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- 2024/11/16
ビンテージ・ギター
ビンテージ・ギター・ビジネスの先駆者のひとり、ノーマン・ハリス。彼がビンテージ・ギター・マーケットの黎明期から現在までを語りつくした『ビンテージ・ギターをビジネスにした男 ノーマン・ハリス自伝』が好評発売中です。今回、デジマート・マガジンでは本書と連動して、代表的なビンテージ・モデル10機種とビンテージ・ギターに力を入れているショップについても店舗を厳選してご紹介。マニアの方はもちろん、いつかは⋯⋯とお考えの皆さんも、ぜひチェックしてください。
ロサンゼルスで老舗ギター・ショップ「Norman's Rare Guitars」を営むノーマン・ハリスが書き下ろした『ビンテージ・ギターをビジネスにした男 ノーマン・ハリス自伝』では、ビンテージ・ギター・ビジネスの舞台裏に迫ります。ジョージ・ハリスン、ボブ・ディラン、ロビー・ロバートソン、ジョン・フォガティなどトップ・ミュージシャンにとっておきのギターを売ってきた彼が、自らの半生を振り返りながら実際の取引の様子を生々しく描き出しています。さらに、ノーマンの秘蔵ギター・コレクションも大公開。すべてのビンテージ・ギター・ファン必携の書です。
【目次】
・レッツ・メイク・ア・ディール
・マイアミ・デイズ
・徴兵委員会'69
・一路カリフォルニアへ
・エレクトリック・ベース界のヘンドリックス
・組合費、楽器店、買取の戦略
・元ビートルズとの邂逅
・ロビーという名の紳士
・エディーのカスタム・ストラト
・レイ"クラッシュ"コリガンの映画村
・ハリウッド映画への貢献
・兼業
・フェンダーの創始者
・売り時
・スワップミートの帝王
・サンバースト争奪戦
・広告の訴求力
・世界に名だたる改造魔
・逃した魚たち
・不可思議なギブソン・モデル
・知られざる超人ギタリスト
・フォガティのリッケンバッカー
・危機一髪
・絶品のベース
・遊びの時間
・根っからのいい奴
・REOスピードワゴンのデイヴ
・魔法のアイテム
・予期せぬ贈り物
・慈善団体
・ノースリッジ地震
・一人の力では到底できなかったこと
・知恵
◎定価2,700円[本体2,500円+税]
◎A5判/368ページ
『ビンテージ・ギターをビジネスにした男 ノーマン・ハリス自伝』では、ビンテージ・ギター・ビジネスの先駆者のひとりであるノーマン・ハリスが、その黎明期から現在までを語り尽くしています。その中身を少しだけご紹介しましょう。
セス・ラヴァーによって開発されたハムバッカーは、1957年後半からレス・ポール・スタンダードに搭載されるようになる。この頃までは、レス・ポールと言えばゴールド・トップだ。そして1958年にはサンバースト・フィニッシュが採用され、のちに形成されるビンテージ市場で最高峰に君臨するレス・ポール・スタンダードの完成形が誕生。しかしながら当時は意外にも人気は出ず、1961年にはフル・モデル・チェンジによって、のちのSGスタンダードへと姿を変えてしまう。この約3年足らずの間に生産されたのは1,700~1,800本程度と言われ、楽器としての完成度と美しさに加え、最初から希少価値も高かったということになる。
[Gibson Les Paul Standard(50〜60年代)をデジマートで購入]
ES-335と言えば、いわゆるセミアコの代表格。同じギブソンのフルアコやエピフォンのカジノなどとの最大の違いは、メイプルを主としたセンター・ブロックが仕込まれている点だ。これにより箱鳴りに独特のアタック感などが加わって、セミアコならではの音色を形成している。50~60年代は、B.B.キングを筆頭に多くのブルースマンが使用。その影響下にあるエリック・クラプトンや、ジャズ/フュージョン界ではラリー・カールトンといった名手らの愛用もあり、人気モデルであり続けている。なお、1985年の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場するES-345はノーマンが手配したもので、本書にはそのあたりのエピソードについても詳しい。
