BOSSの次世代ディレイ・ペダル「DD-500 Digital Delay」が発表されてから約2年。多くのプロにも愛用されているのは周知の通りだが、同様の位置付けとなるモジュレーションとリバーブの新製品が発表された。

　ハイエンド・リバーブ・ペダル「REVERB RV-500」は、入力から出力まで32ビット/96kHzで処理を行なうことで、圧倒的な高音質を実現。合計12モード／21タイプの幅広いサウンド・バリエーションを備え、今なお世界中で愛され続けるローランド「DIGITAL REVERB SRV-2000」や、同じくローランド「Space Echo RE-201」のビンテージ・リバーブから、近年人気のシマー、そしてリバース、SFXといった最先端のエフェクトも搭載する。

　ハイエンド・モジュレーション・ペダル「MODULATION MD-500」は、「REVERB RV-500」と同様、入力から出力まで32ビット/96kHzで処理を行なうことで、圧倒的な高音質を実現。合計12モード／28タイプの幅広いサウンド・バリエーションを備え、BOSSブランドの第1号機として名高い「CE-1 Chorus Ensemble」のコーラスやビブラート、トーン・ホイール・オルガンのスキャナー・ビブラートなどのビンテージ・サウンドから、フランジャーやフェイザーはもちろん、リング・モジュレーターやスライサー、さらにはBOSS独自のオーバートーンまで、ありとあらゆるモジュレーション系エフェクトを網羅。そして、何といっても注目すべきは12モードのうちコーラス／フランジャー／フェイザー／ビブラート／トレモロには、従来のエフェクトの弱点を克服した新開発の“PRIME”タイプも装備している。どうやらBOSSがかなり自信を持って設計した新モードのようで、非常に気になるところだ。接続端子では、外部エフェクターと組み合わせての音作りが可能なインサート・ループ機能も搭載。より緻密で幅広い音作りが可能。

　両モデルとも、Simulモードでは2つのパッチを同時に使用可能で、視認性の高い大型LCDフット・スイッチを採用。そして、バンク／パッチを切り替えるAスイッチとBスイッチに加え、お好みの機能を割り当てられるTAP／CTLスイッチを搭載。専用ツマミによる直感的な操作性も魅力となっている。さらに、MIDIコントロールや専用エディター・ソフトウェアにも対応。BOSSが提示する世界水準のハイエンド・モデル、その音色と機能をぜひ体感してほしい。なお、両製品ともに発売は7月8日（土）を予定している。

左から、このたび発表されたRV-500、MD-500、既存の人気ハイエンド・ディレイ・ペダルDD-500。