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- 2024/11/16
Gibson Custom Shop / Collector’s Choice #45 1959 Les Paul “Danger 'Burst”
週刊ギブソン、2016年の締めくくりは話題騒然の1本、ギブソン・カスタムからリリースされた威風堂々たる佇まいのコレクターズ・チョイス#45を紹介します。その名も“Danger 'Burst”。長年にわたりよく弾き込まれた、シリアル“9-0676”の個体を再現したモデルです。本器を手にした人は、オリジナルのオーナーと同様の“気づき”を得るはずです。それが何か──解説していきましょう。
使用アンプ:マッチレスSpitfire '15(ヘッド)+マーシャル1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソンInstrument Cable
シリアル9-0676のオリジナル・バーストは、赤味の抜けたレモン・バースト系のフィニッシュを持つ個体で“デンジャー・バースト”と呼ばれています。1959年の製造後、40年もの間ヨーロッパで弾かれ、その後に米国に戻ってきたという歴史を持っています。
この個体はよく弾き込まれているので、バックル傷やトップの塗装が落ちている箇所もありますが、リボン状のフレイムが走る美しい杢が印象的で、ガラスケースの奥にしまわれて観賞用となっていてもおかしくないような個体です。しかし、デンジャー・バーストの現在のオーナーは、このギターを手にした瞬間にギターがもっと弾いて欲しがっているように感じたといい、実際に弾いてみると即座にこれは観賞用のアートではなく“弾くためのギターである”と悟ったそうです。以来、9-0676を入手したオーナーは、年間を通じてレギュラー・ギグでデンジャー・バーストを使用しているとか。あまりにも価値が高くなったオリジナル・バーストの中で、デンジャー・バーストは数少ない現役のギターなのです。
ギブソン・カスタムはデンジャー・バーストの復元を決め、コレクターズ・チョイスの#45として復刻しました。本器を手にする誰もが、前述のオーナーと同じような経験をするはずです。つまり、これはアートと言っても良い美しい楽器であると同時に、素晴らしい音と演奏性を持っていて演奏されるために誕生したギターなのだと、オリジナルのオーナー同様に気づかされるのです。
#45は、トゥルー・ヒストリックの仕様で特定の個体を再現したコレクターズ・チョイスのモデルですから、すべてにおいて追い込まれており、現在作られているレス・ポールの最高峰のレベルにあります。ビンテージ感に溢れ、とても味わい深いのと同時に、レンジが広く、解像度が高い音──オリジナルのバースト、そしてトゥルー・ヒストリックやコレクターズ・チョイス・レベルのレス・ポールだけが持つマジカルなトーンを、本器も持っています。
フロント、リア、どちらでも好きな方を選んでチョーキングしてやるだけで、かつてアナログ・レコードで聴いたあの音がそのまま出てきます。厳選された材を使っていること、チューブレス・トラスロッドを採用していること、ネックとボディ/指板とネック/ボディ・トップとバックのそれぞれの接着にハイドグルーを使用していること、カスタムバッカー・ピックアップを搭載していることなど、良い音を生み出している理由をあげればキリがないほど、ギブソンのこだわりが詰まっています。
生涯をともに添い遂げる、そんなレス・ポールを探している人にぜひチェックしていただきたいモデル、それがこの“Danger 'Burst”です。
Danger 'Burstが気になった方はぜひ、直近のギブソン・カスタム1959レス・ポールの動画もチェックしてください! 詳細は画像をクリック。
※2016年中は週刊ギブソンをご愛読いただきどうもありがとうございました! 次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは2017年1月6日(金)更新を予定。2017年も最新、かつ有意義なGibson情報をお届けしてまいりますので、引き続きご愛読、ご視聴のほどよろしくお願いいたします。
価格:¥1,311,000 (税別)