サウンドの潮流に沿った製品であると言えますし、今後も次世代FM音源を搭載したYAMAHA Montageやelektron Digitaktのようなデジタル・サウンドを前面に押し出した新製品が増えるのではないでしょうか。
そんな影響もあり、デジマート・マガジンでは再注目するべきFM音源コンテンツとして高山博さんによる「これならわかる!FM音源の基礎から音作りテクニックまで」を7回に渡って連載しました。今まで難しいと感じていたFM音源がわかりやすく解説されていると、大変好評を頂いています。これからFM音源を使う方にも是非読んで頂きたい内容です。
ヒップホップやクラブ系アーティストを中心に支持されているサンプラーMPC。クラブシーンにおいて16個のドラム・パッドを搭載したそのルックスはあまりにも有名です。2012年にはコンピューター・ベースのMPCにラインナップが一新されましたが、今年スタンドアローン・タイプが復活。 MPC Touchを継承したデザインでありながら本体には2GBのRAMと16GBオンボード・ストレージにMPCソフトウェア2.0と10GBの音源、そしてリチウム電池も搭載し、どこでも持ち運んで演奏や音楽制作を楽しむことができます。予約の段階から注文が殺到し、最近まで入手困難になっていました。その後、フラグシップ・モデルMPC Xも発売されこちらも人気です。
BOSS時代のSP-202から始まり、SP-303、SP-404、SP-404SXとロングセラー商品となったSPシリーズ。そのシンプルな機能と使いやすい操作性は、DJ用サンプラーにとどまらず、演劇やラジオ番組での効果音ポン出し機など多岐にわたって人気があります。ソフトウェアで何でもできる時代にはなりましたが、電源を立ち上げてすぐに使えるハードウェアはとても重宝します。バリエーション豊富で即戦力となる高品位なエフェクトは3つのノブで直感的に操作可能。SP-404SXからはSDHCカードにも対応し、32GBのSDHCカードを使用した場合のサンプリング可能時間は何とステレオで合計約48時間に及びます。1曲まるごとパッドにアサインすることも可能になりました。最近SP-404SXだけを使ったDJパフォーマンスがHIP HOPシーンを中心に世界的に盛り上がり、新たなムーブメントになっています。
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→ サンレコ製品レビュー:強力なエフェクトを搭載したモバイル用途に最適な小型サンプラー
AIRA TR-8でTR-909/808(TR-707/727/606は拡張キット7X7-TR8で追加可能)サウンドが復刻し、続いてTR-909のデザインやユーザー・インターフェイスまでも継承したBoutique TR-09が登場しました。TR-808のBoutique版も待ち望まれていたわけですが、それを実現したのがTR-08です。TR-09同様、オリジナルのデザインやユーザー・インターフェースも完全に継承し、コンピューターの横に置けるコンパクトなサイズで、誰でもTR-808の操作感やサウンドを楽しめるようになりました。公式プロモーション動画にはMathew Jonsonが登場。TR-08とSH-01Aを使った即興パフォーマンスはかなりのインパクトでしたね。
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→ 「ROLAND TR-08」製品レビュー:リズムマシンの名機TR-808をBoutiqueシリーズで復刻
最近、Analog FourやAnalog Rytmなど、アナログ回路を使ったハードウェア・マシンに傾倒していたelektronがデジタル・リズムマシンをリリース。今まで製品よりもコンパクトで新しいタイプのデザインで、価格もリーズナブルになりました。さまざまなソフトウェアを駆使して作られてた内蔵音源は実用的で即戦力になります。またサンプリング機能も搭載しオリジナル・サウンドを取り込むこと可能です。この後、Analog Four MKIIやAnalog Rytm MKIIも発売され、elektoronの快進撃は止まりません!
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→ ELEKTRON Digitaktが創造する新たなるビート・メイクの世界
専用コントローラーを組み合わせたコンピューター・ベースのクラブトラック制作ツールとして人気の高いNATIVE INSTRUMENTS Mashine。新モデルとなる本製品にオーディオ・インターフェースが実装されました。しかも24ビット/96kHzの高音質設計で、付属のACアダプターだけでなくUSBバスパワーにも対応しています。2つの高解像度カラー・スクリーンと旧モデルよりも大きくなったパッドと洗練されたデザインが目を引きます。同社のキーボード・コントローラーKomplete Kontrol S MK2シリーズ、ソフト音源Komplete 11シリーズを組み合わせれば、音源とエフェクターも拡充でき、操作性もアップした音楽制作環境が手に入ります!
