使用アンプ：マッチレスSpitfire '15（ヘッド）＋マーシャル1960A（キャビネット）

ギブソンらしさと圧倒的弾きやすさの融合
Gibson Custom Modern Double Cut Standard

　Modern Double Cut Standardは、ソリッド・マホガニー・バック＋2ピースのメイプル・トップのボディに、1ピース・マホガニー・ネック、ソリッド・ローズウッド指板を備えた、いわばギブソンの伝統的仕様を持つモデルです。美しいボディのアーチ、ニトロセルロース・ラッカーで仕上げられたフィニッシュ、そして57クラシック・ピックアップから放たれる骨太のサウンドは、ギブソンの看板モデルであるレス・ポールを想起させます。

　しかし、一見してわかる通り、これは全く新しいギターです。モダンなダブル・カッタウェイのボディ・シェイプ、24フレットまで楽に運指ができるネック・ヒール、強烈なサステインを生むエクストラ・ロング・テノン・ジョイント、強度と耐久性を高めたヘッド裏のカーブ、ボディ裏のコンター、シンプルにまとめられたコントロール等々、とにかく弾きやすさにこだわっており、その徹底ぶりは圧巻です。

グローバー・ペグとボリュート風にしつらえたヘッド裏

ハイ・ポジションへのアクセスも容易なモダン・ダブル・カット

弾きやすさにこだわったシンプルなコントロール周り

　また、今回動画で試奏したヘリテイジ・チェリー・サンバーストの他に、ブリオン・ゴールド、メタリック・エイリアン・グリーン、キャンディアップル・レッド、エボニー、スターリング・フェイドの6色で展開しているカラーリングにも、新しさを感じます。伝統的なギブソンらしさと圧倒的な弾きやすさを、ギブソン・カスタムらしい高いレベルで融合させたモデル。それが、このModern Double Cut Standardなのです。

ストレスのない弾き心地と豊潤なサウンド

　このギターを実際に手にして頂ければ、弾きやすさに驚かれること間違いなしです。手に馴染むミディアムCシェイプのネック・グリップ、ミディアム・ジャンボのフレット、そしてネック・ヒールの処理が抜群で、どのポジションも（高域だけではなく）、楽に弾けます。これなら現代的なテクニカル・プレイヤーの方もまったくストレスなく、演奏に集中できるはずです。

　サウンドについても、文句無しのギブソン・サウンドを堪能できます。一言でいえば、豊かである──これに尽きると思います。クリーンでもクランチでも深い歪みでも、薄っぺらくなることは決してありません。今回の試奏で、57クラシック・ピックアップの良さも改めて確認できました。

　このギターを弾いて、数々の名器を生み出してきたギブソンが未だにイノベイティブであることに感動を覚えました。皆さんにも、ぜひこの感動を体験してもらいたいと思います。

ダブル・カッタウェイ・モデルをチェック！

　ここでは過去の週刊ギブソンで紹介したダブル・カッタウェイ・モデルを改めてフィーチャーしてみました。その優れた演奏性を動画でチェックしてみてください！

激レア黒フィニッシュ1959 Les Paul Juniorが“Collector's Choice”で登場！

プレイアビリティとトーンの両翼で羽ばたくLes Paul Double Cutaway Carved Top

動画レポート！ ギブソン・カスタム工場ツアー

※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonの更新日は未定です。