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Kelly SIMONZ plays Line 6 Relay G70 ギター・ワイヤレス

Line 6 / Relay G70

2015年に発売されたG70/G75は、第5世代の最新ワイヤレス・テクノロジーを搭載したシステムだ。煩雑なセッティングは不要なうえ、出力の違うギターを持ち替えても手もとで音量差を調節できるゲイン・コントロールを搭載するなど、多彩な機能をコンパクトな筐体に備えている。しかもそのクオリティはプロ・ユース・クラスで、あの超絶ギタリスト=Kelly SIMONZも実際にライブで愛用しているほど。今回は去る8月26日に東京キネマ倶楽部にて行なわれた氏のステージに潜入し、G70の実力を聞いた。さっそくLine 6の最新テクノロジーが詰まったRelay G70/G75の魅力に迫っていこう。

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Kelly SIMONZ plays Line 6 Relay G70

プロ・ユースの最新第5世代ワイヤレス・テクノロジーを駆使した
Relay G70/G75

写真左:Relay G75(アンプ・トップ・タイプ)市場実勢価格:44,000円 / 写真右:Relay G70(ストンプ・タイプ)市場実勢価格:49,000円

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 Line 6の最新テクノロジーを駆使した第5世代のギター・ワイヤレス・システムがG70/G75だ。G70はストンプ・タイプ、G75はアンプ・トップ・タイプのレシーバーで、どちらも一切妥協なしのサウンドクオリティ、確かな高い信頼性、誰にでも使いやすい設計が特長である。

 サウンドについては、信号の圧縮/伸張によってクオリティを損なうアナログ・ワイヤレス・システムとは異なり、完全デジタルの24bit非圧縮で伝送し、業界最高水準のピュアなギター・トーンをノイズレスで実現。また、わずか1.5ms以下という驚異のレイテンシーを誇り、レスポンスの良さは圧倒的だ。さらに、アナログのサウンドを好む人向けに、ケーブルの長さによる音質の変化を再現する“ケーブル・トーン機能”を搭載し、長めのケーブルを使用した時のような少しハイ落ちしたサウンドも作り出せる。

 使いやすさの面では、標準的な1/4”ギター・ケーブルで接続でき、特別なケーブルなどは不要で、ストンプ・タイプのG70はエフェクター感覚でボードにセッティング可能。また、従来のワイヤレスのように周波数の煩雑な設定は必要なく、チャンネルを合わせるだけで簡単に導入できるのもうれしい。帯域は世界中どこの国でもライセンスフリーで使える2.4GHz帯を採用し、最長レンジ60m、最大同時使用チャンネル数16を誇る。また、プログラミングが可能なふたつの1/4”出力とXLR出力を使用し、ギターAをPODへ、ギターBをアンプへ、アコースティック・ギターをXLRからDI出力するなど、楽器ごとに異なる出力先を選択/メモリーし、複雑なシグナル・ルーティングも簡単に行なえるのだ。

 その他、充電式ではない標準的な単三電池も使用できる点や、アルカリで約8時間、スタンバイ状態で約70時間使用できる点、内蔵の加速度センサーにより、ギターをスタンドに立てた状態ではトランスミッターが自動でスリープになる点、視認性の良いディスプレイなど、ライブでの使い勝手の良さを徹底的に追及している。これまでのワイヤレス・システムでは到達できなかったクオリティと扱いやすさは、まさに“次世代ワイヤレス”の名に相応しいものだ。

Kelly's Impressions〜G70が支えるKelly SIMONZの超絶ステージ

 東京キネマ倶楽部でのライブ・リハーサル終了後に、Kelly SIMONZを直撃! 実際にステージでG70を愛用する彼に、使用方法や使い心地について詳しく話を聞いた。

2017年8月26日・東京キネマ倶楽部でのライブ当日、リハーサル終了後のKelly氏に話を伺った

Setting〜セッティングの簡便性について

あらかじめチャンネルを選択してあればスイッチ・オンするだけで接続完了。周波数の組み合わせなども必要ない

 僕の場合は、Relay G70を普通のエフェクター感覚でボードに組み込んでいます。ボードの先頭にG70のレシーバーを置いて、そこからブースター→ディレイ→アンプへとつないでいるだけですね。セッティングはギター側のトランスミッターのスイッチを入れて、チャンネルを選択するくらいで、難しいことは何もないんですよ。ほかのワイヤレスのように周波数の設定も必要ないですし、僕はチャンネルをいつも決めて使っているので、本当に簡単です。セッティングはあっという間に終わりますね。

