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- 2024/11/16
USD ACOUSTICS / CLEARNESS EARPHONE
今回の耳ログ!はGLAYのサポート・ドラマーなどの活躍で知られるToshi Nagai氏が監修したユニバーサル・サウンドデザイン社のイヤホン「USD CE-H2」を我らがイヤホン王子こと、たっくんのレビューとともにご紹介。アーティストの求めるサウンドを形にしたこのイヤホン、ミュージシャンなら一聴の価値アリです!
今回の耳ログ!は、音響機器メーカーのユニバーサル・サウンドデザイン社が“究極のクリアネス”を目指して開発したイヤホン「USD CE-H2」をご紹介! 本機はデジマート・ユーザーにもなじみの深い、GLAYなどのサポート・ドラマーとして活躍するToshi Nagaiさんが監修したイヤホンです。
Toshi Nagai:1964年宮崎生まれ。6歳の頃より、兄の影響でドラムに目覚め、18歳で上京。武田鉄矢のバンドに抜濯されプロ・ドラマーとしての活動を始め、以後幾多のアーティストのサポート・ドラマーとしてツアーやレコーディングで活躍。89年より氷室京介のツアーサポート、95年からはGLAYのライブ&レコーディングに参加、日本を代表するロック・ドラマーとしての地位を築いた。近年はJAZZバンドも精力的に活動し、2014年6月にはプロ30周年記念のイベントも開催、今もなお多くのドラマーに影響を与えている。
ドラムもギターもピアノも生音をたくさん聴いているアーティトだからこそ、楽器の音は熟知しています。録音するときはクリアな音になるように録音しているし、ミックスするときも再現性にとことんこだわっています。でも最終的にその音をイヤホンで聴くと、聴こえない音域や音が出てくることがあります。
だから、アーティストとしてイヤホンを作る以上は、全部の音がクリアに聴こえるように、生の音をそのまま直接伝えられるようにしようと思ったそうです。できる限り自分の知っている音が再現できるクリアさが欲しい。ただ一般の人は生のドラムの音なんて聴いたことがない。でも、Toshiさんはミュージシャンが必死になってつくり上げた音を、みんなに聴いてもらいたいと考えた。それで、アーティストの想いをしっかりと表現してくれるイヤホンを作る事を決めたそうです。
PUERTA DEL SOLは1995年にデザイナー平野智靖氏が立ち上げたアクセサリー・ブランド。「ロック&ラグジュアリー」をコンセプトに、エレガントにもカジュアルにも身に着けられる大人のジュエリーを提案。今では定番とされていますが、ブラックやブルーのチタンコーティング(IP加工)を先駆けて取り入れるなど革新派ブランドとしても知られています。
「ロック」は音楽性やファッションとしての意味のみならず、やりたい事を貫く精神やスタイルの意を。「ラグジュアリー」は、やりたい事を貫く精神やスタイルこそが本当の贅沢であるという意を示しています。
Neu interesseは今までなかったモノ作りや、既存の考え方を見直した新しいモノ作りをベースに、生活シーンを第一に考え、使う方がより魅力的に楽しく過ごすことをサポートできるような製品を展開する大人のモダン・モータースタイル・グッズブランド。ハイブリッドレザーを使った財布やバッグから、メタルアクセサリー、シューズまで、モーターカルチャーが生み出す機能美と男の遊び心を詰め込んだ製品を提供しています。
表にはイタリア・キオリーノ社製のステアリングやシフトノブに採用されているハイブリッドレザーを使用した、スタイリッシュなキャリーケースが付属します。
イヤーピースは2種類3サイズの計6セットが付属。通常のシリコン製イヤーピースと、 ダブルフランジ(2段になっている)のイヤーピースがS/M/Lそれぞれ用意されています。個人的には遮音性の高まるダブルフランジのイヤーピースがおすすめです。ステム径はかなり太めですが、コンプライだと500番が使用可能。イヤーピースのSがかなり小さくできているので、耳の小さな女性でも問題なく使用できます。
難点を挙げるとすれば、使い方にもよりますが、プエルタ デル ソルのロゴのあるフェイスプレート部分が、柔らかめの金属でできているためか傷がつきやすい印象です。実機はあまり大きくないので、目視でかろうじて確認できるレベルですが、カメラのマクロレンズなどで撮影すると細かく傷が付いているのが分かります。また、ストレートプラグを採用している点も気になる所でしょうか。
本体は大き過ぎず小さ過ぎず、程良いサイズ感で、フル・ブラックのボディと相まって締まって見える印象です。ケーブルにはレースの世界でインカムに使用されている絡まない素材を使用しています。ケーブルを実際に触ってみると、シリコンでコーティングされているかの様な肌触りで、実際に使用してみてもケーブルが絡む事はほとんど無いと言えます。
音を鳴らしてみると、左右方向への音の広がりの良さをすぐに感じる事ができます。また、音の一つ一つがとても聴き取りやすく、各楽器ごとの音の聴き分けが異常に良い事に驚きます。また、クリアネスイヤホンの名前の通り、音ヌケが良いのも好印象で、曇った様な音に感じる事はないと思います。バンド編成の音源との相性が抜群に良く、特にライブ音源を聴いてみてほしいです。また、音源の良し悪しにも大きく左右されるイヤホンだと思います。アーティストやエンジニアのミックスの腕が、このイヤホンではそのまま音に直結して来るようです。
そして、しばらく使っていて感じたのは、ボリュームを下げても同じように音が聴き取りやすいという事です。この技術はやはりベースにComuoonがあり、音量で聴かせるのではなく、音圧で聴こえやすくするというユニバーサル・サウンドデザイン社の技術がここにも活きている事を感じます。ぜひ一度お試しいただきたいイヤホンの一つです!
岡田卓也(おかだ・たくや)
イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」PR本部 本部長。帰省時にイヤホンが断線し、たまたま購入したSHURE E2cでイヤホンにハマる。これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンの数は数千機種に及ぶ。日本人で初めて(おそらく)beats本社やUltimateEarsのラボ見学をしたことが自慢。