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- 2024/11/16
BOSS / コンパクト・エフェクター
国内のギタリストたちに、普段から愛用するBOSSコンパクト・エフェクターについてアンケートで語ってもらった。同じエフェクターでも人によって使い方はさまざまだ。ぜひ使い方や楽曲を参考にして、音作りを楽しんでほしい!
河合 信賢(envy)| ケンゴマツモト(THE NOVEMBERS)| 木幡 太郎(avengers in sci-fi)
小林 祐介(THE NOVEMBERS/Pale Im Pelz)| 佐藤 拓也(androp)| 雫(ポルカドットスティングレイ)
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
VO-1(Vocoder)、RV-3、RV-5、TU-3(Chromatic Tuner)、RC-3(Loop Station)、TR-2(Tremolo)
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
1.コンパクトな形状 2.耐久性に優れている 3.世界中で買える、もしくは借りられる
【Q3】使い方・用途
企業秘密♪
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
一番の基本はRV-5。envyのギター・サウンドの核となってるし、数えきれないほどの曲で使用してます。これまで使ってきたエフェクターで一番力を貸してくれてます。テレキャス、RV-5のモジュレーションを使ってクリーン・トーンを出せば、ほぼほぼ僕の音です。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
VO-1を買ったばかりなので、今のところないです。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
長年ツアーをしてきた経験から、エフェクター選びで一番大切にすることが、耐久性と世界中どこでも買えることの2点です。勿論、気に入った音が出ることが大前提ですが。サブを持っていくにしろ、全部持っていくのは大変なんです。足元ボード2つってことですからね。どんなにいい音するエフェクターだって、壊れたらその音は出せないので。一時期、BOSSではないエフェクターに頼りすぎた曲作りをしたことがあって、ライブでも同じように使用していたのですが、スペインでのライブ中に2度目の破損。どうにかこうにか、その日を乗り越えたけど、翌朝から楽器屋を一日中探してもどこにも売っていない。困り果てて、でもBOSSはそこで売ってて。それはRC-3ですけど、購入後ホテルに帰ったら説明書がスペイン語で読めなかったにも関わらず、次の日のリハでとりあえず使用してみたら簡単に使えまして。気に入ったので今でも使用してます。その場でどうにかなっちゃう感覚的な使いやすさがありますね。MACのような。今後もBOSSとはいい付き合いしたいですね。
かわい・のぶたか。日本を代表するポスト・ハードコア・バンド、envyのギタリスト。前身バンドBLIND JUSTICEを経て95年に結成。これまで7枚のアルバムをリリースし、日本のみならずアメリカやヨーロッパでのリリースも行なっている。繊細な感情の起伏、静と動を巧みに使い分けたアンサンブルが多くのリスナーの心を惹きつける。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
CS-3(Compression Sustainer)、CS-2、LS-2(Line Selector)、TR-2(Tremolo)、OD-3(OverDrive)、TU-3(Chromatic Tuner)
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
音の良さは勿論、操作性、堅牢性、筐体の大きさ。全てがプレイ・アビリティに溢れているから。
【Q3】使い方・用途
現在ボードに入ってるのはCS-3、CS-2、LS-2、TU-3の4種で、コンプ2種はシンセの様なサウンドを扱いやすくまとめるために使っている。またLS-2はミキサー的に使っており、前途シンセ・サウンドの音色にリバーブを通した原音を混ぜるという役割で使用している。TU-3は無論、チューニングに大いに役立っている。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
「Misstopia」という楽曲では前途のシンセ・サウンドが全面に使われてる。他多数曲あり。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
技シリーズ全般。まだ試していないが、どのような進化を遂げているのかとても気になる。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