Sound〜音質について

G70であればシングルコイルならではの繊細なトーンもしっかり表現できるとKelly氏

 おもにシングルコイルのストラトキャスターを使っていますが、ほかのワイヤレスだとシングルならではの繊細さが失われてしまうことがあるんですよね。でも、このG70だとシングルらしさをしっかり表現できます。また、ゲイン・コントロール機能でギターを持ち替えた際の音量差を解消できるのも便利ですし、アナログのワイヤレスと違ってノイズがまったくないのも魅力ですね。それからケーブル・トーン機能でサウンドの微調整ができます。ライブだと牛骨ナットのギターとブラスナットのギターを使いますが、ブラスナットのほうを少しハイ落ちしたような音に設定しています。

Response〜レスポンスについて

速弾きやピッキングに対する立ち上がりの遅れはまったく気にならないという

 僕のギターは、まぁまぁ“速いほう”だと思うんですよ(笑)。でもレイテンシーはまったく感じないので、僕より速いという人はともかく、普通に使うぶんには問題なく使えるはずです。僕自身、実は速弾きよりもコードの歯切れの良さや、ピッキングをした時の弦に対する食いつき感を気にしているんですけど、その点でも立ち上がりの遅れは全然気にならないですね。

Range〜伝送範囲について

距離による音切れの不満もなく、自由なライブ・パフォーマンスに専念できるのはワイヤレスの魅力だ

 距離に関する不満はまったくないですよ。実際に、人が多く、さまざまな電波が飛び交う都心のライブ会場で使っても、音が途切れるようなこともありません。G70は安心して使えると思っています。

Gain Control〜ゲイン・コントロール機能について

ゲイン・コントロールで各ギターの出力をあらかじめ設定しておけば持ち替えもスムース

 今回のライブではシングルコイルのストラトキャスターを2本使いますが、ゲインの設定を1本は+2、もう1本は-2に設定しています。異なるブランドのピックアップを搭載していて、ナットも違うとなると、音の抜けや音圧が違うんです。ほかにも、レス・ポールのようなハムバッカーのギターを使う場合は、さらに調整が必要になると思いますが、会場でリハーサルしながら微調整してすぐにメモリーできるので非常に便利ですよ。

Scene Memory〜シーン・メモリー機能について

メモリーしたシーン設定ごとにリング・カラーを色分けできる(写真では緑色)

 僕の場合は、シーン名にギターの名前を登録して、ゲインと合わせて各ギターの設定をメモリーしています。ギターを持ち替えるとレシーバーのディスプレイにギターの名前が表示されるのですが、シーン設定ごとに色分けができるので、ギター名の表示を見るまでもなく、色の違いでひと目で切り替えがわかりますよ。非常に便利な機能ですし、視認性も最高です。

Total Impressions〜総評

「G70、超絶!!」と語るKelly氏

 僕はこれまでにアナログを含めていろいろなワイヤレスを使ってきましたが、ワイヤレスがデジタル化された当初は、ストラトのシングルコイルの繊細さが失われるのが悩みでした。でも、このG70が登場して、やっと自分が満足できるワイヤレスが出てきたなと感じています。しかも、G70は完全にプロ・ユースのクオリティでセット価格が5万円前後ですから、本当に良い世の中になったなと思いますよ(笑)。
 今はワイヤレスとケーブルでブラインド・テストをした場合、どれほどの人が差がわかるのかというくらい音質も良くなっていますし、音切れの心配もなくなってきています。もちろん、ケーブル特有の良さもありますが、ワイヤレスはなんと言ってもライブ・パフォーマンスの自由さが魅力ですよね。従来のイメージにとらわれず、積極的に試してもらいたいです。

速報!! Relayシリーズ購入者対象キャンペーンが10月25日よりスタート!

※応募の受け付けは終了しました

Relayシリーズ購入者を対象にトランスミッター専用ホルダーをプレゼント!

