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  • いっちーのデジタル・デジマート 〜第24回〜

DJを始めるためのDJ機材購入アドバイス 2017

DJコントローラー

「DJをやってみたいけど、なかなか一歩踏み出せない! 」という方。皆さんの中にも結構いらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、これからDJを始めようという方にオススメなDJ機材にスポットを当ててみます。私がDJ機材について話すのは何だかとても久しぶりな気がしますが(!?)

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DJは何をしているのか

 DJは、曲を選んで音を止めることなくスムーズにミックスしていきます。DAWを使用すれば、以下のように曲のテンポを合わせて、ボリュームやEQ、エフェクトのオートメーションを書き込んでDJミックスを疑似的に作ることはできますが、これらの操作をクラブの雰囲気やお客さんの反応をみながら即興で行なうことがDJの面白さであり、腕の見せどころだと言えます。

 曲を切り替えるタイミングや、音量/音質調整、エフェクターを使った音の加工など、ミックスのバリエーションはDJによってさまざま。またサンプラーを使って効果音を足したり、リズム・マシンを使ってビートを重ねたり、さらには自らマイクを握ってパフォーマンスするDJもいます。基本的にお客さんが盛り上がるのであればスタイルは自由なんですね。

Ableton Live 9で制作したDJミックス作業画面。DJはこのような操作をDJ機材を使って即興していく

 ちなみにDJの一般的なイメージって、下のイラストのような「片耳でヘッドフォンの音を聴いてレコードをこする姿」だと思いますが、これはスクラッチ音を鳴らしているわけではなく、次につなぐ曲の準備をするために、レコードを操作して曲を再生するポイントを探している様子を表しています。その音をモニターするためにヘッドフォンがどうしても必要なんです。ちなみに自宅でDJをするのであればどんなヘッドフォンやイヤフォンでも構いませんが、遮音性が高く、低域に迫力があるDJ用ヘッドフォンがあると雰囲気が出ます。

▲ DJはフロアで流れている曲を片耳で聴きながら、ヘッドフォンを使って次にかける曲の準備をしている

 DJカルチャーは、レコードを使うことから始まりましたが、CD、ファイルへとメディアを拡張し、それらに対応するべくさまざまなDJ機材が登場しました。これから始めるためには、まず何を選んだら良いでしょうか。私がオススメなものをズバリ紹介していきます!

まずはDJアプリで初めてみよう!!

 DJ機材の基本であるターンテーブルとDJミキサーは、ソフトウェアでシミュレーションされ、コンピューターでDJができるようになりました。最近はさらに進化し、スマホやタブレット用のDJアプリが登場。たった数百円でスマホやタブレット内の音楽ファイル(ただしDRM保護されていないもの)を使ってDJが楽しめるようになりました。まずはこれらのいずれかのアプリを購入して、DJのコツをつかんでみましょう!

▲ Pioneer DJ WeDJ
メーカー・サイトはこちら

▲ algoriddim djay 2
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▲ Native Instruments Traktor DJ
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DJコントローラーを導入しよう

 アプリを使ったDJプレイに慣れてくると、友達にDJプレイを聴いてもらいたいという欲求も出てくるでしょう。そうなると次はDJコントローラーが欲しくなるはずです(^^)。DJミキサーを使えばヘッドフォンで次にかける曲の準備ができるのですが、スマホやタブレットには出力端子が1つしか搭載されていないので、“外に流れている曲(マスター)”と“次にかける曲(モニター)”が混在してしまいます。それを解消するためにヘッドホン出力の左右をそれぞれマスターとモニターに分けるための専用のケーブル(Traktor DJ Cableなど)が販売されていますが、対応DJコントローラーを使えば、それらの問題も解消するだけでなく、フィジカルな操作感も手に入れることができ、小さなタッチスクリーンだけで操作するより、格段に使いやすくなります。ここは積極的に導入を検討しましょう〜。

