BOSS / MS-3
2015年5月に待望のプログラマブル・スイッチング・システム「ES-8」を発売、2016年3月にはより手軽な「ES-5」を発売したBOSS。今回新たに登場したマルチ・エフェクツ・スイッチャー「MS-3」は、その名の通りマルチ・エフェクトとスイッチャーが統合されたもので、さらなる進化型ペダルボードと言えるだろう。
「MS-3」は、定評あるBOSSのエフェクト・エンジンとスイッチャ―をコンパクトな筐体に凝縮。6系統の内蔵エフェクトは、3系統のループの前後に自由に配置でき、多彩なセッティングが可能となっている。内蔵エフェクトはギター用／ベース用にそれぞれチューニングされたもので、FX1/FX2にはオーバードライブ、ディストーション、コンプレッサー、ピッチ・シフター、スローギアなど。Mod1/Mod2にはコーラス、ビブラート、トレモロ、フェイザー、フランジャ―など。そしてディレイとリバーブの6カテゴリーとなっており、合計112種類のエフェクトを搭載。パッチを切り替えて演奏するメモリー・モードに加えマニュアル・モードも搭載しており、内部・外部エフェクトの個別オン／オフをフレキシブルに行なうことも可能だ。
さらに各スイッチに様々な機能を割り当てられ、本機のみでタップ・テンポの入力を行なうことさえできてしまう。コントロール端子も充実しており、アンプのチャンネル切り替えやエフェクトのリアルタイム・コントロール、MIDI対応機器のコントロールも行なえる。そうした音色やコントロールの設定が最大200パッチまでメモリー可能というから驚きだ。また、パッチ／バンクやパラメーターが一目で把握できるバックライト付きLCDや、直感的な操作を実現するエディットつまみ、すべてのループとエフェクトのオン／オフが一目で分かるインジケーターLEDなど、BOSSならではの高い操作性と視認性も大きな魅力。そして、専用のエディター／ライブラリアン・ソフトウェア（Mac/Windows対応） を使用すれば、音色のエディットやコントロール・パラメーターの割り当てなどといった複雑な作業も、パソコンの画面でスムーズに行なえる。パッチのバックアップや管理にも、とても便利だ。
コンパクトなボディに、プロ・レベルの優れた音質と機能、そして拡張性を備えた本機。その可能性をぜひ、いち早く体験してほしい。
価格：オープン