[Gibson ES-335(50〜60年代)をデジマートで購入]
ボディ幅17インチのL-5に対し、18インチのボディを持つスーパー400。1934年の発表時はノン・カッタウェイで(1955年に生産終了)で、1939年にはシングル・カッタウェイのスーパー400プレミアが登場(のちのスーパー400Cで1983年に生産終了)。そして、1951年にはP-90ピックアップを搭載したスーパー400CESが登場し、1957年にはハムバッカーに変更された。そのふくよかな音色と美しいルックスからキング・オブ・ジャズ・ギターとも呼ばれ、ケニー・バレルやラリー・コリエル他にも愛用されている。
[Gibson Super 400(30〜60年代)をデジマートで購入]
1954年に登場した当時は、アッシュ・ボディにメイプル1ピース・ネックという仕様。1958年にローズウッド指板のモデルが登場し、60年代にはアルダー・ボディが主流となるが、相性の面でもアッシュ・ボディにメイプル指板、アルダー・ボディにローズウッド指板が、より良い組み合わせと言える。ローズウッド指板に関しては、採用当初のスラブ・ボード(ネックと指板の接着面がフラットな加工)と、1962年から導入されたラウンド・ボード(接着面が弧を描く加工)といった違いもある。またピックガードに関しては、登場時は1プライで、1959年には白/黒/白の3プライに変更されるなど、シンプルながらマニア心をくすぐる仕様変更が随所に見られる点も魅力だ。
[Fender stratocaster(50〜60年代)をデジマートで購入]
1958年に登場したジャズマスターは、レス・ポールに対抗するかのように、その名の通りジャズ・ギタリストを意識して作られたモデル。当時のフェンダーの最上位機種で、ストラトよりも早くローズウッド指板を採用。50~60年代のモデルの中には、ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)を採用したものもある。独自のシングルコイル・ピックアップとフローティング・トレモロの搭載、そしてプリセット回路の装備も大きな特徴となっている。60~70年代にはサーフ/ガレージ系、90年代以降はオルタナ/シューゲイザー系のギタリストにも愛用され、その人気は近年ますます高まっている。
[Fender JAZZ MASTER(50〜60年代)をデジマートで購入]
1962年に登場したジャガーは、サーフ系ギタリストに向けて発表されたモデル。当時は、ジャズマスターのさらに上を行く最上位機種という位置づけだった。ジャズマスターとの大きな違いは、よりシャープな音色が特徴のシングルコイル・ピックアップにショート・スケールの採用。また、ブリッジ部分にストリング・ミュート(パッド)が装備されていた。コントロールもさらに充実しており、各ピックアップのオン/オフ・スイッチやローカット・スイッチを装備。90年代以降はカート・コバーン(ニルヴァーナ)の使用もあって、その人気が再燃している。
[Fender JAGUAR(50〜60年代)をデジマートで購入]
ザ・ビートルズのアメリカ初上陸によって、一躍脚光を浴びることになったリッケンバッカー。当時、多くのアメリカ人がイギリスのメーカーだと勘違いしていたという逸話もあるが、実際はアメリカのメーカーだ。世界初のエレキギターはリッケンとする説も一般的で、デザインも含め先進的なメーカーであることが伺える。365は、360のビブラート・ユニット搭載モデルで、メイプルのセミホロウ・ボディにメイプル・ネック、ローズウッド指板、トースター・ピックアップも特徴。コントロールは、ピックアップ・セレクターに2ボリューム/2トーン、そしてバランサーを装備している。75年に生産終了。
