AQUBE MUSIC PRODUCTS
- 2024/11/16
Martin / OX Bamboo Natural
1916年よりウクレレ製造をはじめ、100年を経過したマーティン・ウクレレ。数多くの定番器を生み出してきたメーカーだが、近年は木材枯渇問題に積極的な姿勢を見せており、新素材を用いた製品の開発にも尽力している。本器はそんな同社のエコ路線を象徴する製品で、ボディ材は端材を圧縮したハイプレッシャー・ラミネイト材に竹の木目をプリントしたものを使用。ネックもバーチの圧縮材になっている。
NATOYAMA'S COMMENT
「こういう材料を使っていて、値段も安めなのでそこそこの音なのかなと思っていたんですけど、ちゃんとマーティンの音がしています。ソプラノらしい丸い音を持ちながら、サステインがたっぷり。抜けも良いですね。木材って今後すごく貴重になっていくと思いますけど、その中で新素材を使ってちゃんとした音のする楽器を作ってくれるというのは本当に喜ぶべきことだと思います」。
本記事は、リットーミュージック刊『ウクレレ・マガジン Vol.17 SUMMER』の記事「名渡山遼のウクレレ・バイヤーズ・ガイド2017」を一部抜粋流用したものです。誌面では、日本屈指のソロ・ウクレリストとして大活躍中の名渡山遼さんによるウクレレ19本のレビュー記事のほか、名渡山さんのウクレレ選びのコツなどインタビュー記事を13ページに渡り掲載しています。今年こそ初めてのウクレレ購入を考えている方、また2本目のウクレレを探している方にも参考にしていただきたい内容ですので、ぜひチェックしてみてください!
価格:¥52,000 (税別)
名渡山遼(なとやま・りょう)
1993年生まれ。小学生の頃からウクレレをはじめ、独学ながら卓越したテクニックを身につけ、10代の頃より各方面で活躍。また、早い段階からウクレレ製作にも興味を持ち、占部弦楽器製作所の占部英明氏に師事。現在では自作のウクレレをメイン器としている。これまでに計4枚のオリジナル・アルバムをリリース
しており、4th『UKULELE SPLASH!』は“ハワイのグラミー賞”と言われる“ナ・ホク・ハノハノ・アワード”最優秀インターナショナル・アルバム部門にノミネートされ、日本人としては最年少で受賞を果たした。現在は日本大学芸術学部を経てプロ・ミュージシャンとしてのキャリアを本格的にスタートしており、2016年7月にメジャー・デビュー作『Made in Japan, To the World.』をリリース。今年7月に新作『Home away From home, "HAWAII"』を発表予定だ。