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- 2024/11/16
Fender / Made in Japan Hybrid Stratocaster
今年9月に発表された日本製フェンダーの新シリーズ“MADE IN JAPAN TRADITIONAL”に続き、“MADE IN JAPAN HYBRID”が登場。伝統的なルックスと現代的なスペックが融合した、非常に扱いやすい実戦的なモデルが揃っている。ストラトキャスターが3機種、テレキャスターが2機種、プレシジョン・ベースとジャズ・ベースが各1機種ずつで、豊富なカラー・バリエーションも魅力だ。
「Made in Japan Hybrid 50s Stratocaster」は、アルダー・ボディにメイプル・ネック、メイプル指板を採用。サーキット&ハードウェアの主要スペックとしては、ビンテージUSピックアップの搭載、5ウェイ・ピックアップ・セレクター、ビンテージ・スタイルのブリッジ・サドルを装備した2点支持トレモロ・システムの搭載も特徴となっている。さらに、サテン・フィニッシュのメイプル・ネックに9.5インチ(250ミリ)ラジアスのミディアム・ジャンボ・フレット、ビンテージ・ロッキング・チューナーなど、演奏性やチューニングの安定性も抜群だ。カラーは、ブラック/オーシャン・ターコイズ・メタリック/フィエスタ・レッド/タバコ・バースト/USブロンドの5種類。
「Made in Japan Hybrid 60s Stratocaster」は、上記50sストラトのローズウッド指板モデル。カラーは、3カラー・サンバースト/ブラック/キャンディ・アップル・レッド/カリフォルニア・ブルー/フラミンゴ・ピンク/ビンテージ・ホワイト/シャーウッド・グリーン・メタリック/サーフ・グリーン/バーガンディ・ミスト・メタリック/アークティック・ホワイト/キャンディ・タンジェリンの11種類となっている。
「Made in Japan Hybrid 68 Stratocaster」は見ての通り、ラージ・ヘッドにトランジション・ロゴが特徴だが、ナット幅もやや狭くなっている。さらに、“F”の刻印が入ったチューニング・マシンを採用。カラーは、3カラー・サンバースト/ブラック/カリフォルニア・ブルー/トリノ・レッド/アークティック・ホワイトの5種類。
「Made in Japan Hybrid 50s Telecaster」は、アッシュ・ボディにアメリカン・ビンテージ '58ピックアップを搭載。ピックアップ・セレクターは4ウェイで、フロント/リアそれぞれの単独での出力に加え、両ピックアップを直列もしくは並列で出力することが可能となっている。また、ストラト3機種と同じく、サテン・フィニッシュのメイプル・ネックに9.5インチ(250ミリ)ラジアスのミディアム・ジャンボ・フレット、ビンテージ・ロッキング・チューナーなど、演奏性やチューニングの安定性も抜群だ。カラーは、オフ・ホワイト・ブロンド/2カラー・サンバースト/ビンテージ・ナチュラル/USブロンド/アークティック・ホワイトの5種類。
「Made in Japan Hybrid 60s Telecaster」は、上記50sテレキャスターのローズウッド指板モデル。カラーは、3カラー・サンバースト/ブラック/オーシャン・ターコイズ・メタリック/キャンディ・アップル・レッド/フラミンゴ・ピンク/サーフ・グリーン/アークティック・ホワイト/キャンディ・タンジェリンの8種類となっている。
「Made in Japan Hybrid 50s Precision Bass」は、アルダー・ボディにビンテージUSピックアップを搭載。サテン・フィニッシュの9.5インチ(250ミリ)ラジアス・ネックにメイプル指板、演奏性の高さで定評あるミディアム・ジャンボ・フレットを採用している。ナット幅は1.675インチ(42.5ミリ)で、コントロールはボリューム/トーン。カラーは、オフ・ホワイト・ブロンド/2カラー・サンバースト/ブラック/ビンテージ・ナチュラル/USブロンドの5種類。
「Made in Japan Hybrid 60s Jazz Bass」は、アルダー・ボディにビンテージUSピックアップを搭載。プレシジョン・ベースと同様、サテン・フィニッシュの9.5インチ(250ミリ)ラジアス・ネックにローズウッド指板、演奏性の高さで定評あるミディアム・ジャンボ・フレットを採用している。ナット幅は1.515インチ(38.5ミリ)で、コントロールは2ボリューム/マスター・トーン。カラーは、3カラー・サンバースト/ブラック/カリフォルニア・ブルー/サーフ・グリーン/トリノ・レッド/アークティック・ホワイトの6種類となっている。
ビンテージ・スタイルとモダン・フィールを併せ持つモデルを続々と発表している“Made In Japan”フェンダーから、モダン要素を特に重視したHybrid Stratocasterが登場した。本器は1957~58年あたりのスペックをベースにしたアルダー・ボディの50sストラトキャスターだが、少しシルバーがかったオーシャン・ターコイズ・メタリック・カラーは今までありそうでなかった絶妙な風合い。サラサラしたサテン仕上げでグリップしやすいUシェイプ・ネックは、どことなくUSA現行のアメリカン・プロフェッショナル・シリーズ的でもある。さらに、一見スタンダードなトレモロ・ユニットはよく見ると2点支持になっており、アーミングの動きが非常にスムーズで軽い。見た目は伝統的なクルーソン・スタイルのペグも、実はロック式になっていて、このコンビネーションによるチューニングの安定度は特筆もの。出力されるサウンドはクリアでクリスピーだが、シングルコイルとしてはかなりロー・ノイズなのもさすがだ。今時らしい扱いやすさと昔ながらのルックスを両立したい、というギタリストには、コストパフォーマンスの点でもベストな選択になりそうな、まさに“ハイブリッド”な1本。(青山陽一)
価格:¥110,000 (税別)
価格:¥120,000 (税別)
青山陽一
あおやまよういち●長野県長野市出身、1963年8月26日生まれ。1984年末、東京で西村哲也らとGrandfathersを結成。1990年よりソロ活動も開始し、自身名義のソロ・アルバムから各種コンピレーション・アルバムへの参加、楽曲提供、ギタリストとしてのセッション参加なども積極的に行なう。現在はアコースティック・ソロ、オルガントリオから大人数までと多彩な編成のthe BM's、そして2012年に21年ぶりの新作を発売したGrandfathersなど、さまざまなフォーマットでライブ活動を展開中。