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  • イケベ楽器第一号店のベース専門フロアが拡大リニューアル!

池袋の新たなベース専門店! ベースハウスイケベ池袋

濃密な品揃えで多くの低音愛好家から支持を得ていたロックハウスイケベ池袋のベース・フロア。同フロアがこのたび、ベース専門店“ベースハウスイケベ池袋”として生まれ変わった。本リニューアルをもって3階のワンフロアすべてを占めることとなり、以前にも増して品揃えも豊富となった。そのラインナップは、定番ものから手工系ベースやレアなエフェクターなどまでカバーし、初心者はもちろん玄人ベーシストもうならせる“ベース専門店”へと進化を遂げた。そんな注目すべき同店の全貌をレポートしていこう。

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池袋のイケベ楽器第一号店 ベース専門フロアが拡大リニューアル!

ベースハウスイケベ池袋のフロアチーフ/主任である坂本浩明氏。「隅々まで見ていただければ、必ず発見があると思います」

 1975年の創業以来、都内を中心に多くの店舗を構えるイケベ楽器店。その第一号店が、池袋にある“ロックハウスイケベ池袋”だ。3階建ての店舗のうち、これまでは3階の一角で展開されていたベース・フロアは、定番ものは押さえつつもコアな商品を取り揃えることで、多くのベーシストから支持を受けてきた。そのベース・フロアが、今年9月1日に3階ワンフロアをすべて占拠し、ベース専門店“ベースハウスイケベ池袋”として生まれ変わった。同店のフロアチーフである坂本浩明氏は、そのコンセプトについてこう語る。“専門店化する前から、「専門店に負けない店作り」ということで、ビギナーの方からこだわっている方まで満足していただけるように、偏りがなく、定番ものから「これはほかでは見ないよね」というものまでを取り揃えようとはしていたんです。そういう意味で、コンセプトは以前と変わらないですね。ただ、フロア面積が格段に広がったので、これまでは置けなかったハイエンドものや、同じブランドのなかでも幅広いシリーズ・バリエーションを置くことができるようになりました”。特に扱いが大きくなったブランドは、ハンドメイド・シリーズを中心にしたバッカスや、近頃の精力的な新シリーズ展開で注目を集めているフェンダーが挙げられるという。そのほか、海外ブランドであれば、サドウスキー、ワーウィック、アーニーボール・ミュージックマン、MTD、ケン・スミス、Fベース、アダモビッチなど、国産ブランドではヤマハ、アイバニーズ、アトリエZ、ESP、テューン、カミナリ、ゼウスカスタムギターズ、スクープ・クリエイション・ワークス、ムーンギターズなどなど、定番ものからちょっとコアなものまで、店内には約500本のベースが並ぶ。エレキ・ベースのほか、アコースティック・ベースやエレクトリック・アップライトもしっかりと押さえているのが嬉しい。

話題のアメリカン・プロフェッショナルやメイド・イン・ジャパン・トラディショナルなど、フェンダーの各シリーズを豊富なカラー・バリエーションも含めてフォロー。

バッカスやヤマハといったシリーズ・ラインナップの多い国産ブランドも余さず取り揃えている。バッカスは独自オーダー・モデルにも注目。

手頃なロック・ベース・シリーズから、ジャーマニー・プロ、カスタムショップ製品までを扱うワーウィック・コーナーも充実の品揃えを誇る。

店内奥には、サドウスキーやMTD、アダモビッチといった海外のハイエンドものから、テューン、ゼウスカスタムギターズやスクープ・クリエイション・ワークスなど国産工房系ブランドが、ところ狭しと並ぶ。

ドアを開けると、ケースに収められたフェンダー・カスタムショップの逸品たちがお出迎え。

オレンジ、エピフォン、スターリン・バイ・ミュージックマン、グラスルーツ、エドワーズなど、ビギナーにも手頃な価格帯のベースがズラリ。

 エフェクターについても、いわゆる定番ものから、最近話題のブランド、さらにはなかなか見かけないレア・ブランドまで、コンパクト/マルチを含めて取り揃えている。また、アンプは持ち運びに便利な小型ヘッドを中心に各社製品を扱っている。“こんな音が出したいんだけど……”という相談にも気軽に乗ってくれるということで、坂本氏は“エフェクターは定番ものはもちろん、国産工房系やちょっとマニアックなものも置いています。また、最近はペダルで音作りをする方が増えていると思いますが、僕はアンプをお薦めすることも多いんですよ。「こんな音を出したい」というご要望をお聞きすると、その落としどころはペダルじゃなくてアンプじゃないかなということもあるんです。ベースとアンプがあったうえでペダルを選ぶと、音作りがすごくしやすくなったりもする。お気に入りのアンプを使うだけで、足下に並べようとしているほとんどがいらなくなったりしますしね。商売的には良いのか悪いのかわかりませんが(笑)、結果として欲しい音を出していただけるようなご提案をさせていただきます”と頼もしく語ってくれた。

