One Controlの次なるペダルは、なんとダンブル系ペダル。ダンブルとは、ブラックフェイス期のビンテージ・フェンダー・アンプを元として構築されたものが多く、顧客の求めるサウンドに合わせ、フルオーダーで制作されるアンプだ。しかも、そのすべてがハワード・ダンブル氏の手により1台1台手作業で組まれており、価格は数百万円を超える極上品となる。もちろん各個体のサウンドは異なるものの、一般的に“ダンブル系サウンド”はレスポンスが非常に早く、ロー・ミッドが重たい音色を指すことが多い。そんな極上なトーンをミニ・ペダルで再現したのが、この「Golden Acorn OverDrive Special」だ。

　本機は、同社のブラックフェイスをモチーフとした「Sonic Blue Twanger」に近い構造を持ち、開発者であるBJF氏はダンブルの最大の特徴をダイナミック・レンジとして、強くピッキングしたとしてもクリアな響きを実現している。ゲイン・レンジも広く、クリーンからヘヴィ・ゲイン・トーンまでをタッチだけでコントロールできるように設計。さらに和音の分離が良く、それでいて均一でまとまった音を実現している。なお、同社いわく、ゲインの役割を果たすRATIOノブは、“ハムバッカーなら11時、シングルコイルなら12～1時付近をスタートとして音を作り始めてみてください”とのこと。多くのギタリストの憧れの的である“ダンブル”を、極小サイズ＆リーズナブルに手に入れるチャンスだ。