 Relay G30/50/55/70/75/90の各モデルを購入すると、トランスミッターをギター・ストラップにガッチリ固定するための専用ホルダーがプレゼントされる、お得なキャンペーンが10月25日(水)よりスタートする。詳しくはLine 6公式ウェブ・サイトでチェックしよう!

◎Line 6公式ウェブサイト:http://www.line6.jp/news/886/
◎キャンペーン期間:2017年10月25日(水)~2018年1月14日(日)
※本キャンペーンは限定数に達し次第終了いたします。

ギター・マガジン2017年11月号 発売中!

 本記事は、リットーミュージック刊『ギター・マガジン2017年11月号』の特集記事を一部転載したものです。本誌記事では、ここでは紹介できなかったLine 6 Relayシリーズ誕生からの歴史を詳細に解説。楽器業界において初めてデジタル・ワイヤレス技術を実用化させたLine 6が、同シリーズを世界最先端といえる第5世代まで進化させた過程を追うことができるので、ぜひチェックしてみてください!

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製品情報

Line 6 / Relay G70

価格:オープン

【スペック】
Relay G70レシーバー
●アンテナ数:4 ●伝送フォーマット:第5世代 ●レイテンシー:1.5ms以下 ●周波数:10Hz-20kHz ●ダイナミックレンジ:120dB ●RFキャリア周波数:2.4GHz ●最大同時使用チャンネル数:16 ●伝送範囲:60m(使用場所の状況により変動)●コントロール:ホーム、ナヴ、エディット、セレクト/ミュート ●入出力:AUXインプット、1/4”アウトプット×2、チューナー・アウト、XLRバランス・アウト、MicroUSB ●ケーブル・トーン:オフ、1 / 1.5 / 3 / 5 / 6 / 8 / 9 / 12 / 15 / 18 / 21 / 24 / 27 / 30m ●電源:5VユニバーサルUSBパワーサプライ(付属)、9Vアダプター(別売)

TB516G(Relay G70/75共通トランスミッター)
●A/D変換:24-bitデルタシグマ、128倍オーバーサンプリング ●入力インピーダンス:1.3M-Ohm ●コントロール:オン/オフ・スイッチ、チャンネル、スリープ ●電源:単3アルカリ電池×2
【問い合わせ】
Line 6 インフォメーションセンター TEL:0570-062-808 http://line6.jp/products/relay/g70-g75.html
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Line 6 / Relay G75

価格:オープン

【スペック】
Relay G75レシーバー
●アンテナ数:4 ●伝送フォーマット:第5世代 ●レイテンシー:1.5ms以下 ●周波数:10Hz-20kHz ●ダイナミックレンジ:120dB ●RFキャリア周波数:2.4GHz ●最大同時使用チャンネル数:16 ●伝送範囲:60m(使用場所の状況により変動)●コントロール:ホーム、ナヴ、エディット、セレクト/ミュート ●入出力:AUXインプット、1/4”アウトプット×2、チューナー・アウト、XLRバランス・アウト、MicroUSB、フットスイッチ ●ケーブル・トーン:オフ、1 / 1.5 / 3 / 5 / 6 / 8 / 9 / 12 / 15 / 18 / 21 / 24 / 27 / 30m ●電源:5VユニバーサルUSBパワーサプライ(付属)、9Vアダプター(別売)

TB516G(Relay G70/75共通トランスミッター)
●A/D変換:24-bitデルタシグマ、128倍オーバーサンプリング ●入力インピーダンス:1.3M-Ohm ●コントロール:オン/オフ・スイッチ、チャンネル、スリープ ●電源:単3アルカリ電池×2
【問い合わせ】
Line 6 インフォメーションセンター TEL:0570-062-808 http://line6.jp/products/relay/g70-g75.html
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Line 6 / Relayシリーズ

価格:オープン

【問い合わせ】
Line 6 インフォメーションセンター TEL:0570-062-808 http://line6.jp/products/relay/
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プロフィール

Kelly SIMONZ
ケリー・サイモン●1970年大阪生まれ。米MI校を卒業後、98年にデビュー。自身のバンドのほか、MI JAPANの講師や教則本の執筆、ギター・セミナーなど幅広く活動。最新作はKelly SIMONZ's BLIND FAITHの『OVERTURE OF DESTRUCTION』。

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