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- 2024/11/16
Gibson / ES-Les Paul Premiere P-90 VOS
ギブソンが提示した、セミアコの新しいスタイルがES-レス・ポールです。レス・ポールのルックスと弾き心地に、ES-335に代表されるセミ・アコースティックのボディ構造を取り入れたサウンドはハイブリッド! まさに良いとこ取りのギターと言えるでしょう。今回は、P-90を搭載したES-Les Paul Premiere P-90 VOSをご紹介します。
使用アンプ:マッチレスSpitfire '15(ヘッド)+マーシャル1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソンInstrument Cable
ギブソン・ファンにはすっかりお馴染みのES-レス・ポール。レス・ポールにfホールが付いたルックスに惹かれる人、しっかりと箱鳴りが感じられるのにレス・ポール・サイズという、扱いやすさに惹かれる人など、すでに多くのプレイヤーが虜になっている魅力的なギターです。
今回ご紹介するES-Les Paul Premiere P-90 VOSは、一見すると1956年製のレス・ポール・スタンダードにfホールが付いたようなルックスです。ボディの優美なアーチと、アーチをさらに美しく見せるゴールドトップ(しかもVOSフィニッシュ)に、白いソープ・バー・タイプのP-90ピックアップ、チューン“オー”マティック・ブリッジとストップ・テイルピースを搭載した仕様は、まさに56年スタイル! さらに目を引くfホールが、本器のオリジナリティを主張しています。また、
目には見えないボディの内部構造は、ソリッドをくり抜いたチェンバード構造ではなく、トップ、バック、サイドのリムとセンターブロックを搭載した、正真正銘のセミ・アコースティック構造。ボディ・サイズからは想像できない、豊かな箱鳴りを生み出します。そのセミアコ構造と、本器のP-90の組み合わせは、まさにベスト・マッチ! ES-330のようにフルアコ構造+P-90はギブソンの定番の一つですが、セミアコとP-90という組み合わせは、一部のリミテッド・モデルを除くとあまり見られません。この組み合わせを待っていたというファンも多いのではないでしょうか?
動画の冒頭では、まずトグル・スイッチをセンター・ポジションにして、クリーンでカッティングをしています。チャキチャキとした軽快なサウンドですが、一般的なシングルコイルのピックアップと違って線が細くなりすぎず、またソリッド・ボディの音に比べるとローが膨らんで音が重たくなりすぎることもない、セミアコ+P-90の本器でしか出せないサウンドとなっています。
その後、かなり深い歪みも試していますが、こういったサウンドにもハウリングなどを起こさずに対応できるのがES-レス・ポールの強みですね! セミアコなのですがボディが小型なので「箱鳴りはするが、必要以上の振動はしない」のがポイントです。その気になれば、かなりハードなロックもいけますし、もちろんクリーン〜クランチで強みを発揮する音楽(ジャズ、ブルース、ファンク、ソウル、AOR等など)には、言うまでもなくハマります。
前述の通り、セミアコ+P-90の組み合わせは、探すとなかなか見つかりません。この組み合わせでしか出せないサウンドは、レス・ポールのファン、ES-335、345、355等のファンにとっても、魅力的なはずです。日頃、それらのギターを愛用している人に、手に取っていただきたいギターです。
ここでは、過去の週刊ギブソンで紹介したES-レス・ポールを改めてチェックしてみましょう。クラシック・ホワイトのアレックス・ライフソン・シグネチャー・モデルや、小沼ようすけ氏の試奏による鮮やかなブルー・フィニッシュのES-レス・ポール・ブルー・ステインのサウンドもお楽しみください!
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは7月28日(金)更新を予定。
価格:¥497,000 (税別)