[Rickenbacker 365(60年代)をデジマートで購入]
ドレッドノートのボディ・スタイルは、もちろんマーティンが元祖。そのネーミングはイギリス海軍が誇る世界最大最強の戦艦に由来し、より大きなサウンドが求められた30~40年代に一気に浸透した。D-28が発表されたのは1928年だが、当時は12フレット・ジョイント。そして1934年に14フレット・ジョイントとなる。また、ボディ・トップのバインディングは、1947年以前はヘリンボーン柄の寄せ木細工、以降はプラスティックの白黒ライン。ボディ・バックのセンター・ストリップは、戦前がジグザグ模様、現在はチェッカードが標準だ。さらに、サイド&バックや指板がハカランダのモデルも存在。このように大小の仕様変更を重ねながら、現在もアコースティック・ギターのスタンダードとして君臨している。
[Martin D-28(30〜60年代)をデジマートで購入]
ギブソンのフラット・トップ・アコースティックと言えば、やはりJ(ジャンボ)シリーズ。1934年にジャンボが登場し、続いて1936年にJ-35およびアドバンスド・ジャンボ、そして1937年にはスーパー・ジャンボ(SJ-200)が登場した。現在も人気の定番モデルは、やはりJ-45で1942年の登場。こちらは、いわゆるラウンド・ショルダーの名機として君臨している。続く1943年には、上位機種のサザン・ジャンボが登場。ピックアップを搭載したJ-160E(1954年~)やスクエア・ショルダーのハミングバード(1960年~)も重要なモデルと言える。いずれも、マーティンとは異なる特徴のサウンドを持つ。
[Gibson Jumbo(30〜60年代)をデジマートで購入]
1951年、世界初のエレクトリック・ベースとして、フェンダーからプレシジョン・ベースが発表された。エレクトリック・ベースの第2弾が、1960年発表のジャズ・ベースだ。ボディ形状は、プレシジョン・ベースがストラトキャスターに影響を与えているのに対し、ジャズ・ベースは1958年発表のジャズマスターに影響を受けていると言えるだろう。サウンド面では、2基のシングルコイル・ピックアップを搭載することで音色の幅が広がっている。また、ナット幅が狭いのも特徴だ。なお本書には、ノーマンがジャコ・パストリアスに譲った(ベース・アンプと交換した)ジャズ・ベースについての記述もあるので、ぜひチェックしてほしい。
[Fender Jazz Bass(60年代)をデジマートで購入]
50~70年代のビンテージを中心としたギター&アンプ専門店。JR新大久保駅から徒歩30秒、JR大久保駅から徒歩5分の立地で、売場面積も広く、品揃えも豊富。同年代モデルの弾き比べができるほどの在庫を誇る。最高のギターショップは最高の在庫を保持していなければならないという信念のもと、主に米国にて、長年かけて築き上げたコネクションと自らの足を使って、本当に魅力のある楽器だけを集めている。
1988年に名古屋で開店、91年に渋谷店をオープンした、有限会社ナンシー。2018年には開店30周年を迎えるビンテージ・ギターの名店だ。ビートルズ以降に誕生した60〜70年代のロックの黎明期に使われた、50〜60年代のフェンダー、ギブソン・ギターに力を入れている。大手楽器店にも勝るとも劣らない良質なストックは一見の価値あり。ぜひ足を運んでほしいショップだ。
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[名古屋店のビンテージ・ギターを見る] [渋谷店のビンテージ・ギターを見る]
1999年に厚木市にてオープンしたギタートレーダーズが、2012年、代官山にオープンしたショップ。原点でもあるビンテージ・ギターを中心に、カスタム・モデルや男心をくすぐるような小物、アンティーク・グッズなども取り扱っている。常駐リペアマンによる綿密なメンテネンスも評判だ。ビンテージに限らず、ハイエンド系や国産メーカーのギターやエフェクターなども探しているということなので、買い取りや下取りの相談もお気軽に。
