アコースティックエンジニアリングが手がけた“理想の音楽制作を実現する”環境
- 2024/11/25
Seilen / SLS-840
高橋信治氏が主宰する人気ブランド、セイレンの新製品はなんとオール・ハカランダ・ボディ(!)になった。ハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)は見た目、音響特性ともに最高峰と言われる木材で、現在はワシントン条約で保護されている超稀少材。このモデルはそんな高級材を1枚板でボディに用いたプレミアムな逸品だ。煌びやかに伸びるサステインはまさに唯一無二。カーリー・コアを使ったバインディングもオシャレだ。
NATOYAMA'S COMMENT
「オール・ハカランダだからこそのサステインとまろやかさ。ハカランダってけっこうハイがきつくなりがちなんですけど、これは新品にしてそういう角がない。どうやったらこういう音が作れるんですかね(笑)。ジャズとの相性は抜群ですし、アンサンブルに入っても良いと思います。耳に痛くないけどクッキリした音色を持っていて、デッド・ポイントも皆無。お金があれば持って帰りたいです(笑)」。
本記事は、リットーミュージック刊『ウクレレ・マガジン Vol.17 SUMMER』の記事「名渡山遼のウクレレ・バイヤーズ・ガイド2017」を一部抜粋流用したものです。誌面では、日本屈指のソロ・ウクレリストとして大活躍中の名渡山遼さんによるウクレレ19本のレビュー記事のほか、名渡山さんのウクレレ選びのコツなどインタビュー記事を13ページに渡り掲載しています。今年こそ初めてのウクレレ購入を考えている方、また2本目のウクレレを探している方にも参考にしていただきたい内容ですので、ぜひチェックしてみてください!
価格:¥307,800 (税別)
名渡山遼(なとやま・りょう)
1993年生まれ。小学生の頃からウクレレをはじめ、独学ながら卓越したテクニックを身につけ、10代の頃より各方面で活躍。また、早い段階からウクレレ製作にも興味を持ち、占部弦楽器製作所の占部英明氏に師事。現在では自作のウクレレをメイン器としている。これまでに計4枚のオリジナル・アルバムをリリース
しており、4th『UKULELE SPLASH!』は“ハワイのグラミー賞”と言われる“ナ・ホク・ハノハノ・アワード”最優秀インターナショナル・アルバム部門にノミネートされ、日本人としては最年少で受賞を果たした。現在は日本大学芸術学部を経てプロ・ミュージシャンとしてのキャリアを本格的にスタートしており、2016年7月にメジャー・デビュー作『Made in Japan, To the World.』をリリース。今年7月に新作『Home away From home, "HAWAII"』を発表予定だ。