コンパクト・エフェクターのスタンダードであり続けているところ。他ブランドのエフェクターの話になる時にも「BOSSで言うとどれ?」という会話をするくらいに。
けんご・まつもと。ロック・バンド、THE NOVEMBERSのギタリスト。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTなどのロックンロールから影響を受けた鋭いカッティングや、オルタナ/シューゲイズを経過したエフェクティブなプレイが特徴。最新作は昨年リリースされたアルバム『Hallelujah』。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
PS-3、DD-5、BD-2(Blues Driver)、DS-2(TURBO Distortion)、RV-3、RC-2、LS-2(Line Selector)、SYB-3、SYB-5(Bass Synthesizer)
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
BD-2、DD-5あたりはいい意味で空気みたいなエフェクターというか、いつの間にかこいつでなければという存在になる。安定感と個性のバランスが凄いと思います。それからなにげにLS-2の諸機能とかSYBシリーズとPS-3あたりは代用できるものがないです。
【Q3】使い方・用途
PS-3は原音をカットして2オクターブ上の音が出るように設定、その音にディレイをかけてシンセ的な音色で使っています。リバーブかディレイをかけて適当になにか弾くだけで神々しい雰囲気になる。SYB-3はショート・ディレイをかけて効果音として使うほか、上昇系のフィルター音としても。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
ほとんど全ての曲で何らかのBOSSエフェクターが使われてますが(笑)、「Dune」の38秒あたりと「Citizen Song」の28秒あたり、「Tokyo Techtonix」の1分33秒からのバッキングにPS-3の高音が使われてます。「Sonic Fireworks」の中間Cメロ部でSYB-3作った上昇フィルター系の音色が聴けます。「Nayutanized」ではSYB-3によるピュンピュン系の飛び音を多用してます。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
BOSSのディレイはご飯にかけて食べれるくらい好きです。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
音の部分は十分語ったので、壊れにくいのと壊れても近くの楽器屋に必ず置いてあるのはすごい魅力ですよね!
こはた・たろう。神奈川県出身。02年に高校の同級生だった稲見喜彦(vo,b,synth)とavengers in sci-fiを結成し、バンドのギター &ボーカル&シンセサイザーを務める。大学時代に長谷川正法(d)と出会い現在の体制に。大量のエフェクターを使い、3ピース・バンドとは思えない壮大でスペイシーなサウンドが人気を博す。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
DD-2/使用中:GE-7(Equalizer)/現在は未使用:SD-2
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
DD-2は、17歳の時に生まれて初めて自分で買ったエフェクターで、ずっと使っています。これまでにいくつものディレイを試して来たのですが、不思議なもので、結局DD-2に戻ってしまいます。DD-2の音に慣れ過ぎてしまって、もはや体の一部になりつつあるのかもしれません。
【Q3】使い方・用途
モード・セレクト以外の全てのつまみを、時計でいう13時の位置にセッティングして使用しています。何も珍しくないオーソドックスな使い方ですが、このセッティングでTHE NOVEMBERSの曲はほぼ対応できます(モードだけ変えることはあります)。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
たくさんあります。最近の曲でいうと「ただ遠くへ」や「風」などです。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
AW-3。いままで積極的に触れてこなかったのがワウです。ここ2年ほど、ワウが活躍する音楽をよく聞くので購入を目論んでいます。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
見た目(デザイン性のシンプルさとキャッチーさが、そのまま操作性を高めている)/頑丈さ(いままで、申し訳ないほど雑に乱暴に扱って来ましたが、壊れません)/信頼性(迷ったら、いつもとりあえずBOSSを試します。「基本」に位置付けています)/名前(親分、ボス、上司を踏みつける、という発想が痛快ですね)