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→ サンレコ製品レビュー:ハード/ソフトを統合したトラック制作システムの最新バージョン
UNIVERSAL AUDIO Apollo Twinは、1Uラック・タイプのApolloシリーズのコンパクト・モデルとして人気の高いオーディオ・インターフェースです。その2代目となるApollo Twin MKIIは、スタジオで使用されている最新のApolloシリーズと同等のAD/DAを搭載し音質が向上。さらにUAD-2プラグイン専用DSPを1基搭載の“Solo”と2基搭載の“Duo”に加え、4基搭載の“Quad”が追加されました。Apolloシリーズの専用ミキサー・ソフトConsole 2.0がMac/Windows両対応となったため、WindowsでもUAD-2プラグインの恩恵を受けることができます。
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→ サンレコWebコラム:UNIVERSAL AUDIO Apollo Twin MKII登場!
2年前に発売されたrefaceシリーズの人気は年々加速しています。サウンド&レコーディング・マガジンやキーボード・マガジンなどのインタビューからも多くのミュージシャンに愛用されているのが分かります。新開発のミニ鍵盤は小さいながらも弾きやすく、そして本格的なサウンドをシンプルな機能で直感的に使える点が人気のようです。USB-MIDIにも対応しているので、コンピューターと接続してMIDIコントローラーとしても使えますし、電池駆動できてスピーカーも搭載しているので、いろんな場所に持って行って演奏が楽しめます。
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コンプやリミッター、EQ、リバーブ、ピッチ補正、空間処理といったスタジオ・エンジニア必須のプラグインを60種類以上収録したバンドル。通常価格は30万円以上しますが、期間限定キャンペーンにより衝撃的な価格で販売され話題となりました。このタイミングで入手できた方はかなりお得でしたね。WAVESでは頻繁にキャンペーンを実施しているので今後もチェックしておくことをオススメします!
ボーカル専用エフェクターの中でも、VE-20は特に販売台数の多さが目立ちました。即戦力となるプリセットが豊富に搭載し、ツマミを回すだけで気に入ったエフェクトを見つけられます。また、よく使用するリバーブ・レベルだけすぐに変えられるようにリバーブ・レベル・スイッチが独立して搭載されている所も便利。さらにピッチ・コレクト機能やルーパーなども搭載し、ボーカリストの表現力が広がります。BOSSにはこのほかにもテーブル・トップ型のVE-5、7種類のエコーを搭載したVE-1、ハーモニーに特化したVE-2などがあります。
USBデバイスを使ってDJプレイできる人気オールインワンDJシステムXDJ-RXの新モデル。自宅でも現場でも違和感なく操作できるように、プロDJやクラブ向けのDJプレーヤーCDJ-2000NXS2とDJミキサーDJM-900NXS2の機能やレイアウトを踏襲しています。7インチの大型マルチカラー・ディスプレイや、各デッキの手前に配する8個のPERFORMANCE PADSはマルチカラーとなり機能によって色が変化するため視認性も向上しました。これ1台あればどんなジャンルのDJスタイルにも対応できるでしょう。初心者から上級者にもオススメです。
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→ hara(HyperJuice)× Pioneer DJ XDJ-RX2
以上、今年デジマートで売れた商品のほんの一部を紹介しました。年末年始の買い物で参考になれば幸いです。来年も皆さまにとって良い1年になりますように! それではまた!(^ー^)ノ
いっちー(市原 泰介)
学生のころから作曲やDJ活動、バンド活動などの経験を積む。某楽器販売店を経てリットーミュージックに入社。前職では楽天市場内の店長Blogを毎日10年以上更新し、2008年ブログ・オブ・ザ・イヤーを受賞。得意ジャンルはクラブ・ミュージック。日々試行錯誤中。