[GUITAR TRADERS TOKYOの店舗情報はこちら]
“日本最大級の中古楽器専門店”を謳うTC楽器。その中で、フェンダーやギブソンの希少なビンテージ/ユーズドを中心に、グレッチ、リッケンバッカー、PRSなどを多数取り揃えているフロアが、プレミアムギターラウンジ。その名の通り、ゆったりと品定めができるよう快適なラウンジが用意されている。一般的なデータ査定ではなく、価値を臨機応変に解釈して、即金にて高額買い取りしてくれるのも人気の秘密。
世界唯一のビンテージ・ストラト専門店。54~81年製ビンテージを中心に、250本以上の在庫を誇る。気兼ねなく弾けるお値打ちなリフィニッシュものから、コレクター羨望のレア・モデルまで、その懐は広く深い。また、同年代のモデルでも極力、複数本を在庫しているという点も嬉しい。さらに、54~81年製モデルのオリジナル・パーツやケースも、各年代ごとに豊富に取り揃えている。ビンテージ・アンプを揃えた試奏ルームも完備。
国内最大級の売り場面積と在庫数を誇る、4フロア構成のエレキ・ギター専門メガストア。1階はアンプやエフェクター、アクセサリーなど。2階はフェンダー/PRSなどの定番ブランドから人気の国産ブランド、さらにオーダー・モデルまで。3階は関西最大のギブソン専門フロアで、新品/中古/ビンテージ、USA/メンフィス/カスタム・ショップまで網羅。4階は、ビンテージと手工モデルを中心としたフロア。まさにエレキのメガストアだ。
[三木楽器 アメリカ村店 エレクトリックギター専門メガストア!の店舗情報はこちら]
御茶ノ水本店、御茶ノ水本店SOUTH、管楽器専門のウインドパルとSHIBUYA EAST、ドラム専門のSHIBUYA WEST、渋谷店、新宿店、池袋店、MC町田店、立川店、横浜店、MC大宮店、MCC津田沼店、名古屋栄店、心斎橋店、梅田店、神戸三宮店、福岡店、MC札幌店、MC仙台店、ネット通販専門のWEBSHOP、中古楽器特売センター。以上にて取り扱っている商品を一挙掲載。注文受付、商品のお問い合わせについては、各店舗での対応となっている。
ビンテージ・ギター&ベース専門店。既存のビンテージ・ショップではなかなか出会えない、個性溢れる商品群とスタッフが迎えてくれる。年に数回、コンスタントに海外買い付けを行うことで、魅力的な商品が常に充実している。コレクターズ・アイテムも用意されているが、基本コンセプトは“すべてのミュージシャンに、最良の音を!!!”ということで、きっと即戦力となる一本が見つかるはずだ。
[イケベ楽器店 Heartman Vintage Guitarsの店舗情報はこちら]
日本最大級を誇る、地下1階~地上6階建てのエレキ&アコースティック・ギター専門店。6階はマーティン・ギター。5階はギブソン・アコースティック。4階はハイエンド・ベース。3階はPRSや ハイエンドとメタル・ギターの専門フロア。2階はフェンダーのエレキ・ギター(リペア・ブースも併設)。地下1階はギブソンのエレキ・ギター。そして1階はウクレレや弦、小物、書籍などを扱う、立ち寄りやすいフロアとなっている。
[クロサワ楽器 G-CLUB SHIBUYAの店舗情報はこちら]
1階から4階までの全フロアがギブソン・ギターという、世界最大級のギブソン専門店で、総在庫1,000本を誇る。4階は、入門用のエピフォンも含むギブソン・アコースティック。3階はビンテージも含む、セミアコ&フルアコ。2階はカスタム・ショップ専門フロアで、まさにレス・ポールの聖地となっている。そして1階は、ギブソンUSAとエピフォンを中心に、小物や中古も取り扱う。ギブソン好きなら一度は訪れたいショップだ。
[クロサワ楽器 G-CLUB TOKYOの店舗情報はこちら]
価格:¥2,500 (税別)