こばやし・ゆうすけ。05年に結成したロック・バンド、THE NOVEMBERSのボーカル&ギター 担当。バンドの作詞/作曲も務める。また、浅井健一が結成したロック・バンド、ROMEO's bloodへの参加や、Charaの楽曲プロデュース及びサポート・ワーク、ソロ・プロジェクトのPale Im Pelzなど、幅広く活動している。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
BD-2(Blues Driver)、PS-5、SD-1(SUPER OverDrive)、TR-2(Tremolo)、LS-2(Line Selector)、TU-2
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
BOSSのエフェクターはどれも使い方が非常にわかりやすく、直感的に音作りができるのが良いです。さらにエフェクトのオン/オフ切り替えスピードも速くてスムーズかつ気持ちよくプレイできます。"あの踏み心地"もBOSSならではですよね。自分はライブではなるべくストレスなく演奏することを重視したいので、BOSSのエフェクターはとても重宝しています。
【Q3】使い方・用途
BD-2は、アンプで作ったクリーンに対して、GAINを9時から10時くらいに、レベルは音量が少し持ち上がる程度に設定してクランチ・サウンドを作っています。PS-5は、踏むと瞬時に1オクターブ音が上がるように設定して、ライブで飛び道具的に使っています。LS-2は、ABの切り替えだけでなく、クリーン・ブースターとしても使用することがあります。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
PS-5:androp 3rd full album『period』M.4「RDM」(2014.03.05)/BD-2、PS-5:『androp one-man live 2014 at 国立代々木競技場・第一体育館』(2014.08.27)
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
TE-2。こういった空間系のエフェクターは何個あっても良いですね。これだけで曲の種がいくつも作れそうだし、ライブでも良いフックになりそうだなと思いました。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
自分が生まれて初めて買ったエフェクターはBOSSのBD-2です。何かの記事でくるりの岸田繁さんがBD-2を使用しているというのを読んで購入しました。当時、高校生だった自分にも比較的手が届く価格なのも嬉しかったです。これ一つで超強い武器を手に入れたような感覚でしたね。BOSSのエフェクターが定番中の定番であり続ける要因は性能の良さはもちろんですが、コスパの良さにもあると思います。あとデザインが可愛くて集めたくなってしまいますね。
さとう・たくや。愛知県出身。卓越した演奏技術を持ち、アナログとデジタルを融合させた綿密なサウンド・メイクを得意とするロック・バンド、andropのギター&キーボード担当。5月10日にニュー・シングル『Prism』をリリース。5月15日より全国ツアー『one-man live tour 2017 “angstrom 0.8pm”』を開催する。
【Q1】所有しているBOSSエフェクター
OD-3(OverDrive)。そしてGt.エジマハルシから提供してもらったBD-2(Blues Driver)。
【Q2】そのBOSSエフェクターを愛用している理由
メンバーからのレコメンドでもあり、コンパクトで使用しやすい、という理由です。BOSSのコンパクト・シリーズで最初に発売されたOD-1やOD-3。まさに、「ザ・オーバードライブ」です。
【Q3】使い方・用途
OD-3:強めの歪みをかけるときに使用してます。ドライブは10時くらい、トーンは11時くらい。主にリアのときに使用してます。 /BD-2:クリーンを多少歪ませてキラッとさせるときに使用。歪みはほぼないです。トーンは10時くらい。主にセンターのときに使用します。
【Q4】BOSSエフェクターのサウンドが聴ける楽曲
今リリースされている楽曲と、4月リリースの新音源『大正義』含む全部です。基本、結成当時からずっと使用エフェクターは変わっていません。
【Q5】興味のあるBOSSエフェクター
空間系を音作りに、より取り入れていきたく、ディレイ、リバーブ色々ありますが、今はDD-7を考えてます。
【Q6】BOSSエフェクターの魅力
コンパクト・エフェクター、という名の通り、コンパクトなのに使いやすい、クリーン・トーンから軽い歪み、深いディストーションまで多彩な音創りを演出してくれます。
福岡県出身。地元福岡を拠点に活動中のギター・ロック・バンド、ポルカドットスティングレイのボーカル&ギター。楽曲の作詞/作曲も務めるほか、ミュージック・ビデオの監督やCDジャケットのデザインも手がける。今年4月には、ヒロミ・ヒロヒロ(tricot)とイガラシ(ヒトリエ)がレコーディング参加した1stミニ・アルバム『大正義』をリリース予定。