▲ Pioneer DJ DDJ-WeGO4
iOSアプリWeDJとdjay2に対応。さらにDJソフトrekordbox dj、Virtual DJ LEが付属する
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▲ Native Instruments TRAKTOR KONTROL Z1
iOSアプリTraktor DJに対応
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▲ RELOOP MIXTOUR
iOS/Androidアプリdjay2に対応
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▲ RELOOP MIXON4
iOS/Androidアプリdjay2に対応。DJソフトserato DJが付属
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▲ Native Instruments TRAKTOR KONTROL S2 MK2
iOSアプリTraktor DJに対応。DJソフトTraktor Pro2が付属
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▲ Native Instruments TRAKTOR KONTROL S4 MK2
iOSアプリTraktor DJに対応。DJソフトTraktor Pro2が付属
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コンピューターでDJする

 DJアプリ対応コントローラーは、先述のほかにはRELOOP BEATPAD2があるものの、まだまだ少ないのが現状です。一方、PC/Mac用のDJコントローラーの方がラインナップが豊富なので、こちらから始めるというもの良いでしょう。DJソフトはコントローラーに付属するソフトで十分楽しめますので、まずはそちらを使用することをオススメします。またDJコントローラーには本格的なものもありますが、予算に合わせて以下のようなお求めになりやすいものを選ぶと良いでしょう。

▲ Numark Party Mix
DJソフトVirtual DJ LEが付属。コンパクト設計でリアにLEDライトが搭載しているのがユニーク
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▲ Pioneer DJ DDJ-RB
DJソフトrekordbox DJが付属
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▲ Pioneer DJ DDJ-SB2
DJソフトserato DJ Intro/Serato DJ(有償版)に対応
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▲ Numark Mixtrack Platinum
DJソフトserato DJ Intro/Serato DJ(有償版)に対応
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 ※このほかにDJアプリ対応コントローラーとして紹介したPioneer DJ DDJ-WeGO4Native Instruments TRAKTOR KONTROL S2 MK2も5万円以下のDJコントローラーとしてオススメです。

コンピューター不要のオールインワン・タイプのDJ機材

 音楽ファイルを使いながらもソフトもアプリも使用しないスタンドアローン・タイプのDJ機材も存在します。USBメモリやSDカードに音楽ファイルを保存するときにはコンピューターが必要ですが、DJプレイ中は不要です! 価格帯がさまざまですが、以下の様な機材があります。

▲ Pioneer DJ XDJ-RX
USBメモリなどのストレージ・デバイスの他、iOSやAndroidデバイスを直接接続して音楽ファイルを使用することができる。さらにDJソフトrekordbox DJのコントローラーとして使用可能
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▲ DENON DJ MCX8000
左右に大型ディスプレイを搭載。USBストレージ・デバイスだけでDJプレイができるだけでなく、Serato DJ用のコントローラーとして使用する際も必要な情報がディスプレイに表示されるため、コンピューターの画面を見ることなくDJができる
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▲ Pioneer DJ XDJ-R1
USBストレージ・デバイスだけでなくCDも使用できる。またDJコントローラーとしても使用可能。( デジマートで検索

▲ Gemini CDM-4000
低価格帯でありながらUSBストレージ・デバイスとCDが使えるオールインワン・プレイヤー( デジマートで検索

▲ MONSTER GODJ Plus
A4サイズでありながら、DJに必要な機能はすべて網羅しスピーカーまで搭載。内蔵メモリやSDカード内に保存した音楽ファイルを使ってDJできる。内蔵のリチウム電池で駆動するため、どこにでも持ち運びが可能( デジマートで検索

▲ MONSTER GODJ-C
GODJ Plusのスピーカーやフィジカル・コントローラーを省略し、さらにモバイル性を高めたモデル( デジマートで検索

 いかがでしょう? 今回はなるべく価格を抑えてDJミックスを始められる機材を中心に紹介しました。クラブに常設されているような機材や、レコードを楽器のように操作するバトルDJやターンテーブリスト向きの機材は、次回紹介いたします! それではまた(^ー^)ノ

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製品情報

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プロフィール

いっちー
元楽器販売店。楽天市場内の店長Blogを毎日10年以上更新し、2008年ブログ・オブ・ザ・イヤーを受賞。学生のころから作曲やDJ活動、バンド活動などの経験を積む。得意ジャンルはクラブ・ミュージック

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