サンズアンプやダークグラスエレクトロニクスなどの定番はもちろん、Analog Alien、JAM pedalsなどのほかではあまりお目にかかれないブランドも並べられたエフェクター・ケース。

近年各社がしのぎを削る小型ヘッドを中心にしたアンプ類のほか、アコースティック・ベースやエレクトリック・アップライトもラインナップ。もちろん、アンプ類は音を出してチェックができる。

 ベースに関連する製品はなんでも揃いそうな同店だが、特に特筆すべきは弦のラインナップだ。これについては“弦はすごく数を増やしました。ダダリオやエリクサーといった定番どころはもちろん、ちょっと変わったものも用意していて、例えば、ワーウィックの4本でローB仕様のものや5弦のハイCのセット。エリクサーのアコースティック弦。ブランドで言えばレイクランドの弦は珍しいと思います。探しに行かないとなかなか見つからない、ネットを泳いでもなかなか見つからないものがけっこうあるので、ぜひ見に来ていただきたいですね”と話していた。

壁一面に並べられた弦のラインナップは都内随一と言っていいだろう。その迫力ある光景は圧巻だ。“こんな弦があったんだ!”という発見があるに違いない。

同店のオススメ弦だ。左上から時計回りに、独自のコーティング技術に定評のあるクリアトーン、エリクサーのアコースティック・ベース用、フェンダーのアコースティック・ベース用、ワーウィックの4本でのローBチューニング用セット、同じく5弦のハイCセット、レイクランドの5弦用セット。

 店内のどのジャンルの商品も、“幅広いブランドの幅広いシリーズを揃える”ということが徹底されている同店。訪れてみれば必ず自身にとっての“発見”があるはずだ。ぜひ一度足を運んでほしい。

ベースハウスイケベ池袋のオススメ・ベース3本!

Fender USA Custom Shop
1955 Precision Bass N.O.S(Vintage Blond)

写真:ベースハウスイケベ池袋

 “オリジナル・プレベ”と称される、1955年仕様のプレシジョン・ベースをモチーフにしたモデル。最初期のモデルとは異なるエルボー部分のコンター加工や、木目が透けて見えるほど薄いニトロセルロース・ラッカーによるビンテージ・ブロンド・カラー・フィニッシュがポイントだ。
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Warwick
Custom Shop Dolphin Pro I NT 5st"AAA French Flamed Ash/Flamed Maple F.B/Matched Headstock/White See Through Transparent Satin"

 “白イルカ”をコンセプトに、縦と横のストライプが美しいAAAフレンチ・フレイムド・アッシュ・ボディ、フレイム・メイプル指板を採用。ロッド・カバーとペグもフレイム・メイプルになる。
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Bacchus
WOODLINE DX5/E "Factry Select AAA Quilt Maple"(Blue Burst/MH/CHHW)

 坂本氏が自ら工場に赴き、キルト・メイプルのトップ材を選んだというハンドメイド・シリーズのショップ・オーダーもの。カラー・サンプルを持ち込んで塗装してもらったというブルー・バーストが美しい。
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ベースハウスイケベ池袋のオススメ・エフェクター!

Mark Kendrick Design / Furnace Bass Drive
Origin Effects / Cali76-CB

【左】マーク・ケンドリック・デザインのFurnace Bass Drive。元フェンダー・カスタムショップのシニア・マスタービルダーが自身の名を冠したブランド。真空管アンプを思わせるベース用ブースター/ドライブ・ペダルだ。[この商品をデジマートで探す]
【右】プロ・ベーシストにも愛用者の多いコンプレッサー、オリジン エフェクツのCali76-CB。[この商品をデジマートで探す]

ロックハウスイケベ池袋

■住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-36-1 3F
■営業時間:11:00〜20:00 年中無休(元旦を除く)
■TEL:03-3989-0069(※ロックハウスイケベ池袋共通)
■E-mail:rockhouse_bass@ikebe.co.jp
■web:http://www.basshouse.tokyo/
■デジマート店:https://www.digimart.net/shop/2/

★ロックハウスイケベ池袋へのアクセス

本記事は、
ベース・マガジン 2017年11月号
にも掲載されています

 本記事はリットーミュージック刊『ベース・マガジン 2017年11月号
』の記事を転載しています。11月11日はベースの日!ということで、今月号では武田祐介(RADWIMPS)×休日課長(ゲスの極み乙女。、DADARAY)、サンダーキャット×KenKen、ダリル・ジョーンズ×ヘンリック(ダーティ・ループス)の対談記事など、THE BASS DAY関連の大特集を展開。そのほかにも6弦ベース使いであるヘンリックによる直伝奏法特集、西本りみ(Poppin'Party)による「“自宅系”機材☆大集合 with 西本りみ」、ホルガー・シューカイ(ex. CAN)の追悼特集など、盛りだくさんな内容となっています。ぜひチェックしてみてください!

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